「キュプテンフィリップス、貴方は良く頑張った。」キャプテン・フィリップス としぱぱさんの映画レビュー(感想・評価)
キュプテンフィリップス、貴方は良く頑張った。
富める国、アメリカ。
一方、貧しい国、ソマリア。
だからといって、犯罪(海賊行為)を肯定する訳ではないけれども、周りの環境下、生き抜くだけで精一杯の中、犯罪に走る者は多い。
心に余裕がないから、奪われる側の事は考えられず自分勝手な理屈が頭を占める。提供される支援物資さえ略奪する。
そんな中、毅然と最後まで彼らに対峙するキュプテンフィリップス。
素晴らしいトム・ハンクスの演技もあり、全体的流れる緊張感が継続する。また、飽きさせない脚本も良い。実話ベースの作品だけにえてして詰まらない作品になりがちなのですが、場面の切り替えや、台詞等非常にテンポ良く全体的にドキュメンタリー的な雰囲気を醸し出す。
そて、個人的に一番良かったのは、最後に解放されて、言葉もままならず、涙があふれるを演じたトム・ハンクス。さすがの演技でした。
個人的解釈では、ギリギリの緊張感の中、彼はこう考えたのではないか。アメリカは誘拐やテロに対して、一歩も退かない、多分、強行突入や狙撃で自分は生き残れないだろう、だから今、撃たれる危険を冒しても最後の言葉(遺書)を残す。この伏線がいていて、一度は死を覚悟した後に解放後に安堵と恐怖とまた、家族に会えるというごちゃ混ぜの感情を抜群の演技で表現したのではと思っています。自分には最後の演技が一番心に残りました。是非アカデミー穫ってほしいですね。
途中、シールズが、投入されるあたりからアメリカ万歳の救出劇かと思ったが出しゃばりすぎず、一安心。
コメントありがとうございます♪
トム・ハンクスは絶品でしたね!
追い詰められる迫真の演技、複雑な心理描写、そしてラストの涙…どれを取っても文句のつけようが無いです。
今度のアカデミー賞主演男優賞は既に激戦になっており、ハンクスはノミネートされても受賞は難しいと思いますが、久々に“名優トム・ハンクス”を見ただけでも満足でした。
トムの次回作は「ウォルト・ディズニーの約束」ですね。これも楽しみです♪
それにしても、トムがウォルト・ディズニーを演じるなんて、これ以上ない人選だと思うのは僕だけでしょうか…!?
映画では海賊の背景や暴挙に至るまでの経緯もきちんと描かれていて好印象を持ちました。
社会派テーマとハラハラドキドキの娯楽性が見事に融合した良作でした!