ももドラ momo＋draのレビュー・感想・評価

episode.1　神様だって、
　玉井詩織の初恋。転校が決まってる憧れの男子生徒に恋が成就するように神社に詣でる詩織を描く。神様だってこんがらがってしまう・・・少女チックな可愛らしい話。

episode.2　姉カレ
　結婚が決まってる姉とカフェでカプチーノを飲もうとする妹彩夏。まるでマリッジブルーが妹に襲ってくるような雰囲気。公園で見かけた姉妹のおかげでカプチーノが飲めるようになり、姉を送り出す決心をする彩夏であった・・・

episode.3　コトダマ
　陸上部で悩み続ける杏果。図書館で本を借りようとすると、図書カードに自分の名前がある。図書係のれにが、これはドッペルゲンガーだと警告する。ホラー仕立て。

episode.4　色恋～colorfull Love～
　美術部のレニは夏菜子をモデルにした絵で県展を目指していた。そんなレニも気になる他校の美術部の男子がいるのだが、画材店で出会うが何もしゃべれないでいる。彼のことを諦めかけ、なんとか県展に出品したレニ。レニは落選したが彼は入選。仕方なく作品を見に行ったレニだったが、彼の作品はなんとレニの笑顔だった・・・

episode.5　お願い！DJ
　夏菜子も気になる男子ができた。そんな折、「犬の惑星」という映画のチケットを2枚買った夏菜子だったが、詩織がそのチケットを欲しいと言ったのであげてしまった。学校もさぼり、皆と連絡がつかない夏菜子。気にした詩織はラジオ番組に投書して映画館に誘う。そして映画館での隣の席には気になるその男子だった・・・

みんないい子♪

　冒頭の2本があまりに薄味のドラマでこれは大丈夫かと心配したが、有安杏果ちゃんの回が不思議なホラーでかなりグッと来た。彼女の気取りのないブスかわいい豊かな表情がとても素晴らしかった。全力疾走もとてもよかった。その後の高城れにさんの美術部員の話もよくて、キャンバスに向かう表情の美しさがたまらなかった。5人ともとてもお芝居が上手で魂消た。

　舞台となっている小山市のさびれた田舎感が実に身近な感じがしてよかった。

　各々の回がみんな落ち込んでいるところから始まるので、もしかしたらそれが今時の若者のスタンダードなのだろうか。他にドラマの作りようはなかっただろうかとお節介を焼きたくなる。それはそれとしても物語としてもっと踏み込んでこそのももクロではないだろうか。これでは他のどのアイドルがやっても変わらないのではないだろうか。

　ももクロの音楽がさっぱり使用されていなかったのも残念だ。むしろ楽曲がテーマで作られてもいいくらいじゃないかと不満だった。

　もっともっと楽しく激しいであろう、ももいろクローバーZの世界を伝えて欲しかった。