日本沈没(1973)のレビュー・感想・評価
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長ネム
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地殻変動で大地震や噴火や津波が起きて日本列島がパニックになる。
600万人くらいが海外に逃げ、3000万人くらい死亡する。
自衛隊活動も終了し、残った面々はこれからどうしようってとこで終わる。
主人公は恋人と結婚してスイスへ脱出できる段取りとなってたが、
前日に富士山が爆発して恋人とはぐれ、日本に残るハメに。
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うーん、やたらと長くて眠かった。
藤岡弘が昔は結構格好良かったんやなと思った。
少なくとも小説は名作とされてし、ちゃんと見たら面白いんかもやけど。
とにかくこの時代の演技は無駄に大げさというか、
やたらと早口過ぎて何言うとるんかようわからんうちに面倒になった(場)
退屈だった
状況は深刻なのだけどスリルが全然なくて引き込まれることなく長くて退屈した。日本人の移住先の確保に苦しんでいたのだけど、中国なら1億人くらい増えてもどうってことないのではないだろうか。
日本民族の行方や如何に?
DVDで7回目の鑑賞。
原作(小学館文庫版)は既読です。
原作は論文レベルの緻密な科学情報量で未曾有の出来事を描写し、それを通して日本民族の在り方を問い、地震や火山噴火が頻発していた世情もあって大ベストセラーとなりました。
東宝が映画化権を獲得し、監督・森谷司郎、特技監督・中野昭慶、製作・田中友幸と云う最強布陣で製作。大ヒットを記録したことで、東宝はパニック映画を次々と製作しました。
地震や噴火の猛威を、中野特技監督お得意の膨大な火薬と熟練の技術を駆使してダイナミックに描き出していました。
ハイライトである第二次関東大震災は、本編演出と特撮が巧みに融合していて、屈指のスペクタクルシーンでした。
炎上するコンビナート、崩れ去る高層ビル群、逃げ場を失った人々を襲う火災や濁流など、大迫力シーンの連続でした。
惨状に被さる「死者・行方不明者360万人」のテロップ。地震に対して大都市が如何に脆弱かを突きつけられました。
富士山の大噴火が引き金となり、大地が裂け、あらゆるものを道連れにして海中へ没していく日本列島。長大な龍が鮮血を吹き出しながら最期の咆哮を上げているように見え、その様はとても悲壮ながら、息を呑む迫力でした。
自分たちの国が無くなると云う未曾有の事態に接した人々の人間模様も胸に迫りました。それぞれが独自の見解を持ち、想いに従って行動する様子が重奏的なドラマを生み出していました。国や民族の存亡の際、多くの運命を背負うことになった者たちの決断に心揺さぶられました。
[以降の鑑賞記録]
2020/02/18:DVD
2020/09/17:Amazon Prime Video
2020/12/19:Blu-ray
※修正(2023/02/13)
日本最期の時、あなたの中の日本民族としての尊厳が示される
小松左京の大ベストセラー小説を映画化した東宝特撮1973年の作品。
2006年にもリメイクされたが、やはり何度見ても、この73年版の方が遥かに圧倒的に面白い!
東宝特撮屈指のスペクタクル超大作!
あらすじはタイトルの通りなのだが…
日本海溝の海底で、何かが起こっている!
火山の噴火に続き、関東地方を巨大地震が襲い、やがてある結論に達する。
日本列島は後、一年以内で沈没する…!
何と言っても日本各地を襲う天変地異の数々。
特に関東大地震のシーンは地獄絵図のような迫真さ。
この時期のゴジラシリーズは完全に下火になっていたが、東宝特撮が威信を懸けた底力が充分に伝わってくる。
中野昭慶にとってもキャリアベストと言っていいくらいの特撮演出。
人間ドラマも非常に重厚。リメイク版には無かった終末感が本作にはある。
本編監督は森谷司郎。
黒澤明の弟子と円谷英二の弟子。
かつて助監督時代、撮影の電力の取り合いで「天皇(黒澤)だぞ!」「神様(円谷)だぞ!」とやり合った二人。
そんなエピソードがある二人がタッグを組み、両者の並々ならぬ情熱が作品をさらに力作にしている。
お馴染み田中友幸製作の下、脚本に橋本忍、撮影に木村大作、音楽に佐藤勝、美術に村木与四郎と、スタッフ面でも黒澤常連組×東宝特撮班という豪華さ。
キャストも名優が揃い、中でも、鬼気迫る小林桂樹と丹波哲郎の抑えた名演が印象に残る。
日本が沈没する。
当時はきっとあまりにもセンセーショナルで衝撃的な内容だったろうが、災害続く今の方こそ妙な恐ろしさを感じる。
確かに本作はフィクションで、SFだ。
僅か一年の内に日本が沈没する事などおそらく無いに等しいだろう。
…しかし、
阪神淡路大震災、東日本大震災、そして今年西日本を襲った大豪雨…。
これらを想定する事は出来ただろうか。
想定内、あり得ないなんて言葉は絶対に無い。
本作はどうしても日本沈没の特撮スペクタクル・シーンに全て持って行かれがちだが、ドラマの方こそ注目して欲しい。
迫り来る日本最期の日。その時、あなたなら…?
海外に避難し、生き延びる。
生きてさえいれば、世界の何処かでまた巡り合う事が出来る。
それを感じさせるラストがとても好きだ。
そして、もう一つの選択は…
「何もせん方がえぇ」。
日本と最期を共にする。
生き延びて日本人の血を残す事は、民族としての使命だ。
しかし、運命を受け入れるのも民族としての尊厳を感じる。日本人ならば武士道に通じるものがある。
日本最期の時…
それは、我々の中の日本民族としての誇りが示される。
『日本沈没』に続編の構想があったのは有名な話。
難民として世界中に散らばった日本人たち。
日本民族のアイデンティティーをさ迷い問うと共に、離れ離れになった人々たちのドラマチックな再会。
そんな話を見たい。今でも作って欲しいと思っている。
リメイクなんかするより。
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