劇場公開日 2012年8月11日

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「ゴシックホラー版「ミッドナイト・イン・パリ」?」Virginia ヴァージニア 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ゴシックホラー版「ミッドナイト・イン・パリ」?

2014年8月12日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

萌える

巨匠フランシス・フォード・コッポラによるゴシックホラー。

コッポラとホラーの 相性は良く、「ドラキュラ」「フランケンシュタイン」は言わずもがな、ティム・バートンの「スリーピー・ホロウ」もプロデュースしていたし、「月下の恋」なんてのもあった。(←知ってる人、居るかな??)
なので、久々のコッポラ・ホラー、ちょっと期待していたのだが…

三流オカルト小説家が本の巡業で訪れたエドガー・アラン・ポーゆかりの地で、夢の中に現れた美少女に導かれるようにして、殺人事件の謎を紐解いていく…。

ストーリーは面白そう。
だけど、う〜む…。
まず、ホラーなのに怖くはない。ミステリアスな雰囲気。
そのミステリアスさをさらに醸し出しているのが、夢の中の幻想的な白黒映像。
それはそれで美しいが、肝心の中身が、夢想と現実、あの世とこの世の狭間とでも言うべきか、今一つ取っ付き難かった。

非現実的な世界での偉大な芸術家との出会い、美しいヒロイン、スランプを乗り越え新作を完成させる…。
これは「ミッドナイト・イン・パリ」のゴシックホラー版かとも思ったり??

エル・ファニングの妖艶さは特筆すべき。
“この世の者とは思えない”美しさ。

最近、インディーズ作品続くコッポラ。
ここらでまた大作が見たい。

近大