アフター・アースのレビュー・感想・評価
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初めてのお使い
スミス親子とすっかり「らしく」なくなったシャマラン監督の作品である。
この時点で、どういう映画か9割がた、わかってしまう稀有な作品。
この映画をつまらない、といっている時点で、間違いなく見に行ったあなたが悪いのだ。まさしくそういう映画。
多少なりとも映画を見て、レビューを書くような人ならなおさら。
スミス親子とシャマランで、この映画の見方は決まったようなものだ。
劇中アーサという怪物がでるのだが、人間の恐怖を感知し、人間に襲い掛かるという存在はふつうなら、シャマラン風ではあるのだが、そこはスミス親子の映画なので、それはもうすでにジェイデン君が成長するがためだけの存在でしかないことも丸わかり。
見どころはずばり、ジェイデン君。それ以外はない。
ウィルおやじが、うちの子すげえだろ?とすっごいアピールしている映画なのだが、これが鼻につかないのは、ジェイデン君が本当に見事な身体能力とスタイル、「ベストキッド」のときのようなくっそ生意気な態度とハの字になる眉をもつハンサム顔と、類まれなる演技力を見せつけてくれるからである。
あんまり過保護にすると、逆に色物扱いされて、埋もれてしまわないか、と逆に心配してしまうほどの逸材だと思う。
ストーリーは、まんま、「初めてのお使い」で、テレビが子供を隠し撮りしてちゃんとお使いできるかな、という展開。次々と襲い掛かる災難にジェイデン君は、悲痛な思いをしながらも、「いつの間にか」きっちりと成長するのである。
うん、うん、それでいいじゃあないか。そういう映画だもんね。
最近は「アベンジャーズ」の都会崩壊をピークに、地球崩壊後の世界のCG映画にシフトしているようだが、もうちょっと飽きてきたね。
かけがいのない地球で遊んでもらいたくない。
ディープ・スペース・ナインのベンジャミン・シスコとジェイク・シスコの関係をリスペクトしている。
サイエンス・フィクションと言うなかれ。
食物連鎖の頂点がアーサー?って思っていたら、そう云うことね。
スター・トレックでは、地球連邦の艦隊規定に大きく抵触する内容だ。ましてや、母星である地球の自然破壊などもってのほか。
俳優の世襲だけを目的とした出鱈目な話。
CGだから、ダイコンの血筋であっても関係ないね♥
監督さん♥『インディ●●嘘●●ない。』それは駄目だよ。
かけがいのない地球で遊んでもらいたくない。
恐怖心の克服
原案ウィル・スミス、発想はユニークだがSF監修は微妙、親子共演で頭が一杯だったのだろう。地球疎開後1000年(西暦3071年)、宇宙嵐で宇宙船が難破し古巣の地球に不時着、父は負傷したので裏方に回り息子が孤軍奮闘というサバイバル少年冒険物語、ハラハラドキドキという点としてはシンプルで子供向けと割り切れば良くできているのだが突っ込みどころ満載、科学技術は相当進歩している筈なのに宇宙船の内部は貨物航空機並み、シートベルト程度で助かるのも解せない、救難信号に苦労したり碌な武器も積んでいない。
「白鯨」をイメージしたのか、テーマは恐怖心の克服、獲物は異星人の創りだしたクリーチャー、何故か目が見えず人の恐怖心を察知して襲い掛かかる奇妙な生物兵器、それもわざわざ古巣の地球に持ち込んでの決闘という設定、闘う武器も座頭市まがいの仕込み杖?、いやエイハブ船長の銛なのかしら、やはり光線銃でいちころでは盛り上がらない。
父は恐怖心を克服して地球軍の英雄になった人、息子もきっとできる筈・・。あれもこれも話を盛り上げる都合上なので野暮は止しましょうか、寓話の世界観なのでしょうから。
酸素は薄そうだが生い茂る植物や多様な生き物が暮らしていて地球は復活したように思えます。最初に襲ってきたのが猿軍団、猿の惑星か?と思いきや進化はしていなかった、大鷲の恩返しなどほろりとさせるネタもあってウィル・スミスらしいのだが、もう少し地球の様子が知りたかった。
ヒューマンドラマ
SFというよりは父と子のヒューマンドラマな印象が強かったです。
終わった時に主人公が、あまりに急成長し過ぎている展開は個人的にはあまり好きではないのでドラマサイズで時間をかけて主人公がゆっくり成長して行く姿が見たかったですね。
最近のシャマラン作品
M・ナイト・シャマランと言えば、「シックスセンス」など、どんでん返しで有名だったのですが、最近のシャマラン作品は、どんでん返さない結末が多いです。
今回も、ヒネリのない結末!
ただ、それまでの過程が良かったです!
息子の成長物語で、何度も絶望的な場面に出会い、それを乗り越えていく姿に感動しました。
成人式映画
とても単純なストーリーで先読みできてしまう
なんというか、脚本、技術共に平均点を超えて何かが起こるという事が無いので途中眠くなってしまった
と、いうように内容についてレビューする部分が少ない感じになってしまう
恐怖とは、心が生む異常な状態だ
映画「アフター・アース」(M・ナイト・シャマラン監督)から。
「ウィル・スミス親子が共演のSFサバイバルサスペンス」
そんな情報に、期待し過ぎたのか、やや消化不良であった。
そんな中、特筆するとすれば「恐怖」に関する定義だろうか。
多くの人間にとって「恐怖」を感じた瞬間、どうなるか。
それは物語前半に、こう説明するシーンがある。
「多くは体が固まる。存在しない答えを脳が出すからだ。
脳が『ヤバい』と判断する」と。
さらに、物語が進み、父親が息子に伝えるシーン。
「恐怖は、現実には存在しない。
恐怖が存在するのは、未来を考える心の中だけだ。
恐怖は、想像の産物だ。
想像が恐怖を感じさせるだけで、何も起きないかもしれない。
恐怖とは、心が生む異常な状態だ。
誤解するな、『危険』は、現実に存在する。
だが、恐怖は自分次第だ」
この「恐怖」を消すことができれば、敵から存在感をなくし、
攻撃されずにすむ、それが唯一の倒せる手段、という設定は、
SFの世界でなくても、この私たちが生きている世界でも、
通用することではなかったのか、と再認識した。
原案を考えたウィル・スミスは、これを伝えたかったんだなぁ。
ハラハラ・ドキドキ
アクションシーンにとてもハラハラ・ドキドキした。
ジェイデン君の演技が良かったのか、すごく引きこまれた。
特に滝のところでの親子の会話からの流れは最高だった。
また、息子キタイの成長がうまく描かれていたと思う。
最初のマラソンのシーン・猿のシーン・薬を打つシーンの子供っぽいところから、滝のシーン・アーサとの戦い・最後のセリフとどんどん大人になっていく。微笑ましい感じで見れた。
特に最後のセリフは、ちょっと意外な気もしたけどぴったりなラストだったと思う。
一方で設定が荒いのか、突っ込みどころがすごく多かった。
武器とかアーサとか鳥とか・・・
酸素とか気候とかあげ始めるときりがない。
SF映画としてはひどいし、細かいことを気にする人には向いてない映画だと思った。
アフター・スミス。
最近のW・スミスはギャラが高額すぎて使われないらしいのだが、
ちょっと動くと高賃金が発生するのか?と疑うほどに動かない。
息子を鍛える…とはいえ、息子は息子でちゃんと成長しているし、
大丈夫ですよ!親の出る幕じゃありません!って誰かアドバイス
できる人間がいなかったのだろうか^^;
久々にあのインド人監督の作品だし~と思って観てみたのだが、
えー。ほとんどウィルの差し金(ゴメンね)でこうなっていないか?
と思わせるシーンばかりが続き、どうしてこれをアース(地球)に
する必要性があったのか、湯川教授と同様でサッパリわからない。
自国のどこかのジャングルでサバイバルでも良かっただろうし、
だいたい出演する乗組員が全員冒頭で死んじゃう、ってどうなの。
親子水入らず。が相当描きたかったのかしら…。
謎の惑星(実は人類の住めなくなった地球)に不時着した親子。
人間の住めない地球って…少し前に観たばかりの設定^^;だけど
とりあえず、親子のクローンは登場しないのでご安心をw
この設定でさらに倍増されたら(大変申し訳ないけど)この親子を
嫌いになる人が増殖してしまうことだろう。
ジャッキーと共演し仲良くなった息子に共演を迫る父親^^;って、
(ウィルのことは嫌いじゃないんだけど)
相当の親バカ、自立するんだ!ジェイデン。と促すほかはない。
このジェイデン君もかなり成長した感が強い。
少し前までは、ま~小生意気なガキ(ホントゴメンね)だった。
ちょうど中学生くらい?あー微妙なお年頃だ。声変わりもして、
先日のインタビューを見ていても、随分大人っぽくなった。
父親のミスを横で嗜めるジェイデン君、みたいな映像も流れて、
いやいや…どっちが保護者なんだ?と思わせる一幕も。
ウィルとしては感無量。こんなに愛息子が成長して…ってのは
分かるが、映画とはまったくカンケーない。いっそスミス家から
解放して、我が子の成長をどれほどなのか見守って欲しい…と
さんざんこの映画で過保護について考えさせられてしまった。
物語の「?」以前に、親子共演でなければかなり違ったかな?
インド人監督も、もっとやり易かったかな?と思うのみである。
さて内容は…。
おそらく観客が期待したような展開に終始する。危険!は多いが、
助かる!のが前提である。そりゃー大切な息子だものね。
行け!と言ったのにすぐに、戻れ!だし、はじめてのおつかいに
出したけれど、心配で後ろからくっ付いていくお母さんみたいだ。
しかしあの宇宙船、あれだけ大破したのにずいぶん高性能なのね。
遭難信号さえ届けば、すぐに助けに来てもらえるっていう寸法。
わざわざよその星に訓練しに行くんだから、あのビーコンももう
少し機能向上できなかったんですかね?イオン層ブチ抜く!とか。
未来の地球は相当暮らし辛い環境らしく、氷点下まで冷え込んだ
世界で凍死しそうになる息子を、なんと大鷲?が覆いかぶさって
助けるシーンがあるのだが、あれには感動する…。が、それも
サラリと流されたのち、いよいよクライマックスで気味悪い怪物と
戦う息子!恐怖はお前の中にある、恐怖に打ち勝て!と言い続け、
キタイに期待をかける父親サイファ。かなりの重傷で動けないので
やはり座ったままだ。息子はたった一人で頑張るのである…!
というわけで、とある親子の成長葛藤劇。が楽しめるんだけど、
ラストでどう持ってくるかな!?と期待してたら終わっちゃった。
えー。なにこの終わり方。ジェイデン、自立だよ自立!!
(確かにお父さんは凄い。でも息子は息子。静かに身守りましょう)
アフターアース
作りがひどすぎる。予算ケチりまくってるわ。斬新さもない、ウイルスミス見に来たのに
息子を見に来たんではない。アイロボットなどなどのような期待をしてはいけない。
全く裏付けがなく現実と乖離してただの妄想に成り下がってる。
ウイルスミスの名前をとったらみない。
すまないが落胆したので辛辣になった
まあウイルスミスと思わなければそれなりに楽しい。
もっと「らしさ」へのこだわりが欲しい
予告編をみて期待感が高まっていたが、それは見事に裏切られた。何より目立つのは1000年後の未来を舞台にしているくせに、「未来世界らしさ」がこれっぽっちもないことだ。
まずサイファが出発前に片足を失ったかっての部下と会うのだが、1000年後であれば当然再生手術か最低でも自律可動型義足くらいは装着していて当然のはずなのに、単に移動用台車に乗ったまま。このシーンをみただけで「この作品のスタッフは1000年後の未来社会のありようについて、ちゃんとしたイメージを持っていないのではないか」と危惧したが、果たしてその後にも無神経なシーンが目白押しだった。例を挙げれば、
1.訓練用宇宙船の座席が、現在のエコノミーよりもひどく、ハーネスも あまりに安っぽい。アーサーを収容したカプセルの固定方法もあまりに簡易すぎて噴飯もの。
2.隕石嵐を前にして訳の分からない「重力子」や「質量増大」などをもちだして、バリヤーもないのにそのまま突入、当然ながら船体に損傷(大穴)を受けた挙句、到着先の確認もとれないままワープを敢行。地球近辺にワープアウトする。
3.大穴があいた宇宙船の中で船外宇宙服も着ず、これまたあまりに安っぽい酸素マスクをつけただけで大気圏突入。宇宙船は大破するが主人公キタイは五体無事なまま。
4.大破した宇宙船も何やら安っぽい内装材が散らばり、ビニールが垂れ下がっているだけで、高度な技術の塊が破損したようなイメージは全然感じられない。
5.吸血虫の毒に冒されたキタイは救急セットの注射をするが、それがなんと針式の注射器(大昔に作られた「宇宙大作戦」でも既に圧力注入式が使われていたのに・・・)。
6.アーサーは恐怖心を持った人間のフェロモン(匂い)を感知して襲ってくるため、恐怖心を克服したレンジャーだけが唯一の対抗手段というが、そんなもの密閉された装甲戦闘服を装備すればいいだけで、最初はともかくいつまでもわざわざ生身で直接相手と切り合うような戦いをする必要はない。
などなどがある。
原案が悪いのか、脚本がダメなのか、監督がアホなのか、美術が無知なのか分からないが、一体この作品のスタッフはSFというものをどう考えているのか。
この作品のテーマが「有能な父親とトラウマを持つ息子との確執と和解」および「試練を通しての少年の成長」であることは分かるが、こんな未来世界を設定した以上最低限の「らしさ」は必要であろう。
「1000年後の地球は人間を殺すために進化した」というが、そんな描写もまったくない。あるのは単に人間と言う身勝手な暴君がいなくなった後、弱肉強食の自然に返っただけの地球の姿である。猿も吸血虫も4歩足も単に今と変わらず生存本能で襲ってくるにすぎず、鳥(大鷲)などは雛のエサにさらって来たと思ったら、一転凍えるキタイを救ってくれるという説明なしのご都合主義。
とにかくこの作品はSFとしては「人類が先住種族の住む惑星を侵略した」とか「人類が去って1000年後の地球はどう人間に敵対してくるのか」などの魅力的な設定があるのに、それをストーリー展開に全く生かし切れていない。
私は「ベストキッド」を観て以来のジェイデン・スミスのファンなので、目一杯甘い点をつけたが、それでもこれが限界である。
普通に面白かった
普通に面白かったんだけど、もっと興奮したかったのでちょっと物足りない感じはして、ちょっと眠かった。それほど欠点もない割に、リアリズムに寄せようと頑張ったせいかあんまり興奮もない話だった。
ウィルスミスは怪我をしていると言っても不動心の英雄だし、息子もちょっと内面の弱さはあるものの真面目でお行儀がいいばっかりのナイスガイで、クレイジーな人間味などが全くなかった。そしてサバイバルものとしてのDIY精神も足りなかった。いかだをいつの間にか作っていただけだった。変な動物を料理して食べてみて欲しかった。
鳥がなんで助けたのか意味が分からなかった。巣を守ってくれた感謝なのかもしれないが、だったら始めから襲うなよと思った。
ジェイデンが主役です。
あららら~~。。。
こんなストーリーだったのね。
父と息子が協力して、次から次へと襲いかかる悪者をやっつけるのかと思っていた。
まあ、そうなんだけど、動けるのは息子一人だけ。
息子の成長を描く冒険活劇だった。
この作品は、どんなストーリーか確かめておいたらよかった。
映画会社の宣伝の仕方に、また騙されちゃったってカンジ。
原案ウィル・スミス。
パパが息子のために書いた、壮大な≪初めてのお使い≫。
それを、映画化しちゃったのね。
過去の出来事のせいで、偉大なる英雄の父へのコンプレックスやわだかまりを持つ息子。
きぐしゃくした親子関係。
子供と大人の間にいる不安定な年頃の息子。
環境破壊が進み、地球を人類が捨て、他の惑星に住みつくようになって1000年。
その惑星に元々いた住民=地球人から見ると異星人。
彼らの生物兵器が、人間の恐怖心にのみ感知して、襲いかかるというもの。
でも、その異星人も人間に似た格好だったのだけれど、彼らには≪恐怖心≫は無いのだろうか。
それなら、どうして≪人間≫にのみ、効き目があるとわかったのだろう。
猿、大鷲のような巨大な鳥、獰猛な虎、毒を持つヒル、などの野生動物との戦い。
一つ一つ、こなしていくうちに、少年は大人への階段を上る。
そんな中、大鳥のシーンは、何だかじーんとなった。
そして、最後のボス、「アーサ」との戦い。
ここでも、なんでわざわざそんな戦い方をするかな~と思ったけれど、
主題を伝えるために、遠回りしちゃったよね。
と、ストーリー設定の雑さが、とても気になった。
けれど、少年の成長を描く冒険物語だと思ってみると、まあ良いか~と。
少年の気持ちでドキドキ。
父の気持ちでハラハラ。
そんなところを、単純に楽しめれば良いかと思う。
凄く在り来たりな作品
何の捻りもなく、ただ目的地までダッシュダッシュダッシュ!
CMでは人類を滅ぼすために進化した地球とありますが、そんなことはありません(笑)
危険なのは自分たちが放してしまった怪物だけで他に危険なのがライオンとヒルと寒さだけです。
そして肝心なエイリアンですがエイリアンのペットが出てくるだけでエイリアン本体は出てきません。
人類はどんな状況なのか、なぜ主人公は宇宙を旅するのか…
ストーリーの全体像が掴めません。
ラストまでほぼ2人しか出てこないので飽きますし残念な作品です(-.-)
途中のエピソードがマイナス
てんこ盛りのテーマが、概ねバランス良く取り込まれている。
メッセージ的には
●親子は本気で話し合おう(2/10)
●自然を大切にしよう(2/10)
●残りの(6/10)はおそらく「私は弱い時こそ強い」と言うⅱコリントの聖句だろう。
アドベンチャーアクションとしては、
●川口浩探険隊未確認生物シリーズ(の何か)
●川口浩探険隊洞窟シリーズ(の「ギャオ」)
●そして、モンスターハンターだ。
ここからはネタバレになってしまうが、WスミスとJスミスの心理描写も、地味ながらイケてる。
前提としては、二人ともJスミスの姉が的に襲われた時に、助けられなかったと言う事にコンプレックスを感じている。Jスミスが軍隊を志願しているのは、一見父親の後を追っているように見えるが、実のところこのコンプレックスに悩まされている為だ、と言う事が話が進むにつれてわかってくる。
Wスミスも、冒頭この任務が終わったら引退と言ってはいるけれど、やはり傷は癒えていない。妻に「私の所で働くか」と聞かれた事に対して曖昧な笑いで答えている。片脚を失った兵士の敬礼に答礼する場面は、ラストシーンへの重要な布石だ。
救出後、Wスミスは片脚を失った兵士のポジション、JスミスがWのポジションでラストを迎えるが、Jスミスは答礼せずあくまで息子として振る舞い、軍をやめて母親の元で働くことを宣言、Wも同意するが、冒頭での妻との会話の時とは全く温度差が異なる。「弱い時こそ強い」のは目に見える怪物ではなく、コンプレックスに対する弱さである。
また、途中ウィングスーツで飛びたす場面があるが、この前後の会話〜機体後部に辿り着くまでは、やはり聖書の「放蕩息子の帰還」がモチーフになっていると思われる。
そして、マイナスなのはこの直後の部分なのだ。Jを襲った猛禽が何故か自分の巣に連れて帰り、その巣がライオンモドキに襲われてそれを協力してやっつけるも、雛は全滅。しかし、それに感謝した猛禽が凍えそうなJを自分を犠牲にして寒さから守ると。エピソードがしょぼいし、必然性が全く見られない。ウルッとしなければいけないのだろうが、突如的すぎて「???」となっただけで終わってしまった。ここはいらないと思うな。それより、途中でいきなり武器がなくなってるんだけど、その経緯が完全にカットされていて、そっちの方が気になるよ。
あ、マグマがドロドロ流れる洞窟で「毒ガスでやられちゃうんじゃないか?」というツッコミは川口隊長に敬意を評してしないことにします。毒蜘蛛を素手で払い落とすところもね。
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