プラチナデータのレビュー・感想・評価
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マイノリティリポートとプロットは同じ
犯罪捜査において革命的な発明が生み出され、社会が適応し、法律が作られ、やがて人間がそれに振り回されて行くという、ありがちなストーリー。
見るべきは、二宮和也の二重人格、鈴木保奈美の動機を内包する怪演、豊川悦司の有能なベテラン捜査官の説得力、そして水原希子の不思議な透明感。
これらの演技が絶妙のバランスで重なり、映画全体の世界観を醸している。
残念なポイント
「実は、主人公は二重人格でした」
この設定に尽きる。
「自らが生み出したシステムによって追い詰められていく」というストーリーの骨子が、二重人格という設定によって揺らぎ、どうでもいいものになっていく。
むしろ、二重人格者ゆえの苦悩に焦点を当て、それを軸にストーリーが最後まで進行していくのだから、プラチナデータの設定は不要なものになってしまう。
本来であれば、「開発者が殺人で捕まり、否認。それを不審に感じたベテラン捜査官が、国家レベルの陰謀を暴き出す」という骨子のプロットこそが、「プラチナデータ」のタイトルにふさわしいし、観客はそれを期待していたと思うのだが。
このキャスティングで何か別の映画を作った方が良かった!!
題材に興味を持てませんが、ニノが逃亡者になっても一向に面白くならず、折角のキャスティングが勿体ないと感じました。鈴木保奈美がいるのは珍しいですが、演技の感じは単調ですが存在感がありました。
原作読まずに観てみたい
二宮和也も良いし豊川悦司も良い。原作も良いんだけど…
テレビドラマのように見えてしまうのはなんでだろう?
悪くはないんだけど…。
もしかして、私が原作読んでしまっているからかな。
そうかも、プラチナデータの意味を知っていたからかも。
逃げる二宮、追うトヨエツ!
キャスト豪華×東野圭吾×大友啓史
これはすごい豪華な映画!
二宮和也が逃げる!スリル!
杏が逃げる二宮を庇う!
豊川悦司が真相に迫る!サスペンス!
鈴木保奈美が美人!
レビューではわりと評価が低いけど、僕は結構楽しめました(^^)
Amazonプライムで鑑賞しました⭐︎
以上
ぼーっとみる分には面白かった
この映画を2013年にしているあたりがすごいんだろうなと思った。
現実的に辻褄が合わないところは多いけど、フィクションなんだから都合よく、伝えたいこと、ここでは「人生を決めるのは遺伝子じゃなくて意志だ」ってことが伝えれたならいいんじゃないかな。
金と権力とDNA
予知能力を使い“犯罪が起こる前に”犯人を捕まえ
ようとした「マイノリティリポート」は不完全なシステムだった。
テロや犯罪の防止のためには、一般人のプライバシーは無に
等しいとした「エネミーオブアメリカ」も失敗した。
国民全員のDNAをデータ化し犯罪の検挙率と冤罪回避を
しようとした今作。権力者犯罪の温床になるところだった。
そもそも人が人を裁くなんて無理なのだ。
しかし秩序を保つためには法も抑止力も必要だ。
たとえ、間違いがあったとしてもだ。
富が先か権力が先かは分からないが、
秩序や法を作るのは富や権力を持った一部の人間だ。
それに抗って生きるのか、その中で最善を尽くすのか。
2022年、今がその過渡期だ。
AIが法や秩序を構築する世界にだけはしてはならない。
なぜなら・・・。
豊川悦司。
残念ながら、主役より2番手3番手の方がしっくりくる。
いい意味で。
話のスケールだけハリウッド
東野圭吾の原作による「プラチナデータ」を元とする近未来ミステリー映画。遺伝子によって犯人を特定し事件を解決するシステムが推進され、そのシステムに疑問をもち真相解明に乗り出す刑事の活躍と、システムの開発者でありながらそのシステムのために人生を翻弄された一人の男の悲哀を描く。
DNA操作、二重人格など扱ってるテーマは近未来だが、日本の映画の中で描かれると一気に陳腐になる不思議。洋画ならおそら気にならないようなリアリティのなさを随所に感じる。オチも犯人も読めてしまうのがお粗末。
主演の二宮和也の演技がイマイチなことに起因してるのかもしれない。ぼそぼそ喋ったり、急にキレだしたり、どちらにせよ聞き取りにくい。二重人格を演じ分けられていたかも怪しい。周りのキャストが豪華なだけにややそれが目立つ。
素晴らしい原作
東野圭吾の素晴らしい原作がとんでもなく劣化してスクリーンに戻ってきました。
盛り上がりもなく感情移入もできず、くだらない作品となりました。
ニノさんのファンにはたまらないかもね。
それだけ…。
せっかくの問題意識が、これではトホホでしょ。
最初の15分ほどは、なかなか問題意識をかきたてる始まりとなっていて良かったです。
国民全員のDNAを国家が管理することによるプライバシー侵害や、侵害している側が侵害を屁とも思わないという危険性や、とりわけ一部の特権的な人間だけがDNA登録をこっそり免除される(これがプラチナデータのいわれなのだとか……)というところなど、15年前の名作「エネミー・オブ・アメリカ」(=国家によるプライバシーの侵害に異議を提起するアクション映画)を彷彿とさせて、おおいに期待を抱かせる幕開けでした。
が、しかしそれからがよろしくありません。
ある人間が二重人格であるとか、別の人間が精神に障害を負っているとか、そういう下種なところに屁理屈を付けてケリを付ける話なんて、映画作りの外道中の外道でしかないと思うわけですよ。
ひょっとすると15年前のアメリカ映画人たちの問題意識を、15年後の日本の映画人が継承し、磨きあげて良い作品とすることもできたはずの重たいテーマなのに、東野圭吾ってホント羊頭狗肉の常連って感じで情けないです。
国民にNo.がついている。
当時この映画を観たときは本当に怖いと思いました。
政府に管理される社会がくるなど思ってもなくて。
今はマイナンバーカードができてあの世界に近づきつつあります。
他の国ではこれに近いデータ管理システムで正にプラチナデータの世界です。
自分を守ることができる?
怖い~です。
国を信じられなくなる時代。です。
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