「生き死にギリギリの綱渡りサバイバル」キャプテン・フィリップス ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
生き死にギリギリの綱渡りサバイバル
はー疲れた。
いやはや観てるだけでここまでの疲労感を味わうとは。
常に銃口を頭に突き付けられ、いつ引き金を引かれてもおかしくない状態がずっと続く、まさに生き地獄ってやつですよ。
緊迫感だけで構成された様な映画というか、緊迫感しかないというか。いや本当、疲れました。
主人公のフィリップス船長にまるで寄り添うかの様に、カメラが彼を追い、彼を捉え、彼を突き離し、また接近し、また寄り添う。その時その時の彼のコンディションを淡々と映し出してくるので、もうその臨場感から伝わって来る切迫感逼迫感たるや息の詰まる思いです。
まあ実話ベースの話だから、結末は分かっているつもりなんです。でも、この緊張感を延々と強いられれば一体どっちに転ぶんだ?と段々不安になってくるというか。
彼を捉えた海賊チームの誰か一人でもトチ狂えば、即ジ・エンドという危機的すぎる状況。
ラスト近くのいよいよもう駄目だ!て時の船長の叫び声にこちらも胸が詰まりまくってね。当事者じゃないけど自分も覚悟を決めちゃうみたいな。
ランタイム134分間、まさに観てるこっちも全力で走り抜けた感じというか。
圧巻です。
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