劇場公開日 2012年4月21日

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「大昔の中国の田舎が舞台でアルファベットのXが邦題に使われる」捜査官X Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5大昔の中国の田舎が舞台でアルファベットのXが邦題に使われる

2015年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

興奮

難しい

総合:65点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:80点|音楽:70点 )

 同じ金城武の出演した「LOVERS」と同様の、耽美な活劇を追及した作品。
 前半の、捜査官が事件の裏にある背景に疑問をもって謎解きしていこうとする部分に興味を掻き立てられた。しかし後半はその背景と厳しい組織との過去や執念が少々重かった。前半の捜査官の謎解きの話が、後半はあまりに紙職人リウの戦いによる力技になってしまっていたのも、物語の展開上ちょっと裏切られた感があった。前半と後半では主人公も話の中心もいきなり変わってしまうことに戸惑う。妻役はリウの過去との決別の決意の源泉となっているはずなので、そこはもっと描いて欲しいし存在感を示して欲しい。それからこれだけ昔の田舎の話なのにこの邦題はいただけない。この映画の舞台にXなどという英文字は似つかわしくない。
 とはいっても活劇は良く出来ていて楽しめた。美しい村の風景の撮影や、激しい活劇を映した映像も良かった。

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Cape God