横道世之介のレビュー・感想・評価
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ほっこりと笑いが後からジワる作品
特に何か大きな事が起こるわけではなく、大学生活の日常やお嬢様と付き合う事になる日常を綴ったオムニバス的な作品です
個性的で癖のあるけど、人の懐の入るのが得意で、何故か人を惹きつける魅力がある世之介。ピュア同士でキスだけではしゃいでいる平和なカップル。お嬢様のしょうこもかなり個性的です。
周りの役者達もチョイ役も含めて名脇役や著名な役者さんたちが勢揃いしています。
柄本祐、江口のりこ、ムロツヨシ、きたろう、
まさかのお隣りさんが井浦新さんだとは、、
マイナス要素は、
2時間40分ほどもあり、内容の割にはダラダラと長尺すぎる
自殺した原因が分からない。自殺じゃなくてうっかり幸せな死に方だったのではと思う。
音楽がほぼない。もう少し劇中音楽を挿入して欲しかった。
2人に出会えたという幸せ
2001年に新大久保駅で転落事故があり、落ちた乗客と、助けようとした韓国人留学生、日本人カメラマン関根史郎さんがなくなりました。マスコミは美談として韓国人留学生を取り上げ、でも、関根さんのことはあまり話題になりませんでした。家族の希望があったとか。
「自分で自分を主張する言葉を持っていない人、それを与えられなかった人、そういう人の声にならない声を言葉にできるのが作家の特権」小川洋子の言葉ですが、この横道世之介を見終わった時、その言葉を思い出しました。吉田修一が思い描く関根さんの人となり、突然の終わりを迎えた人生、それが世之介くんです。美談で語られることを拒む、悲壮さのかけらも感じさせない普通の人。笑顔で思い出が語られる普通過ぎる、でも特別な人。
交際相手の与謝野祥子さんもいい味を出していました。彼女が2週間の予定でフランスに旅立ち、世之介くんが渡すはずだった写真が渡せなかったのは、彼女がなかなか日本に戻ってこなかったからでしょう。そして、何年もたってからの祥子さんは海外を飛びまわる生活。タンザニアを訪れるという、ちょっと特別な渡航は、一般的なビジネスではなく例えば国連とかNPOの活動をしているという事でしょうか。もしかしたら長崎の夜の浜辺で、ベトナムからのボートピープルに出会った経験が彼女の人生を大きく変えたのかもしれません。彼女は、赤ちゃん一人を救えない自分の非力さを悔やみました。その後のフランスでの体験がきっかけを与えてくれ、2週間の予定が長きに渡る留学に変わったのでしょう。独特すぎる世界に生きている彼女ですが、いつも彼女は自分で人生を選択しているのです。
一方、世之介くんは、駅のホームで乗客の転落に出くわします。韓国人留学生はそれに気づき、助けようと線路に降りたのでしょう。世之介くんはと言えば、その韓国人に引き寄せられるように、助けに行ってしまったに違いない。覚悟とか決断とかではなく、流されるままに彼は人生を漂う。でも、彼の生き方の底に流れるのは、祥子さんと同じものです。
そんな彼ですが、祥子さんに今夜は君と一緒に過ごしたい、と伝えるシーンがありました。彼にとっては、一大決心、最大限の主体性。でもその結末は、パンツ姿の彼が、着衣のままの祥子さんに説教されてしまう、へなちょこさ。祥子さん、どんな思いで世之介くんとの時間を思い出すのだろうか、と思うとちょっと泣けてきます。
その後の展開が気になった
原作は未読。何となくおすすめの映画として取り上げられてたので鑑賞してみた。
終始、世之介を取り巻くほのぼのした日常が映し出され、大きな出来事が起こる訳ではなかったが、飽きせずその世界観に魅了されしまった。登場人物も個性豊かで、ストーリーに色付けにされていた点も良かった。吉高由里子の登場時、少しお嬢様言葉が気になったが、その違和感も徐々に無くなり、見事なはまり役だったかと思う。
物語はバス停で見送った場面で終わってしまったが、あの後2人には何が起こったのだろうか。やはり学生同士、若さでは乗り切れなかった点があったのだろうか。その続きが非常に気になる終わりだった。
特殊な時間構成に泣く。
ベルばらは読んだほうがいいですわ・・・
井浦新はいつ出てくるんだ?と心待ちにしていたら、意外や意外!こんなところで出てくるなんて・・・と、この作品の構成の奇抜さにも驚かされる。
バブル期の東京、法政大学という実名を出しての映像化というのも珍しいけど、このバブルのおかげで大学生の将来の夢や方向性も見失いがちだったと思う。主人公・横道世之介も多分その一人。経営学部とはいえ、何になりたいのかはっきりしない流されるタイプだった新入生。サンバサークルに入部してしまうのもその象徴だろう。
のんびりタイプだけど、人付き合いもいいし、性格もいい。友達もすぐにできそうなタイプで、嫌われることもなさそう。同級生となった倉持(池松壮亮)や阿久津唯(朝倉あき)、そして加藤(綾野剛)とも良好な友人関係。そんな彼を好きになった社長令嬢・与謝野祥子(吉高由里子)との付き合い方もほっこりするような雰囲気だ。
祥子は彼の長崎の実家にまで遊びに行くし、デートだと言っておきながら両親に紹介。これはもう早くなんとかしろ!とイライラもするが、彼にはちょっと好きだったパーティガールの千春という存在もあった。
平凡な大学生と交遊関係。入学式から時系列通りに描かれると、なんともない映画に終わっただろうけど、友人たちの将来の風景が挿入され、平凡だけど非凡な世之介の姿が多角的に描かれていたと思う。『あなたを忘れない』(2007)では嫌韓の人たちから心無い誹謗中傷があったりしたけど、もう一人の日本人男性を感動させるために描いたものではないことが好印象となりました。
加藤がゲイであったりとか、ベトナム人ボートピープルなんかもさりげなく取り入れ、日常のことなんだとして偏見の目で見たりとかしないで、人の命を尊いものとして描いていることも良かった。ラジオパーソナリティとなった千春(伊藤歩)の「午後五時」が観終わってから泣けてくるし、与謝野家のお手伝いさん(広岡百合子)のクローズアップも良かった。いつカメラマンになるんだろう?などという興味を持たせる脚本も素敵だなぁ・・・
なつかしいあのひと
見たときは、それほど印象は強くなかったのだが、数年経って、じわじわと、あれはいい映画だった、と思い出した。
まるで、映画のなかの人たちがみんなして横道世之介のことを回想するように、この映画を思い出した。
日常のなかで、過去に出会った誰かを、ふと思い出す。
あいつおかしなやつだったな、今ごろ何してるだろうとか。
あのひと可愛いかったな。もう結婚したのかなとか。
ほんの一瞬でも、なんとなく、笑みがこみあげてくる。
きれいなまんまの記憶もあれば、後悔もある。甘酸っぱいともいえるし、切なくもあるし、ばあいによって慚愧もある。
横道世之介は、万人がもっている懐かしいあのひとへの感情を集約している。社会へ散った私たちに、いやおうなしについてくる、かけがえのない思い出を覚まさせる。
またいつか見たくなると思った。
ほっこり
映画を見る時にいろんなことを期待して見たり、感情移入して楽しんだり、世の中の不条理を見せつけられ愕然としたり、いろんな感情が湧いてくるのだけれど、この映画を見ている間は、心がホッコリしました。
映画ってエンターテイメントなんだけれど、正直言ってこの映画はなんというか、ただただ、ある1人の人間とその人と関わる人間達を描いただけのごく普通な映画だった。でも、決して面白くないわけではなくむしろ逆で。その"普通"に心がほっこりさせられた。
実際に日本で起きたJRの事故で、犠牲になった方だと後から知り、驚いた。
横道世之介という、一度聞いたら忘れることのできないこの名前をきっとこの先またどこかで思い出すに違いないと思った。
自分はみんなに覚えててもらえるだろうか?
この映画に出会えて良かった😊
160分の超大作。
途中飽きないかと見ながら心配したがどこ吹く風。
映画は散発的に描かれているが、これが一向に飽きない。
特に引き込まれるエピソードを見せているわけではないが、何故か見続けられる。
バブル初頭の頃が時代背景だ。
まさに私もこの時大学生でした。
あったあったと共感だらけ。
ポーチを持つ男。
シャツをズボンにイン。
ホテルでバイト(私も同じ)
車が日産のレパード、スカイラインのしかもジャパン、走り屋御用達のスターレットKPモデル!
BGMにREBECCAのモノトーンボーイ。
身震いする程の懐かしさとリアリティ。
さて、この映画の勝利は原作、脚本、キャスティングの三拍子が見事にマッチした事に他ならない。
みんないいんだが、やはり吉高由里子さんの金持ちぶらないひたすらに可愛らしいところ。高良健吾さん演じるシンプル過ぎる横道世之介のカップルを嫌味なく演出したことに尽きる。
脇を固める若手(今は中堅として成長)俳優陣も見事だった。
佐津川愛美さん、後に吉高由里子さんとユリゴコロで抜群の共演を果たす。ここでも親友役としてしっかり存在感がある。
映画ってオチを探す事に躍起になるが、この映画にそれはない。無くてもまとまるんだと気付かされる。
心がホントに温まるってこう言う作品であり、作り方としてこれはありなんだな。
所々、??となるところがあるが、これは観終わってからWikiのキャスティング説明読めばしっかりきます。
これでいい。
タイトルから想像を遥かに超えた名作でした。
世之介さーん
過去と現在が対比的に扱われ、どうしても観ている側の過去の記憶も呼び起こされ、センチメンタルな心持ちになってしまう。しかし、どうも後に引く。吉高由里子の存在がこの映画の印象を決定的に引き立てているように思う。過去と現在の振れ方が最も大きく、過去の喪失感と成長の軌跡を最も感じさせる。少女漫画から出てきたような眩いキャラを、嘘くさくなることなく、見事に演じきっているが、唐突に実家に訪ねて行ったり、咄嗟に赤ん坊を助けに行ったり、実は非常に行動的なのは、その後の彼女の選んだ道の伏線になっているように思える。
海の中から浜辺で遊ぶ友達を眺める世之介。杖をつく彼女をおいてけぼりにしかねない世之介。世之介表現にも見所が多い。
じんわりとイイ。
「世之介うぜぇ…」。
ええ、ぼくも最初はそう思いながら観てました。
でも、物語が進んでいくにつれて、
なんなら見終わって時間が経つにつれて、
世之介がとんでもなく愛おしい存在に思えてくるというか。
ああ、この映画(世之介)に出会えて良かった、なんて思っちゃう。
正直 冗長に思えるような本編も、こうなると重要で
気持ちの、記憶の、奥の方まで染み込んでいくのに
必要な時間をかけたってことだと勝手に納得した。
最後に、吉高由里子ってあんまり好きな女優じゃなかったけど
この作品での存在感っていうか説得力は、もう抜群。
ラストの「世之介だいすき!」ってセリフは台本だろうか、アドリブだろうか。
あのセリフがもうほんと切なくって、すげー染みた。
誰にでもいる「世之介」
本編終了後、スタッフロール見て、
「あ~、やっぱりこれ沖田監督か」という感想。
「南極料理人」「キツツキと雨」と作り方似てます。
だから、まったり、してます。
その、まったりさ、がそのまま世之介に被ります。
ずっとまったりしてるから、160分という長尺に不安になったんだが、
時々、昔から今(或いはちょっと前)に戻る時がエッジが効いてて、
その今の人たちの話から、世之介の人物像を作り上げるという、
巧妙な作りになってます。
じゃあ、横道世之介ってそんなにすごい人だったの?、
と言う訳ではなく、ごく普通の大学生。何者でもない。
でも彼のことを語る人たちは、皆笑顔になる。
そのエピソードを見てる、自分も笑顔になる。
何か不思議な映画でした。
(因みに、沖田作品は大体見てて笑顔になります)
こんな感じで、昔のある人を語るのは、
作りが「永遠のゼロ」にも似てるかなとも思ったけど、
世之介を悪く言う人がゼロなので、
ちょっと「偉人化」され過ぎな気もしますが。
話の筋は、1987年の1年間がメインなので、
その時代を知ってる人にはすんなり入ってくると思う。
結構細かい所まで時代背景描写が凝っていて、
突っ込みたくなる「あるある」が多数散りばめられてます。
世之介こと高良健吾、ダサイ感じを頑張ってます。
そして、その場の雰囲気をすべてさらってしまうお嬢様・祥子。
というか、これは祥子じゃなくて吉高由里子そのものかも、
とすら思わせる彼女の存在感は圧倒的。
この吉高さんは、特に昔の祥子は、ダントツにカワイイ。5億点です。
あと沖田映画の特徴として、脇役の変な人多数。
一番はまったのは祥子の屋敷のメイドさん。あれはずるい。
それと、安定の余貴美子。
この映画の人たちが、笑って世之介を想い出す様に、
自分もこの映画を、笑って想い出す映画になりました。
高良が無理。しかもなんか下手。 吉高も全然お嬢様役が合ってないブス...
高良が無理。しかもなんか下手。
吉高も全然お嬢様役が合ってないブスすぎ。
吉高って生気のない目をしてる。目ブス。
話自体は悪くはないけど面白いものでもない。
のんびり好青年の学生時代見てるだけ。
キャストが違えばもうちょい良かったと思うけどこの二人は私的にないな。
沖田と吉田でこれは間違いないと思ってたけど期待しすぎた。
【沖田修一監督と前田司郎 最強タッグが生んだ邦画の傑作】
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