籠の中の乙女のレビュー・感想・評価
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「籠の中の乙女(dogtooth)」 父親意外は外の世界を知らない...
「籠の中の乙女(dogtooth)」
父親意外は外の世界を知らないで生活する家族の話だが、理不尽さが奇妙で滑稽。
ちょっと厳しい家庭で育った人には大差ないんじゃ…と少しばかり怖いことを感じながらも、人を虜にする気持ち悪さに目が離せなくなる。美しい二人の娘だか、動物的でしかないから、タイトルは原題の方がしっくりくる。
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祖父がシナトラ!?
環境が如何に人を形成するのか、を伝えているのかな。しかし同じ環境に...
恐怖が伝わらない
拭えない罪
ぶっちゃけ突拍子も無い映画である。発想の勝利なのか はたまた敗北なのかは さて置くが、「言い出しっぺなくせに結ばない」責任感の欠如は、簡単に拭える罪では決してない。
崇高さを うっすらと漂わす事により観客から あれやこれや問い質されない様に仕向け、誰からも触れにくい物とする。
仮に今作が“観客への問題提起”を目的としているのであれば、その手法では感情移入 出来る余地を余りにも少なくしていると言わざるを得ない。
だからこそ(?)最早 SFの領域迄 踏み込んでも尚、情緒に溢れたカズオ・イシグロ「恐るべし!!」なのであり、カズオ・イシグロの非凡具合が改めて浮き彫りとなった。
個人的には その点が非常に興味深い。
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