「薬莢が床に落ちる音がスゴイ」ネイビーシールズ よねさんの映画レビュー(感想・評価)
薬莢が床に落ちる音がスゴイ
この凡庸な邦題のせいで恐らくは全く話題になることなくひっそり消えていくであろう不遇な作品がまたひとつ。実話ベースのようですがコロンビアだかに人質奪還に行ったり、南太平洋上のクルーザーでビキニ美女を侍らせているロシア人に説教しに行ったり、メキシコにテロリスト殺しに行ったりとウソみたいな八面六臂の大活躍。出てる人が全員無名の俳優さんなので誰が主人公だか脇役だかも判らないという意味では群像劇としてヒリヒリするほどリアル。
雨あられの銃撃戦が強烈。とにかく脳天をパンパン撃って仕留めるので脳漿飛び散りまくりで食前の鑑賞には全く不向き。感心したのはコンクリートの床に薬莢がキャンキャンキャンキャン耳障りな音を立てるところ、あの音は怖い。
誰一人キャラが立ってないのでドラマとしては落第かもですが、悪者が蟻のようにバンバン死ぬ映画は爽快・・・ではないですね。いやでもこういう痛々しい映画は命の尊さも一応教えてくれるんです、軽い目眩と吐き気がもれなくついてきますけれども。
コメントする