劇場公開日 2013年9月28日

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「「父親」としての自分を重ねながら観ていた。」そして父になる momokichiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5「父親」としての自分を重ねながら観ていた。

2013年10月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

私は、自分の子供“以外”の子供と対峙するときや、第三者が観ている前ではリリー・フランキー演じる斎木家パパ。
でも普段は不機嫌で、細かな所作にも口うるさく、周囲とうちとはレベルが違う一緒にするな、という仕事第一の福山演じる野々宮家のパパだ。

子供たちは明らかに斎木家の方が子供らしくノビノビしていて楽しそうだ。
リリー・フランキーがとても「子供との時間」を大切にしていたのが印象的だった。リリーが福山と父親同士で話す場面で印象的な台詞がいくつかある。
「そういうとこ、面倒くさがっちゃダメだよ。」
「父親かて取り替えのきかない仕事やろ。」
「琉晴には、やってあげてくれよ。」

身につまされる思いでみていた。
途中からとても落ち着いて観ていられず、自然と前のめりな姿勢に。

子供たちが途端に愛おしくなってきた。
久方ぶりに、まだ明るいうちに帰宅してみた。
子供たちがビックリして、でもまんざらでもなさそうだった。
あと子供たちと遊べる時間はそれほど多くないかもしれないが、今からでも「父になって」このかけがえのない時間を大切にしていきたいと思った。

momokichi