「父になるとは」そして父になる parsifalさんの映画レビュー(感想・評価)
父になるとは
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自分の子育てへの関わり方が良かったかって突き付けられました。自分も正直、あまり子どもたちと遊んであげたり、子どもたち目線で接していなかったので。どちらかというと良多よりの子育てだったなあと。
第一印象は、子どもに罪はないよなって。看護師は言語同断。エリートサラリーマンで、優秀に子どもを育てようとしている良多だって、父親の子育ての影響を受けているだろう。昔は、父親は仕事中心、子どもは、子ども同士群れて遊ぶのが当たり前。家にいるより、外に遊びに出た。斎木夫妻だって、自営業で子どもも多く産むことができたから、あのような子育てができる。高層マンション住まいの野々宮夫婦に、すべて同じようには子育てできない。いずれ、子どもは正直で残酷。そして、子どもがありのまま、生き生きと認められるのが一番。
母親の育児のプレッシャーは相当なもの。でも、父親は忙しさとかにかまけたり、固定的な役割分担に甘えて、父親の役割を十分に果たしているとは言えない。(自分もそうだったよなと。)「そして、父になる」は、子どもの取り違えを通して、母子関係に加えて、父になるとはどういうことかを突き付ける映画だっだ。
バッハの「ゴールドベルク変奏曲」が、映画全編を通して使われて、冒頭の部分は、日常の感じ、変奏の部分は物語の展開にぴったりで、最後、また冒頭の動機に戻る感じが、上手い使い方だなと感じた。
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