劇場公開日 2013年3月1日

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「ジャンゴ、最高で最強のヒーロー‼️」ジャンゴ 繋がれざる者 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ジャンゴ、最高で最強のヒーロー‼️

2024年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

南北戦争前のアメリカ南部。
黒人奴隷の男が、生き別れの奴隷の妻を取り返す話し。

終盤の銃撃シーンはまるで西部劇そのものです。
血湧き肉躍る最高のバイオレンスを見ました。
銃弾が当たり血が飛び散り、肉が千切れるシーンは、
CGがうますぎると言うか、
臨場感が半端無いです。
黒人奴隷ジャンゴ(ジェイミー・ボックス)の愛する妻が、
これまたクールビューティの上に愛くるしい。
ケリー・ワシントンの美しさなら、ジャンゴの妻恋しい気持ちも納得。

ジャンゴがライフルそして2丁拳銃で撃ちまくるバイオレンスシーン。
バイオレンス映画の帝王タランティーノ作品。です。
撃ちまくるジャンゴは西部劇スターみたいだが、もっと容赦ない。
なんせ虐げられて来た長い長い歳月、
妻と引き離された悲しみ恨み・・・憤り、

奴隷で足を鎖で数珠繋ぎ行進させされていたジャンゴ。
通りがかりの賞金稼ぎの、
シュルツ医師(クリストファ・ヴァルツ)に出会ったのが、
幸運の始まり。
シュルツはお尋ね者の顔を知っているとの情報で、ジャンゴを
奴隷商人から買い取る。
晴れて自由黒人になったのだ。
それからはシュルツの片腕として一冬過ごし、
いよいよ妻が奴隷奉公しているディカプリオの屋敷に向かうのだった。
ここでの駆け引きも見事。
黒人を競わせるゲームのチャンピオンを高額で買うと見せかけて、
ジャンゴの妻を奪い返す作戦なのだ。
ここで、驚くのはディカプリオの執事が黒人の老人で、
この男は黒人なのに黒人の敵なのだった。
ラストでジャンゴが言い放つ。
「お前は黒人奴隷の死に様をただただ見物してたんだろう!!
何千人もな!!」
驚いたことに、その執事がサミエル・L・ジャクソン。
いやぁ気がつかなかった、流石の演技力、
その憎々しさ!!
聞くところによると、「続・荒野の用心棒」と「マンディンゴ」の
影響を受けている作品らしい。
でもそこはクェンティン・タランティーノ監督の抜群のセンスと
オリジナリティ。
珍しいことに、挿入歌が5曲か6曲かかって、凄い盛り上がります。
ジャンゴ役のジェイミー・フォックスの不敵な面構え、
軽妙なクリストフ・ヴァルツのコンビ。
シュルツ医師は全く黒人を見下しません。
最後にディカプリオを撃ったけれど、シュルツも撃たれちゃって、
悲しかった。
この後、シャンゴに絶体絶命のピンチが来ます。
ここからが、ジャンゴの知恵が炸裂しますよ。
ラストは妻もノリノリで明るくて、
「俺たちに明日はない」や、
「ゲッタウェイ」がここから始まるんじゃないか?
と思うほどの明るさ!!

タランティーノ監督さん、引退なんか撤回してどうか新作、
お願いします。
タランティーノ映画の面白さは不滅!!
比べようがないです。

琥珀糖