劇場公開日 2013年11月29日

「海賊に至る背景」キャプテン・フィリップス stkさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5海賊に至る背景

2013年12月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

アメリカ人のフィリップスが船長を務めるコンテナ船が、ソマリア海で海賊に襲われる話。
簡単な粗筋を説明すると、以上の通り。
驚かされるのはこれが実話だということ。

この映画が良いのは襲う側も襲われる側も比較的平等に描いているところ。
なぜ、成人もしていない少年が海賊をする必要があるのかを描くことで、事件は解決しても心にモヤモヤを残す。監督の過去作品である『グリーンゾーン』と同じである。
トムハンクスのラストの演技がそれを観るものに印象付ける。
観たあとの爽快感はない。でも観て損はない良作。

※銃を持った異国の男たちに脅されるなんて考えただけでも足が震えるが、フィリップス船長は毅然と立ち向かう。
貨物を安全に目的地に運ぶため、部下の命を守るために、相手に媚びへつらうこともなければ、無駄に敵対することもない。船長=リーダーとしての立ち回りや振る舞いという点でも非常に参考になった。

stk