「楽曲はいい。」カノジョは嘘を愛しすぎてる mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
楽曲はいい。
2014年の開幕は本作でスタート。
まさしく少女漫画の世界で、佐藤健のキャラクターや、一種の仇役になる窪田正孝などは漫画から抜け出たような風情である。
中高年ど真ん中の僕にとっては、かなり気恥ずかしい世界が展開され、なかなかドラマにのれなかった。
佐藤健が演じるAKIに天才の片鱗を感じない。剣心とは大違いである。
音楽の才能は、鍛えてどうなるものではなく、もってうまれたものが大きく左右する。
「NANA」(大谷健太郎監督)のときに中島美嘉を起用したような大胆さがほしかった。
一方理子のほうは、まったくの新人 大原櫻子が演じており、こちらはそれなりの説得力があった。
小泉徳宏監督は、光をうまく使った画面作りで一応は飽きさせない構成をとっているが、音楽のことはどうだったのだろうか。
AKIの作る曲と心也の作る曲に差異を感じないのは、こちらの音楽の才能の問題か。
50代には厳しい作品であった。
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