「俳優魂に恐れ入りました!」ペーパーボーイ 真夏の引力 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
俳優魂に恐れ入りました!
序盤から全く飽きさせないストーリー展開なので、ラストまでスクリーンに釘付けになりっぱなしでした。
また、フィルムの質感が60年代のアメリカ南部のじめっとした湿地帯を如実に表しているので、劇場の中にいても沼の匂いが漂っているようでした。
監督が黒人でゲイということにもうなづけます。黒人からみた白人像なんてこんなもんでしょうか。
しかしながら、この作品の最も素晴らしい所は、キャスティングと人並み外れた俳優陣の演技力でしょう。
数ある変態演技とは明らかに違うオリジナリティー。一体どうしたらあんなことができるのか。狂気です。ぶっ飛んでます。
この作品を観たのは、まさにうだるような暑さの新宿。温度といい湿度といい、観るにはぴったりの日でした。真夏に観るとはまります。
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