劇場公開日 2012年10月20日

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「2時間の俳句」希望の国 HigeKoboさんの映画レビュー(感想・評価)

4.02時間の俳句

2013年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

薄く雪に覆われた被災地は不思議な世界だった。
爽やかさすら感じる雪の所々に顔を出す震災の傷跡。
安全と危険の境界を知らなければ安心はない。なのに境界は曖昧だ。
自ら境界を確信して、巨大な現実と戦えるのはむしろ余裕も力もある人かも。
色んな形で現実や不安と折り合いを付けてゆくしかない普通のひとびと。
監督にとっては難しい映画だったでしょうね。
あまりにも生々しく、どうまとめても時間の経過の中で思いは欠落してゆく。
世間が変わり、自分が変わる。当然評価も変わる。
今の思いを封じこめておいて欲しい。

HigeKobo