劇場公開日 2012年9月28日

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エージェント・マロリーのレビュー・感想・評価

全44件中、41~44件目を表示

2.5豪華な男優陣を見せただけの粗雑なストーリー

2012年10月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

興奮

全米女史格闘技界のスター、ジーナ・カラーノを起用し、重量感のあるアクションを見せる。ほかの作品のような早回しによるスピードのあるアクションや、フィリピノ・カリなどの武術を組み合わせた格闘が多く見られる昨今、本当の意味での生身のアクションを見せる本作は、やや動きが鈍重で技も地味に感じるかもしれない。だが、鍛えられた肉体で男と対等以上の格闘を見せるシーンはどれも作りものではない力量感がある。

そして、そのやっつけられる男優陣が見事に揃った。なんで、これだけ集められたのだろうと不思議なぐらいだ。ジーナ・カラーノの交友関係だろうか?などと思ってしまう。
豪華ではあるが、さすがにこれだけ揃うと、それぞれの出番が少ない。
豪華メンバーが一つの目的に向かって進む「オーシャンズ11」(01)と違い、それぞれの思惑で進む本作では、せっかく揃った男優を生かすも殺すも脚本しだいだ。脚本が貧弱なら、単なる顔見世で終わってしまう。

残念なことに、主人公のマロリーが命を狙われる謎、これまでの経緯を行きずりの青年に話して聞かせる不自然さ、男優陣の曖昧な人物設定、どれをとってもいいとこなしだ。
役者のポジションに合わせたストーリーと辻褄合わせで、時間を伸ばせば伸ばすほど脈絡のなさが露呈する。短縮したら役者が切れる。93分という上映時間、遊びようがない結果だ。

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マスター@だんだん

3.5つくづく、男って…

2012年9月30日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

はっきり言って、大作ではない。二本立てなら、ラスト一本割引されないほう。朝一番に掛からないほう。レコードで言えば、B面。でも、出会うとほくほくと得した気分になること受け合い。「小気味良さ」とはこういうこと、と鮮やかに魅せてくれる93分だ。
原題『Hayware』は、1.干し草を束ねる針金、2.興奮、混乱、狂乱。あの邦画以上に「ひっちゃかめっちゃか」に展開する。雇われスパイ稼業から足抜けするマロリーに仕掛けられる、幾重もの罠。『トラフィック』『コンテイジョン』同様、舞台ごとにグレー、ブルー、イエロー…と色調が変わり、マロリーの活躍も八面六臂だ。逃げ、攻め、潜み、仕掛ける。
一方、対する男たちは概して精彩を欠く。主役級の俳優がズラリと揃っているのに、マロリー一人にかなわない。まあ、それでよいのだ。新しい恋人も、かつての恋人も、「なぜこんな男に、あのマロリーが?」と首をかしげたくなるが、そこは突っ込んではいけない。所詮は、マロリーの引き立て役なのだから。「絶対領域」の父親は別格として、唯一キラリと光るのは、ダイナーに居合わせたばかりに巻き込まれ、マロリーの逃避行に同行するはめになるメガネのにーちゃん。肩肘張らずカッコつけず、ひたすら慌てふためいているところがかえっていい。誠実ささえ感じさせる。続編を作るなら、ぜひ再登場願いたいところだ。世の中の男性諸氏も、半端なやせ我慢や背伸びより、全力で慌てふためくほうが好感が得られるらしい、と記憶にとどめておくとよいと思う。
ダメッぷりを競い合う悪役男優陣の中で、頭ひとつ出ていたのは、今が旬のマイケル・ファスビンダー。『プロメテウス』でのアンドロイド同様、どこか得体が知れず、おまぬけなのか切れ者なのか、と観る者の予想の振り子を大きく揺り動かし、楽しませてくれる。『ジェーン・エア』も彼あっての作品だった。今後にますます期待が掛かる。
それにしても、それにしても。マロリーの前にガチッと立ちはだかる、骨のある男はいないのか? しばし頭をめぐらし…思い付きました! 「ノー・ワイヤー、ノーCG、ノー・スタント」のないない尽くし、タイが誇るトニー・ジャー! 肉弾戦向きな彼ならぴったりです。さらには、『チョコレート・ファイター』の無敵少女も絡めば、面白さ倍増かもしれません。ぜひ続編は、アジアで熱い戦いを! かなり本気に期待します。

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cma

4.0割り切ったソダーバーグ

2012年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

ソダーバーグ監督が「トラフィック」で脚光を浴びていた頃は、これは凄いヤツが出てきたのでは、と十分に思わせるものがありました。

それなのに「オーシャンズ」やら、ちょっと待ってよとツッコミを入れたくなる「ソラリス」やらであれよあれよという間にすっかりパワー・ダウン。。。

もう付き合うのは御免だが、もう一本だけ付き合うか、、と見たこのHaywireが、意外や意外、面白いもんだから、世の中分からない。

以前のあの凄さとは全く違いますけどね。
しかしまぁ、B級アクションにシフトするならば腐っても鯛。
こちとら昔のファンも割り切るんで、この調子で撮って下さい!監督!

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海月

4.0強い女ってカッコいい!

2012年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

元海兵隊員でスパイのマロリーは あるミッション中 罠にはめられてしまう。 その報復へと駆り立てられるマロリーだが、その先にある 巨大な陰謀があることを知り…というストーリー。

格闘家が魅せる リアルアクション、主人公のマロリーを演じたのは アメリカで有名な女格闘家のジーナ・カラーノ。 驚愕のファイティング・シーンに加えて、女優顔負けの美しさと 演技力。 今までにも 強い女キャラはたくさんいましたが、思わず唸ってしまう 戦いっぷりです。 彼女の存在を知っただけでも 観た価値があったと思います。
そんな頑張る主人公の脇を固める俳優陣が 豪華すぎて更に驚き! マイケル・ダグラス(『ウォール・ストリート』)、アントニオ・バンデラス(『長ぐつをはいたネコ』)、ユアン・マクレガー(『ゴースト・ライター』)、マイケル・ファスベンダー(『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』)、ビル・パクストン(『アポロ13』)など。その中に今 注目のイケメン俳優 チャニング・テイタム(『親愛なるきみへ』)もいますが、先輩たちにおされ気味で “お飾り出演”でした。

エピローグの切り込み方や、ヒロインの人間性(私情をはさまないスパイ経歴)など 今までにない設定で グッと心を掴まれました。 逆に この物語はどこまで広がりを見せるのか 流れを追うのにちょっと苦労する部分も。 監督は『コンテイジョン』や『オーシャンズ・シリーズ』を撮った スティーブン・ソダーバーグと聞くと、なんとなく納得。

(俳優の)キャラ・イメージと配役に少しズレを感じつつ、主演のジーナはしっかりアピールできていたと思う3.5+主役級の俳優陣をまとめて見られるポイント0.5で、トータル4.0。 強い女ってカッコいいです!

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