「本作の主役は実は海賊たちなのかも…」キャプテン・フィリップス harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)
本作の主役は実は海賊たちなのかも…
事実を基にしたストーリーなので結末がどうなったかは、当時のニュースなどで知っていた。
それでもかなりハラハラドキドキして観ることができた。
この感じは昨年観た「アルゴ」に似ているかもしれない。
本作を今年のベスト級と言う人がいるのも頷ける。
アメリカの正義については劇中観ての通りだが、ソマリア側の描き方も私は良く出来ていたと思っている。
中にはアメリカ視点の一方的な映画と感じた方もいるかもしれないが、私はソマリアの海賊達に対して「コイツら本当は悪いやつらじゃなくて、彼らもまたある意味被害者なのかも」と感じた。
ソマリア側の事情を敢えて描かずとも観ている側にそう感じさせられたのは良かったと思うし、そこを見逃すとこの映画はただ悪いヤツをやっつけて万歳という映画になってしまう。
ソマリア人達の行為は認めることは出来ない。だがその背景にあるものに目を注ぐことも必要なのではないだろうか。
そういう視点で観てみると、この映画の意味も変わってくるのではないだろうか…。
コメントする