捜査官Xのレビュー・感想・評価
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山奥の美しい村で起こった事件から
ドニー・イェン演じるリウ・ジンシーのおどおど姿がキュート。かわええ。
結局はやっぱり超強いのですけど。
はぁー、キレキレ。
微妙な表情もとっても上手。奥さんや子供の役者さんもよかった。
金城武演じるシュウが、リウの化けの皮を剥がすために、無茶苦茶します。橋から落としたり、鎌で殴りつけたりーー。それでも心を押さえてるリウは器がデカすぎる〜。シュウは村人たちからは歌責めされます。
シュウは自分自身の心身の虚弱さと毒を盛られた後遺症のため、ときおり檀中と天突に鍼をザクザクします。
他のシーンで、雲門と記載されてる時がありましたけど、そこも檀中に見えました。
迷走神経を太陽穴(テンプル)からアプローチ?
果たして心臓を止めることが出来るのか、、
左こめかみというのは合ってそう。
タン・ロンの父に刺したのは、足の裏の湧泉。
後から狙ったのは人迎なのかなー
美しい村の風景。
虫の羽をむしったり、畑に蠢く芋虫がいたり、牛や人にハエが付き纏っていたりもする。
カニバリズムの話題や、屠畜された動物の骨がぶら下がってたり、グロ映像も他のドニー作品よりけっこう多いですが、観てよかった。
追記
盗賊役はユー・カンと谷垣さんだったのね!だんだんドニーさん作品の顔ぶれがわかってきた。
鍼灸・捜査官?
どっかで見たことあるようなタイトルだな~と思いながら、ドニーの顔を見てほっとしたかったので見ました。
のどかな農村から始まったので、エーーー!こういう映画ーーー!とびっくりしました。が、とても面白かったです。
木々、畑、草の鮮やかな緑、川や滝や雨の水、戸がない家々と、本当に映像が美しく、カメラワークもダイナミックと静けさがミックスしていて素晴らしかったです。家族の雰囲気も良く、奥さんも子どもたちもかわいかった。一番最初の、自分のシャツを握って眠ってる妻の手をそっと布団に握りなおさせるドニー、優しくて素敵でした。
そこに現れる金田一耕助的人物は、ドニーにとってどっちなんだ!ドニー、かっこいい!大変!笑顔可愛い!頑張れ!死ぬな!と最後までドキドキしながら手に汗握ってしまいました。
アクション&殺人方法を鍼灸・捜査官が頭の中で再現するシーン、凝っていて好みでした。
大昔の中国の田舎が舞台でアルファベットのXが邦題に使われる
総合:65点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:80点|音楽:70点 )
同じ金城武の出演した「LOVERS」と同様の、耽美な活劇を追及した作品。
前半の、捜査官が事件の裏にある背景に疑問をもって謎解きしていこうとする部分に興味を掻き立てられた。しかし後半はその背景と厳しい組織との過去や執念が少々重かった。前半の捜査官の謎解きの話が、後半はあまりに紙職人リウの戦いによる力技になってしまっていたのも、物語の展開上ちょっと裏切られた感があった。前半と後半では主人公も話の中心もいきなり変わってしまうことに戸惑う。妻役はリウの過去との決別の決意の源泉となっているはずなので、そこはもっと描いて欲しいし存在感を示して欲しい。それからこれだけ昔の田舎の話なのにこの邦題はいただけない。この映画の舞台にXなどという英文字は似つかわしくない。
とはいっても活劇は良く出来ていて楽しめた。美しい村の風景の撮影や、激しい活劇を映した映像も良かった。
ドニーアクションは控えめ
アクションは少なめ。最初と最後にカンフーシーンがあるだけなんだけど、それがけっこう興奮する。
時代は昔設定で、しっかりドニーに背景と家族ドラマを含ませていたり、捜査官()がドニーを追いかけて謎解きしていったりと、カンフー映画とはいと味違う映画です。
悲しく切ない過去
何ともレビューし辛い作品でした。
まず、邦題つけた責任者出てこい!
すっかり騙されたと言うより寧ろ悲しくなる。
ピーター・チェンや金城武に謝って欲しい。
作品は見所ありなかなかのものなのに
邦題が全てぶち壊し。
カンフーのシーンや家族を思いやる場面、
金城武演じる捜査官が謎解きをするシーン
面白く飽きさせない。
ただからこそ作品テーマが代わってしまう
邦題はつけたらダメなんじゃない。
現在のカンフーアクションスターが演じる
随一の格闘シーンは稀代の出来で必見です。
タン・ウェイ演じる妻の不安と期待の
入り混じる切ない演技もいいです。
意外と気に入ってる作品ですがこの邦題なら
多分、観ていない可能性が高い。
それだけ大事なんですよ、配給会社の方々。
だから映画ビジネスが盛り上がらないんじゃ
ないかなあ。
容疑者Xの過去
中国の山奥の小さな村。両替商に手配中の凶悪犯二人が押し入り、製紙工場勤めのリュウが正当防衛の末、二人を死に至らしめる。しかし、捜査にやって来たシュウは、平凡な男の筈のリュウが何故撃退出来たか疑問を抱く。調査を進めていく内、リュウの知られざる過去が明らかになる…。
ピーター・チャン監督、ドニー・イェン&金城武共演のミステリー・アクション。
前半はミステリームード。
人里離れた山奥の村で起きた殺人事件…なんて、横溝正史好きの自分にとっては堪らない。
金城武のユーモラスな捜査官ぶりもなかなか。事件現場の検証はダウニーJr版「シャーロック・ホームズ」風。
平凡な男の知られざる過去…は、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を思わせる。
後半はミステリームードから一転、アクションに。
ドニー・イェンが配されてる時点で、彼の素性も何となく察してしまうが、現代最高のカンフースターである彼の本領発揮。
前半のおどおどした表情から、キレのあるアクションを見せてくれる。
追ってきた刺客との生身の屋根上アクションは必見!
また、リュウとある関係にある敵のボスに扮するは、往年のカンフースター、ジミー・ウォング!
新旧カンフースターのバトルは見逃し厳禁!
邦題には違和感あるし、ミステリーなのかアクションなのか強引な部分もあるが、ドラマとして見てもそう悪くない。
罪や過去を背負った男。
が、忘れ去りたい過去が再び現れる。
平穏な生活を望む事は不可能なのか。
最後の妻の言葉に救われる。
中国+カンフー+刑事
珍しい組み合わせの映画。最初は推理ものを期待させるんだけど、途中から放り出してアクションを魅せる展開になる。
香港のカンフー映画に綿密なシナリオは期待していなかったので、楽しく観られた。
これから観る人はカンフー映画の色眼鏡で観ましょう。
前半がとにかく傑作
まるでCSIのような新機軸のカンフー映画だと大興奮していたら、後半に行くにしたがって話が飛躍しすぎて、前半の緻密さが台無しになってしまったようで非常にもったいなかった。後半の展開はそんなに目新しくないし、この映画じゃなくてもいいじゃんと大いに言いたい。もうちょっと血に足の付いた、捜査にうまく絡めたクライマックスにして欲しかった。そうは言っても充分面白かったし、大傑作になりそこねた傑作!
金城武の捜査が現代から見れば迷信や非常識でも1910年代当時の目線ではまっとうであるという描き方なのが素晴らしい。また、美術や映像が大変美しかった。
シリーズ化に期待!
個人的に当りです。邦題で見逃すところでした。推理劇とアクションのバランスが良い塩梅。ストーリー運びの読後感でドラゴンタトゥ-の女を思い出しました。金城さん、レッドクリフよりハマり役では?シリーズ化も期待したい作品です。★4.0 http://coco.to/4034
着地点の見えぬ推理(!?)アクション
まず、タイトルで騙される。
捜査官で、しかもX。
おそらくは推理モノ、あるいは刑事アクションあたりを誰だって想像する。
そして、それがあながち間違ってはいない。
ほう、舞台は1917年の中国、とある村か。
ほう、のどかな村に突然の強盗襲来。
さあ、偶然居合わせた純朴パンピーな主人公はどうする?
戦うか?逃げるのか?イったー!お?あれ?偶然だけどパンピーが強盗を殺してしまったぞ!
後日、この調査に捜査官が村を訪問!
この事件にある種の疑問を抱いた捜査官と、純朴パンピーとの推理合戦がここから始まるッ!
ていう筋書き。
まあ、間違ってない。推理モノで軽いアクション。うん、間違ってはいない。のだけども!
のだけども!
のだけども!全然違うという!放り込んでくるゾーンが全然違う!
のどかな舞台、時代背景には似つかわしくない現代風な人体破壊描写!しかもCG多様!カットバックフル活用!
コロンボや古畑任三郎ばりの『捜査官VS容疑者』対決で二時間を引っ張ると思いきや!思いきや!そこを終着地点とせず、中盤後半の怒涛の無茶苦茶展開!
そんな事実が!?という衝撃過ぎる事実!!
つかそんなコミック要素ノリな真実で前半をあんな丁寧に推理してたの!?というツッコまずにはいられない、この感じ!
ああ、別に写実チックに語るつもりもないのね!という。
あれよあれよと、全く想像の余地を与えぬ到達点にまで連れて行かれました。
すんげー楽しかった。すんげー変だったけど。
このノリ、ハマりますね。ヤバイです。
一癖ある武侠映画。
相変わらず、邦題には違和感ありです。
とある小さな村で起こった強盗殺人事件。
強盗を犯した犯人を殺してしまったことから、捜査官に目をつけられてしまった男リウ・ジンシー。
頭脳明晰、医学の知識をも持つ捜査官シュウに金城武。
どこか飄々としていて、つかみどころのない男を好演。
彼には、こういう役が似合っていると思う。
謎の男リウには、ドニー・イェン。
普通の村人の時と、戦う時の彼とは、大違い。
身にまとう≪気≫が、瞬時に変わる。
お見事。
また、リウの妻役のタン・ウェイもお見事。
ミステリーの謎解きも面白いし、リウの素性にも興味津々。
ストーリー運びが良い。
アクションは、さすがのドニー。
妥協をしない彼らしい、素晴らしいアクションの連続。
あの体でのアクションは、大変だっただろうな~と思うが、そんなことは微塵も感じさせない。
ジミー・ウォンとの一騎打ちは、見ごたえ十分。
ジミーの≪悪い奴オーラ≫は、すごいね。
見ているだけで、ゾッとする。
ちょっと癖のある作品ながら、リウとシュウのコンビは中々良い。
グロい映像もあり。
美しい村の風景は、必見。
家の2階で、牛が寝ているなんて・・・!
この邦題で・・・
現代風のイメージでいたら、100年近い昔のお話で、その完成度の高さと不思議な世界観に、捜査官Xのシリーズ化熱望です。
カンフーの達人やのどかな村のロケーションに加え、100年前の検死の仕方や逮捕状が買えたりする摩訶不思議な警察機構、被疑者を何度も殺しそうになるトリッキーな捜査をする病弱だけど人体に精通した天才捜査官Xの設定に、村々の慣習にカニバリズムまで、もう見どころいっぱいの思いがけない作品でした。
上映後に拍手が起こったのも納得です。
是非シリーズ化して、Xの他の捜査ケースも、彼の過去も、徐々に明らかにしていってほしいところです。
ワイヤーアクションはいいものの、内容はともかく邦題が罪作りだと思います。
金城武とドニー・イェンの二大スターに気を遣い過ぎたのか、どっちがメインの話なのか分かりにくくしています。特に邦題が罪作り。「捜査官X」なんてどこかの作品のモノマネコピーをつけてしまうと、刑事が主体のドラマとしてみてしまいます。確かに、職人ジンシーに目をつけた捜査官シュウは、独自の直感で執拗にジンシーの過去を暴き立てます。彼が犯罪者ならまだしも、村を無法者から守った功労者を何の根拠もなく疑い始めるのですから違和感を感じました。ただそこまでは確かにシュウの推理の元に進行していたのです。
ところがジンシーの正体が、漢民族に滅ぼされた西夏族の族長の末裔であり、その復讐しとして漢民族の根絶やしを誓った暗殺集団“七十二地刹”のナンバー2という過去が浮き彫りになるにつけて、ジンシーが中心のドラマに変わっていくのです。
原題はからいうとジンシーが主演のドラマのようなんですね。子供まで惨殺する“七十二地刹”の殺戮ぶりに疑問を感じたジンシーが組織を離れて、雲南省の小さな村で別人として愛する妻と子らに囲まれて慎ましやかに暮らしているところに、組織が奪還のため介入。妻子を人質に、ジンシーに家族の命を取るのか、組織の裏切りを続けるのか究極の選択を求めるのです。その時のジンシーの決断。そしてジンシー夫妻の絆の深さには感動しました。これには、なかなかシュウの出る幕はありません。
ただもちろんジンシー一家の救出にはシュウも大活躍します。けれども、村民まで犠牲者を出して、村に組織を呼び込むきっかけを作ったのは、村の功労者となったジンシーにシュウが余計な疑いを持ったことが発端なのです。
シュウは悪法も法という杓子定規な捜査官。自分の義理の父親まで、麻薬取引に関わったとして逮捕。おかげで夫婦仲は破綻し、離婚するはめに至っていました。そういう手痛い前歴があるのに、懲りないシュウは、別れたカミサンに恥を忍んで大金を借りてでも、そのカネを賄賂に使い、地元の司法機関を動員。何が何でもジンシーを死刑に追い込もうと捜査を重ねていたのでした。そのあげくが、組織に追い込まれたジンシーを助ける側になるなんて何とも皮肉な展開なんですね。だったらそんな野暮な勘ぐりをすべきではすべきではなかったのではないかといいたくなりました。シュウの考え方や生き方、捜査方法を見ていると「僕の悪い癖!」というある刑事の有名な台詞が頭を駆け巡りました。そうなんです。捜査官シュウは、『相棒』の杉下右京そっくりなんですね。
細かいところが気になるところや、法律にそって妥協なく犯人を捕まえるところ。そして捜査をサポートする博学ぶりなど共通点が重なります。シュウの場合は、特に気孔に詳しく、人体の気脈やツボを有力な捜査情報として扱っていました。
ただ右京と違って、突進する彼はちょっと墓穴を掘ったかなと言う印象です。
香港映画だけに、ジンシーと“七十二地刹”のメンバーとの対決シーンは本格的なワイアーアクションを見せてくれて、見応えたっぷりでした。ややアクションシーンに繋がれば、あとのストーリーは甘くなっても構わないという手抜きというか、よくいって香港映画のカンフーものの伝統に触れることができました。
それでもジンシーを演じているドニー・イェンの演技は素晴らしかったです。市中で爪を隠して凡人として生きている時の、小人ぶり。そこから一転して、敵に囲まれたときに殺気立つ姿。その両方をきちんと演じ分けて、本作での存在感を強く印象づけられました。
それ対して金城武もオタクで飄々とした掴みどころないシュウを、新境地の役どころとして、よく表現しているとは、思います。でも彼の個性にはあっていない気がしました。ああゆうユーモラスで変わった人物は、ジャッキーのほうが似合っていると思います。金城武の熱演には申し訳ないけれど、ちょっとミスキャストではなかったかなという気がします。
試写会では、終了時に大きな拍手に包まれた本作。試写会の観客には受けたようです。
追伸
背景に写し込まれている雲南省の風景がとても美しく、映像美もポイントの作品です。
偽りの真実とは何か
試写会にて
なんだか久しぶりの金城武の出演作品。
個人的には、謎の事件を追っていく・・と思い込んでいましたが、
内容は全然違ってました。
正直、捜査官のシュウ(金城)が謎解きを起こしている途中まで、なんとなく間延び間があったのですが、「七十二地刹」という残虐殺人集団が、ジンシー(ドニー・イェン)の住む村に奇襲してから一変し、ラストまでハラハラ・ドキドキな展開です。
カッコいいばかりでない金城のシュウ、善人のように思っていたジンシーの過去、前夫に逃げられ、またジンシーもいなくなるかもと思い、いつもオドオドしている妻アユー(タン・ウェイ)三者がそれぞれ、とてもいい味を出してます。
ミステリーアクション?
かといって違うって感じではありません。
ミステリーだけでもいい感じかも。。。
後半のアクションを楽しむなら、劇場大画面がよいと思います。
個人的に、レンタル等で家のTV大画面であれば、それでも問題ないと思います。
イメージしていたものと違った。
ミステリーとアクションが好きな私。
これもミステリー&アクションと書いてあったので、てっきり、
捜査官が推理する推理ドラマだと思っていた。
が、冒頭から展開が次々と変わっていき、予想もつかない方向にどんどんいきだし、終わった。でも、ストーリーが変化にとんでいて飽きずにみることができた。よくも悪くも中国の映画で奥が深く、残酷なシーンもでてきたが、映像がエキサイティングだった。
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