ザ・スナイパーのレビュー・感想・評価
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主人公の心理はわからんが・・
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一度も失敗したことがない殺し屋のモガちゃん。
ある要人を殺すために田舎町に来たが、運悪く交通事故に遭う。
有名な殺し屋であったため、すぐに警察に護送される。
モガの仲間たちの襲撃にあい、護送車は転覆、川に流される。
偶然助けたのは息子と共にキャンプに来ていた教師ジョンキューザック。
護送の警察官の死に際の言葉により、モガが護送中の犯人と知る。
正義感の強いジョンは銃で脅しながら警察への引き渡しを試みる。
おれをすぐに逃がさなければ仲間が助けに来て殺されるぞ、
とモガは解放を要求する取引に出るが、ジョンは頑なに拒否る。
やがて仲間が襲撃に来たが、事情が少し変わっていた。
暗殺の計画がバレる事を恐れて政治的な力が働き、
(多分FBIの偉い女性が犯人たちに指示していた)
モガを暗殺するような指令が出ていた。
モガは逃げ伸び、ついにはターゲットに忍び寄り、照準を合わせる。
が、またまたジョンに邪魔され、初めての失敗を経験した。
しかし自分を狙っていた殺し屋は返り討ちにした。
一連の出来事でモガはジョンの一途な心にどこか共感したのだろう、
FBIの女性に、彼ら親子に手を出したら殺すと警告して姿を消した。
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この映画のテーマでもあるんやと思うけど、
ジョンがそこまでしてモガと真っ向勝負したのは何なのだろう?
一応元警察官の体育教師という都合のいい設定になってはいるが、
それでも子供連れでキャンプ中に犯罪に巻き込まれそうになれば、
10人中9人以上が関わり合いにならないように行動するだろう。
ましてや見るからに人格者で落ち着いた雰囲気のモガが、
自分を逃がすのが助かる唯一の道みたいな取引を持ちかけてきたら、
普通はモガを信じて逃がすと思う。
この親子キャンプは、ジョンの息子がマリファナで補導され、
自分を見つめ直させるためにジョンが企画したもの。
正義とは何かを息子に伝えたかったのだとは思うが、
自己満足的な正義感のために息子を死なせるのは馬鹿みたいやし。
やっぱり総合的に見て共感はできひんなあ。
でもテンポが良くて、なかなか面白かったとは思う。
ちなみにジョンは嫁が好きな俳優。なのに名前忘れてやがった(場)
スナイパーではありませんね
モーガン・フリーマンさん、出演当時69才、もう十分良い仕事をされたのだから何度も車でひっくり返ったり崖を落ちたり、川に流されたりと酷い扱いの映画に何故出たのでしょうかね。まだまだやれるぞというアピールですかね。(実際はスタントマンがやるのでそれほど大変でもないのかな)
まあ、悪役としてもモーガン・フリーマンさんの映画だから根っからの悪人にはしないでしょう、女子供には手を出さないだろうとか、簡単には死なないだろうとか透けて見えてしまうのが難点かな。
手錠のままの逃避行の最中も崖から落ちそうなレイの息子を助けたり、アメリカの詩人、ロバート・フロストの「The road not taken(歩む者のいない道)」を引用して教養のあるところを見せていました。
男ばかりでは殺風景と思ったのかいきなりミーガン・ドッズさんの全裸シーン、さすがに脱いだのは代役だったとか。まあ、車やヘリコプターのクラッシュなど頑張っているのは認めますがテーマは何なのでしょう、原題はThe Contract(契約)、といっても律儀に殺しの請負を果たすというだけですから感心はしませんね。
それにしても、このプロット、いくら正義漢でも父親なら子供の安全優先にすると思えますが・・。
嫌味な女FBIは何なのだろう、単なる汚職役人なのか中途半端な存在で真の黒幕は隠れたままなのでサスペンスとしてはスッキリしない。
モーガン・フリーマンの殺しの手口は事故に見せかけて殺すのが売りらしい、ターゲットは結局事故死と告げられる落ちだったが途中では不本意にも銃で狙っていましたね、もっとも触れられたくないところを邦題に使うのも如何なものか。
結局、モーガン・フリーマンさんですからよくある勧善懲悪ものとは別物、読み通り特別待遇の結末でした。
ストックホルム・シンドローム
クリスはママを亡くしたことで大麻に手を出し、慰める言葉も見つからないレイ。そんな傷心旅行の折だった。
カーデン(フリーマン)は元兵士でFBIに追われていたが、交通事故に遭い、あっさり逮捕。連行中にカーデンの仲間がパトカーもろとも突き落とし、そこでレイ親子と遭遇。元警官ということもあって、カーデンの忠告なんて聞き入れるわけにもいかず、手錠をはめたまま連れていく。携帯も圏外の山の中。追手が人をを殺す場面に遭遇したクリスはびびる・・・カーデンが「仲間が助けにきてくれる」という強迫観念も手伝って逃げる道を選ぶのだ。
誰に雇われていたかは明らかにされぬままストーリーは進むが、国防関係の仕事などと推察され、次の仕事は大統領暗殺?などと警察側が噂する。
クライマックスは湖畔の無人小屋。仲間の兵士たちは「カーデンを釈放すれば手出しはしない」と交渉を始める。
途中、出会ったアベックの男が殺され、レイはピンチを乗り越え、二人殺す。おまけにねーちゃんも一人銃殺。それでも動じないカーデン。思想によって行動するんじゃなく、あくまでも報酬のためにきちんと仕事をする暗殺者なのだ。そのあたりがストックホルムシンドロームとも思える共感・・・というより不可侵条約を結んだような状態。結局は大統領じゃなく、資産家殺しが目的であり、依頼者は意外にも警察の指揮をとっていた女だっというどんでん返し。最後のレイの表情だって約束を守ったしか思えない意外な態度だった。
まあまあだった
モーガン・フリーマンが悪役で、ジョン・キューザックがいい者で、みんなで山をとにかく歩く。こういう映画を見るといつも思うのだが、敵が執拗に追いかけて来るのが、悪党なのに山歩きがうますぎるし、根性がありすぎる。
子供の意見が正しかったり間違っていたりするのがよかった。
2回目の視聴で評価が変動
モーガン・フリーマン扮するフランクの仕事に対するプロ意識の高さが好き。子供や周りを殺すと自分がやられてしまうなどの、報酬に関わらない部分で何が邪魔か得かを、自然な流れで出来てしまうのが上手く表現されている。
携帯電話が圏外地域で攻防があるが、何故かパソコンのデーター通信は出来る。データー通信と言っても、携帯と同じ電波を使用はアメリカも同じ。このご都合主義が無ければ評価4.5。
原題はThe Contractで契約や請け負い。プロとしての契約への取り組み方が随所に出ている作品で、何故邦題がスナイパーになったのか不明。
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