ジャンゴ 繋がれざる者のレビュー・感想・評価
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過激で愉快。そんでもって痛快。
役者陣の見事なハマりっぷりで進行するドラマが先の読めない期待感と、
タランティーノ監督お得意の回りくどいが痛烈で奥深い会話劇に、
ハードなアクション、
センスの良い音楽に彩られ、めっちゃ面白い。
西部劇へのオマージュ散りばめながら、
映画だからこそ可能なフィクションで、
黒人の手で奴隷制度への復讐を成し遂げさせる快作。
★ エンドクレジット後に笑いあり ★
脚本もキャスティングも痛快そのもの
「続・荒野の用心棒」(1966)の主題歌が懐かしい。45回転で回るセブンシーズの黒いレーベルを思い出す。
舞台を南北戦争直前に設定し、アフリカ系黒人への人種差別が当然の社会に、白人を撃ちまくる黒人ガンマンを主人公に据える。それだけでも痛快だ。
ジャンゴの師となる元歯科医のシュルツが乗る馬車は、屋根でギコギコ、バネの軋む音を立てて揺れる大きな歯が愉快で、どこか人を喰ったようで気取り屋のシュルツにぴったりの小道具だ。シュルツを演じるクリストフ・ヴァルツは、どの作品を観ても面白く、独特の存在感がある。
ディカプリオの悪役ぶりもいい。ムッシュ・キャンディは多くの黒人奴隷をプラントで働かせるだけでなく、黒人同士を戦わせるマンディンゴを好む残虐性を持つ。そのキャンディが黒人のジャンゴを客人としてもてなさなければならないタランティーノの発想に拍手。
しかも、この悪人の執事にサミュエル・L・ジャクソンが狡猾な黒人を絵に描いたような風体で登場。話を一筋縄では終わらせない仕掛けにも抜かりがない。
ジャンゴの「DJANGOのDは発音しない」に対し「わかってる」と返す人物こそ本作最高のサプライズ。
機関銃の場面はない
え!165分もやってたの?
基本的にタランティーノの映画はストーリーはともかく、このシーンはあの映画のオマージュ、この劇伴はなぜ採用されたのか、この役者はなぜキャスティングされたか等々を知っていれば尚更面白いというものなので、敷居は高いっちゃあ高い。
ナントカ賞を獲ったからの話題性だけで観に行ったら「はぁ?何これ」ってなる典型的な映画。
(話題性だけで観に行っていただいても面白い映画は確かにありますよ)
とくに前作と今作は歴史の改変リベンジ編を展開しているので、真面目マトモな方にはおススメ出来ません。
今回もオイラの大好物のサミュエルの叔父貴は、安心と安定の「マダファカ!」を連発してくれていますし、アベンジャーズのフューリーのときとは全然違った佇まいでキャンディ・ランドのスティーブンを憎々しく演じておりまして流石といったところです。
ナントカデミー賞の助演男優賞獲得のクリストフ・ヴァルツの演技も確かに素晴らしいのですが、今回はディカプリオに尽きると思うの。
でも何故かノミネートもされなかった。今回に限らず最近。
まぁ、今作の南部の支配階層としての白人をこんなに迫真に演じられたら、ハリウッド界隈の人たちは彼を仲間とは思いたくないのかもしれないなぁって感じ。他に理由もあるのかもしれないけど。
この映画だけを観てたらちょっと酷過ぎやしないかとも思うけど、ネイティブアメリカンやアフリカから連れてきた人たちにしてきたことを調べると、このくらいの(フィクションとしての)リベンジはいいんじゃない。
とにかくあっという間の165分でオイラは十分に楽しめました。
そして、ここらへんの歴史を勉強してみたくなりました(←ここ重要)
マカロニとステーキと
“イミテーション・ゴールド”といえばいいのか?
クエンティン・タランティーノの作品はB級で、偽物。だけど本物よりも価値がある、宝石のようにキラキラしている。例えば、この作品はマカロニウエスタンである。冒頭から、「続荒野の用心棒」の主題曲が流れる。粒子の粗い荒涼としたした雰囲気はまさしく60年代後半のマカロニウエスタン、あの画面だ。
そもそも、この映画の構想は、前作の「イングローリアス・バスターズ」のプロモーションで訪れたタランティーノが日本で、数多く発売されていたマカロニウエスタンのDVDを買いあさって見たことによる。中でも、これぞマカロニウエスタン、ニヒリズムと荒唐無稽さの極地である「続荒野の用心棒」に惹かれたことは想像に難くない。そのオマージュとして生まれた。だから、その主演のフランコ・ネロも登場させるといった徹底したリスペクトぶりも発揮している。
ただ、違う点がひとつある。
それは、マカロニ(イタリア)では描けないアメリカの暗黒の歴史物語だ。白人支配者と黒人奴隷という決して忘れることのできない過去の歴史。南北戦争の2年前、黒人は人として扱われていない時代。過酷な労働と屈辱的な差別。それを、率直かつ大胆に、そして自覚的に描きだしているのだ。そのことで、黒人監督スパイク・リーなどから異議が出され、物議を醸したようだ。
そんな意味でも、初の悪党役にして白人支配層の権化レオナルド・ディカプリオと、その忠実な黒人執事役サミュエル・L・ジャクソンの演技は重要なものがあった。ときどき、狂気の表情をみせてすごむディカプリオと、白人以上に差別意識をもつL・ジャクソン。ともにいままでにない表現だった。
だからというわけではないが、アカデミー賞で主演男優賞はクリストフ・ワルツよりもディカプリオにあげたかったと僕は個人的に思うのだ。そう思った人も少なくないようだ。
それはともかく、ワルツとディカプリオのがっぷりよつは、大きな見所となっている。ともかく、過激な表現さえ耐えることができるなら必見に値する映画だと思う。
グラインドハウスな西部劇。
オスカーまで受賞しちゃう娯楽大作、ここに完成!!
考えるな、殺せ。
ブルース・リーの顰に倣って、この映画を一言で云えば、「考えるな、殺せ。考えるな、迷わず、引き金を引け」です。とにかく、やたらと人が殺されます。血が吹き出て、肉片が飛び散ります。意外なところで、突然、銃口から火が噴き出て、これでもかというくらい、人が次々に死んでいきます。ピストルで一人ひとり殺してくのが、面倒くさくなったのか、途中からダイナマイトが出てきて、何もかも吹き飛ばしていきます。人間が次々と殺されていくのを劇映画とはいえ、目の当たりにするのは、極めて不愉快なことです。途中、主演のジェイミー・フォックスが全裸で逆さづりにされ、あわや、局部を切り取られようかという場面がありましたが、このとき、ジェイミー・フォックスの局部にはボカシがかかっていました。私はこの場面で気分が悪くなりました。タランティーノの映画は全て、観ていますが、「ジャッキー・ブラウン」ほどの失敗作ではないものの、この作品は私にとって、最低の作品です。何の前触れもなく感情的葛藤もなく、いきなり、銃口から弾丸が飛び出し、むごたらしく人が殺されていく。蚊や蠅やゴキブリを殺すが如く人間を殺していく。タランティーノ、狂っています。
この映画を観ようか、どうしようか迷っている人へ。もし、あなたが、コーエン兄弟の「ノー・カントリー」を観て、ある種の違和感や嫌悪感を持っているのなら、この映画を避けることをお勧めします。私的な予想ですが、この映画は早々に打ち切られるでしょう。
ワーナーマイカル新百合ヶ丘にて鑑賞。客の入りは一割弱程度でした。
スゴイ
タランティーノらしい!
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