「描くには足りなすぎる時間」ツナグ 昭和ヒヨコッコ砲さんの映画レビュー(感想・評価)
描くには足りなすぎる時間
死者と一度だけ会わせる「ツナグ」という役目を持った祖母とその後継者の孫。
その孫は「ツナグ」の仲介者として依頼人に触れ、その役目の意味を学んでいく。
樹木希林は樹木希林だったけど、樹木希林自体がそんな不思議な力持っててもおかしくないような雰囲気だからすごいいい存在感だった。
主演の松坂桃李は淡々と感情の抑揚が少なく、あくまでも第三者の立場としてその場にいる普通の少年感が雰囲気に合っていて良かった印象。
人が死に、残された人の感情や思惑が様々に展開され、とても2時間という短い枠で描くには足りなすぎる作品だったように思える。
個人的にはドラマで1話1エピソードとしてその人達の過去をしっかりと掘り下げるように描いてくれたら嬉しい。
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