推理作家ポー 最期の5日間のレビュー・感想・評価
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次回作は、ないのよね。
江戸川乱歩は、かつて数冊だけど読んだことはあるけれど、本家のエドガー・アラン・ポーは読んだことがない。
この作品を見るにあたり、いつもは読まないあらすじや解説などを、いくつか読んだ。
その中に、ポーの作品がいくつか出てきて、その作品をなぞった殺人が起こるとあった。
え~~~。。。ポーの作品は読んでないけど、大丈夫かな~~~と思いつつの観賞となった。
まあ、そういう作品があるのだろうと思って見ると、そんなに訳がわからないということはない。
でも、ラストだけは、本を読んでおけば良かったかも・・・と思った。
今から読んでも遅くはなさそうだけど。
ジョン・キューザックとルーク・エヴァンスが、結構良いコンビだった。
「三銃士」以来、ルークを贔屓にしているのだけれど、それを除いてみても良かったと思う。
殺人が起こるたびに、犯人に近づいていく。
終盤、二人で犯人を追い詰めていく様は、見ごたえ有り。
ラストは、スカッとした。
じっくりと謎解きをするわけではないが、ほど良いかと思う。
けれど、ポーに忍び寄る≪死の影≫を、見せる、感じさせる工夫はない。
120年前の衣装や屋敷、馬車、小道具など、見ていて飽きない。
ゴシック風の重厚な映像も良い。
原題は、「THE RAVEN」 大鴉。
ポーの代表的な詩だ。
「レイノルズ」。
ポーは、1894年、不思議な言葉を残して、40歳で亡くなったそうだ。
未だに、真相はわからないとか。
この映画のような出来事があったのか、どうか。
謎は、謎のまま。
いくつも起こる殺人の、それぞれがグロい。
耐えられないというほどではないけれど。
苦手な人は、目を瞑っていましょう。
音ではびっくりしないので、大丈夫かと。
「最後の5日間」と邦題にあるように、≪最後の5日間≫なんです。
と言う訳で、次回作はなさそう。
ちょっと残念。
期待しすぎたかな
久しぶりにミステリーものを見るので期待していたけれど真新しさはなし。
犯人は登場人物の少なさから結構しぼられるので、最後にポーの前に姿を現した時も特に何とも思わなかった。
年齢制限の理由であろうグロテスクなシーンについては、結果としての死体の表現で十分かと。殺人の過程は、そのグロテスクさからではなく必要性からみていらないと思う。
まったく面白くなかったというわけではないが、私はこの作品を劇場で見ようとしている方にはおすすめしない。
ちょっとグロい・・・
全体的に殺害シーンや死体が多く、ちょっと映像がグロかった。
衣装や時代的な物もあると思うけど、「スウィーニー・トッド」を
観ている感じは最後まであった。
ストーリーは、犯人が早目に数人絞れたり、見つかる死体が求めて
いるものでない事察しがついたりと、少々物足りなさを感じるかも。
まぁ私はそれなりに楽しめましたが、数席後ろで観ていた
おじちゃんが始まって早々にイビキをかいてた辺り、あまり万人受けは
しなそうですね。(笑)
それにしても、ポー役のジョン・キューザックが途中から
ニコラスケイジに見え、特に最後のシーンは私の中でポ-役は
本当はニコラスだったんじゃないかと思うくらい似てたなぁ。
そうだ、エンドロール前の映像、あれはこの映画の雰囲気と
全くかみ合わない感じがするが、何だったんだろう?
あれは不要と思う。
アイデアはイイと思うのですが・・・
エドガー・アラン・ポーの死に関しては、確かに謎が多い。
その点に着目した点は良いが、なんと言ってもシナリオが弱い。
この手の映画には常に意外性やどんでん返しを期待してしまうが、残念ながら日本の地上波でやってるサスペンスドラマと同じかそれ以下のものしかない。
とにかく「?」ばかりが先行するストーリー展開、説明不足な点が目立つ。
ジョン・キューザックの熱演(?)も空回り。
もう少し登場人物の背景を丁寧に描いて欲しかった。
なぜそうなるのか、そうしたのか意味不明なシーンばかり。
主人公の死について史実に基づいたものであることは分かるが、そこに確たる必然性は皆無で、単なるこじつけにしか見えない。
あれに理解できてうなずける人にはイイかもしれないが。
グロい惨殺シーンも必要性ゼロ。
どうせならソウシリーズのように徹頭徹尾そういう映画にした方が良かったかもしれない。
いずれにせよお金を払って観る価値なし。2時間が無駄。
可もなく不可もなく
サスペンス的な映画かと思って観てみたが、
良くある普通のドラマだった。
エドガー・アラン・ポーは実在していて、
史実でも謎めいた死を遂げたらしい。
その謎の死を題材にして
模倣犯との対決を絡めたストーリーとして映画にしたみたいだが、
これといって、対決シーンが凄かったり頭脳戦が凄かったりすることもなく、
当たり障りのない普通の映画になっている。
どこかで観たことあるような展開しかおきない。
別につまらなくもないが面白くもない。
原作の予備知識がないと、ポーの高速回転する頭脳と推理結果に置いてけぼりを喰わされてしまいます。
ポー自身が、自らの推理小説の模倣犯とし対峙し、さらには謎とされている自らの死の原因を明かにしていくという点では、新機軸であり、どんな感じになるのだろうかと興味津々試写会に参加したのでした。結論から言えば、ポーが主人公なだけに、推理作家としての推理力を発揮する場面が多く、ラストの意外な犯人像と相まって、本格的な推理ドラマといっていいでしょう。但し、1時間50分とやや短めな尺の本作は、各シーンの展開が至ってスピーディ。事件の出典となる4つの原作の予備知識がないと、ポーの高速回転する頭脳と推理結果に置いてけぼりを喰わされてしまいます。ちなみに、小地蔵は、半分程度しかなぜそんな推理になるのか理解できませんでした。
さらに「Vフォー・ヴェンデッタ」をご覧になった方なら、あの近世を舞台としたミステリアスな雰囲気にはまった人も多いと思います。同じジェイムズ・マクティーグ監督が手掛けただけに「Vフォー・ヴェンデッタ」に優るボルティモアの怪しい闇夜を生み出していました。得体の知れない犯人像と相まってサスペンスの舞台としては、格別の映像を生み出していると思います。
それにしても冒頭に登場するのは、極貧に喘ぎ、酒と麻薬に溺れ、同時代の詩人や作家を罵倒してやまないポーの姿でした。酒場に立ち寄ってもツケを断られてつまみ出される始末。とても大作家のイメージから大きくかけ離れていました。ただ近代作家として、初めて専業にしたのがポーが初めてであって、雑誌社を相手に原稿料で生計を立てて行くにはまたまだ厳しかったのでした。
また極貧のなかで、愛妻ヴァージニアにろくな医療も施せず病死させてしまったことも、ポーが荒れる原因となったのだろうと思います。
『モルグ街の殺人』に酷似した殺人事件が発生。フィールズ刑事は当初、事件の元となった小説を書いたポーを疑い、警察に呼びつけます。それが気に入らないポーは、捜査の協力を渋々引き受けるのです。けれども犯人の予告通り、舞踏会で婚約者のエミリーが誘拐されてからは、別人のようにポーは事件解決に真剣になり、犯人を取り逃がしたフィールズ刑事にも捜査が手ぬるいと、噛みつくのでした。
警察の警戒厳重な舞踏会会場に、わざわざ犯人でございと突っこんでいく、犯人の陽動作戦はなかなか良かったと思います。ただポーがしっかりフォローしていたはずのエミリーが突然誘拐されたのは、いきなりすぎて、なぜなんだろうと理解できませんでした。
このあとポーとフィールズ刑事は相棒となって、協力し合いながら犯人を追い詰めていきます。後世の推理ものでは、刑事役は間抜けで無能が定番となります。しかし本作に登場するフィールズ刑事はクールで、イケメン。自分が犯人を取り逃したという責任感も強く、地道な捜査でポーに重要なヒントも提供したりするのでした。
けれども犯人から、エミリーが徐々に衰弱していることを告げられたポーは焦りまくります。その結果、何度も激高してフィールズ刑事と衝突するポーの、目ん玉をむき出しにして怒りをぶちまける表情が見物です。
本作は、単に意外な犯人の判明で終わらず、犯人と対峙したポーが愛する婚約者を人質に取られている弱みから、苦渋の交換条件を受け入れなければならなかったという悲劇的な結末で締めくくられます。愛する人と別離を選択するしかなかったポーの決断の結果は、淡々と語られます。エミリーも悲しみも描かれません。もう少し、悲劇性を強調した演出をして欲しかったです。
ネタバレは避けますが、犯人の特異な犯行動機はなるほどと思いました。
ポー役のジョン・キューザックは、なかなか本物のポー持つ雰囲気を出していて、平時の気むずかしさと激高するとき感情表現の落差は素晴らしい演技だと思います。
2時間ドラマ
作家エドガー・アラン・ポーは 自らの小説を模倣する殺人犯を捕まえるべく、警察に協力する というお話。
主人公・ポーを演じた ジョン・キューザック。 ちょっと前はモテ役だった彼も ニコちゃん(ニコラス・ケイジ)を辿る運命に?(笑) いえ、容姿だけでなく オーバーリアクションがお得意の演技もニコちゃん寄り。 もう少しコミカルさがあるキャラクターだったら ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)に近づけるのになぁと思いました。
ポーの協力を得て事件を追うフィールズ捜査官にルーク・エバンス。 この人いいですね、控え目な演技があと味ひく イケメン。 ちらっと見せる厚い胸板も素敵!と思ったら 『インモータルズ』でゼウス役を演じた人でした。 これからに注目したい俳優さんです。
ポーの恋人・エミリーを演じた アリス・イブ。 1800年代の衣装で登場した時は どこのエラ張り娘だ?と思いましたが、最近ちょくちょく活躍している女優さん。 『メン・イン・ブラック3』の若き日のエージェントOを演じていました。 ちょっとまだ 演技が青いですね(そこがいいのかな)。
あと、フィールズ捜査官を補佐する ジョン・カントレル役のオリバー・ジャクソン=コーエンは ジェイク・ギレンホール似のイケメンです。
残虐なシーンもあり、本格的なお話に見えて エンディング目前に犯人が分かってしまうのは 流れがスムーズでないせいか、はたまた 私が2時間ドラマの見過ぎなのか。。。(笑) 小道具にこだわっている感じがして、そこがお勧めだったりします。 構えずに観たら わりと楽しめる、かな。
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