劇場公開日 2013年11月29日

「外航船経験者の一言」キャプテン・フィリップス toriさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0外航船経験者の一言

2014年4月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

海上生活つまり外国往来の船員さんを長く生業としていた経験が、返って仇となったようで、この種の海を舞台とした映画は、現場を知るものからすれば嘘が多く、悪い意味で大げさで結果、鑑賞しないようにしてました。が、某新聞の批評が好印象であったのと、韓国でのフェリーボート(ボートは必ずしも小型船を意味しない、念の為)の大事故が契機となって遅ればせながら鑑賞しました。
レーダー画像とか他局との交信風景に実際とはかなり離れた難点は有りましたが、それをカバーする程のストーリー展開でした。しかも事実に即して(当然、映画的脚色があるでしょうが、、)作成されたとのことで、これは驚きでした。放水銃で海賊の侵入を防ぐシーンは、私も経験しており胸が締め付けられる思いでした。船員には戦う武器が全く無いのです。全体として現場を良く描けた映画だと思います。冷静だった船長が最後になってある種の精神錯乱状態に陥ったところなぞ、そうだろう、解る解ると慰めたい気持ちでスクリーンを睨んでおりました。

tori
kawausoさんのコメント
2014年5月1日

レーダーがどんな風に違うのかは興味がありますが…。
この映画で描かれたことが、特異的なことでなく日常的にあるんですね。もっと、それを知らしめることが必要と思いました。

kawauso