ディクテーター 身元不明でニューヨーク

劇場公開日:

ディクテーター 身元不明でニューヨーク

解説

「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」「ブルーノ」のサシャ・バロン・コーエンが、今度は世界一危険な独裁者アラジーンに扮する。ニューヨークで身元不明人になってしまったアラジーンが巻き起こす騒動を描くコメディ。国連サミットに出席するためニューヨークを訪れたワディア共和国のアラジーン将軍は、何者かに拉致され、トレードマークの髭を剃られてしまう。スーパーの店員となって潜伏し、反撃の機会を待つアラジーンだったが、国連サミットに偽者が出席し、ワディヤを自由の国にすると宣言する。アラジーンは自らの独裁者生活を守るため立ち上がるが……。監督は「ボラット」「ブルーノ」に続きラリー・チャールズ。

2012年製作/83分/R15+/アメリカ
原題または英題:The Dictator
配給:パラマウント
劇場公開日:2012年9月7日

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映画レビュー

3.5首ちょん切り

2022年2月24日
PCから投稿

笑える

怖い

オープニングが結構、インパクトがあり見て大丈夫なのかと思った。
それ以上になんと大胆なオープニングなのかと驚いた。
「今はなきキム・ジョンイルに捧ぐ」ですから。

気にくわない奴はすべて首切りの合図。
独裁者にもほどがある主人公が一般人になってニューヨークをうろつくという「星の王子様、ニューヨークへ行く」とかぶった感もあるがこちらはネロ並みの暴君。
最期は改心したのかどうかわからないけれどとりあえずハッピーエンドで終わった。

こんな作品、よく上映が認められたなあと思う反面、作った監督や俳優は無事でいられるのか心配になるほどのおふざけ映画だった。
多分、上映されたのは欧米と日本だけじゃないか?
それでないとユダヤやアラブの人から監督は首切り合図されてあの世行きになっていてもおかしくない。

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♪エルトン シン

3.5民主主義怖い!!

2018年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

知的

「帰ってきたヒトラー」や業田良家の「独裁君」に比べるとギャグ寄りですが、やんわりと笑えました。民主主義を受け入れると、ハイエナが分捕るだけで国民の富が奪われて皆貧しくなるという事を、暗に描いていたのは良かったです。ヒロインは「スノーデン」のヒロインと似たタイプで、あまり可愛くなくて残念です。

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𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞

5.0あらゆる常識やタブーをコケにしまくる凶悪なバカコメディ

2018年5月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

アフリカ東岸の独裁国家ワディヤの独裁者アラジーン将軍は余りの傍若無人ぶりに国連から制裁を食らって国連本部に呼び出されるが謎の人物に拉致される。間一髪で脱出に成功するも、自分の影武者が用意されており自分が本物だと名乗っても誰も信じてくれず、途方に暮れているところをエコロジストのゾーイに助けられる。アラジーンは彼女の経営するスーパーで働きつつ復権の機会を窺うが、相入れない思想の人々と触れ合う中で知らず知らずのうちに影響を受けていくというラブコメかと思いきや大間違い。

開口一番「今はなきキム・ジョンイルに捧ぐ」とテロップを入れ、あらゆる常識やタブーを片っ端からコケにしまくり。特にイスラエルとユダヤ教を執拗にコケにしますが、主演のサシャ・バロン・コーエン自身が敬虔なユダヤ教徒なのでタチが悪いにも程があります。ヒロインを演じるのがアンナ・ファリス。下世話なコメディにばかり出演する奇特な人で、本作でもエグいネタを嬉々として演じてて超キュート。他には大スター達のアホ過ぎるカメオ出演もテンコ盛りで、最初から最後まで最高に楽しめる傑作でした。

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よね

3.5過激な世の訴え人、サシャ・バロン・コーエン!

2014年8月28日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

「ボラット」「ブルーノ」に続く、サシャ・バロン・コーエンの過激コメディ第3弾。

今回コーエンが扮するのは、北アフリカのワディヤ共和国で暴君の限りを尽くす独裁者アラジーン。
国連に出席する為、アメリカを訪れるが、何者かに拉致され、トレードマークの髭を剃られ、アメリカの町に放り出されてしまう…!

感動も教訓も良識的なメッセージも無い、差別と偏見とお下品ネタと不謹慎ユーモアのオンパレードの、相変わらずのコーエン・ワールド!
冒頭で北の将軍様を偲び、9・11を笑いのネタにしたり、アメリカと中国の関係を皮肉ったりと容赦ナシ!

アラジーンを拉致した何者かは、反体制派の側近たち。ワディヤ共和国を民主化しようと動き出す。
アラジーンは祖国の独裁政権を守る為、民主化を阻止しようとする!

一般的には、民主化=善、独裁政権=悪のイメージだが、これを逆に描いているのが面白い所であり、コーエンらしい所。
かと言って、独裁政権を肯定している作品などでは決してない。
独裁政権万歳!…と謳いつつ、独裁政権を風刺する。
それは民主主義の象徴、アメリカの描き方も同じ。
映画の中でアメリカを“悪魔の巣窟”と皮肉るアラジーン。アメリカは現実に某国をそう呼び、自国の正義を訴えながらも、強大な軍事力で他国を圧する。
アメリカの正義と独裁政権は紙一重…?

民主主義も完璧ではない。
ラストの演説ではきっちりメッセージを込める。

サシャ・バロン・コーエンはいつだって、一切の偽善無く、過激に世を笑い飛ばし、訴える。

(アラジーンの部屋に飾ってあるアラジーンと寝た海外セレブの写真は、きっと本人の許可ナシなんだろうなぁ…(笑))

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近大