レイトオータム 劇場公開日:2012年2月4日
解説 ドラマ「シークレット・ガーデン」「私の名前はキム・サンスン」などで人気のヒョンビンと「ラスト、コーション」のタン・ウェイが共演したラブストーリー。韓国の往年の名作「晩秋」(1966)を、舞台を米シアトルに置き換えてリメイクした。DVの夫を誤って死なせてしまい収監されていたアンナは、母親の訃報を受けて3日間だけ外出が許可される。葬儀に向かうためシアトル行きのバスに乗ったアンナは、寂しい女性たちに「エスコート・サービス」をしている男、フンに出会うが……。
2010年製作/113分/韓国・香港・アメリカ合作 原題:Late Autumn 配給:スプリングハズカム
スタッフ・キャスト 全てのスタッフ・キャストを見る
カンヌ国際映画祭(2022/05)のすこし前からパク・チャヌク監督のDecision to Leave(別れる決心)のトレイラーが公開されていた。 パク・ヘイルとタン・ウェイが出ていた。韓国と香港。呉越同舟の感ある、とてもそそるトレイラーだった。 賞レースの結果は、下馬評とちがって、Decision to Leaveでもベイビーブローカーでもクローネンバーグでもなかったが、パク・チャヌクは監督賞をとった。 パク・ヘイルは韓国映画でよく見かける俳優だ。が、タン・ウェイを見たのはこの映画レイトオータムだけだった。だがしっかり焼き付いていた。 みょうに忘れられない映画だった。ヒョンビンとの共演による呉越に加え、ふたりは、まったく違う雰囲気を持っていた。だから忘れていなかった。 ヒョンビンといえばさいきん愛の不時着の縁でソン・イェジンと結婚して盛り上がった人気者だが、レイトオータムを見た当時は、ほぼ初見だった。 タン・ウェイは時として地獄を見てきたような暗い表情と、鋭い眼光をする人だった。 それに対してヒョンビンは甘いマスクの軽い男だった。 「まったく違う雰囲気」とは、そういうこと。 すなわち本作レイトオータムの違和感は文芸気配をぶちこわしにするかのように軽いヒョンビンだった。 逆にタン・ウェイはさいしょから重厚な文芸気配をもっていた。顔がいいし暗い雰囲気が好ましかった。 そんな違うふたりが、じょじょに溶解していき、作品としても悪くないところへ着地する。 しかし個人的には、やはりヒョンビンがミスキャストだったと思う。 (ヒョンビンがいけないのではなく、キャスティングがいけない) タン・ウェイの「重み」と、ぜんぜん釣り合っていなかった。 逆に言えばタン・ウェイでなければ、ヒョンビンでもよかったはずだが、レイトオータムの文芸気配はタン・ウェイがもたらしているもの──なのだった。 けっきょくレイトオータムを見た人はタン・ウェイが脳裏に焼き付くだろう。 焼き付いている人なら、パク・チャヌクのDecision to Leaveのトレイラーに「おっ」となったはずだ。 そこに、あの暗い眼光のタン・ウェイがいた。 ぜんぜん変わっていないのだった。 すごく見たくなった。 (もちろんベイビーブローカーも見たいです。) ところで今年のカンヌ(第75回)の賞レースはコロナ禍の反動による大きな盛り上がりに反して、平均値な映画が横並びしたと評されていた。 仏大手紙のレース予想も外れていた。 (監督ではなく俳優が審査委員長に就いた場合、予想が外れやすいような気がした。 今回(第75回)の審査委員長はフランスの俳優バンサン・ランドン。ランドンに決まる前は、ペネロペ・クルスが打診されていたが都合で急遽ランドンになったという。) カンヌはクローネンバーグの新作を呼び物にしていたけれど、あるていどの映画ファンならクローネンバーグのライティングハイが今ではないこともかれの玉石混交も知っているはずだ。 またカンヌにおける拍手(standing ovations)の長さは、映画がコンシューマに下りたあと各レビューサイト等でつけられる値と、まるで一致しない。 海外のニュースサイトQuartzの記事によると過去最長はパンズラビリンス(2006)の22分だそうだ。 The Neon Demon(2016)の17分もすごいが、ポスト紙が「セルロイドの恥ずかしい無駄」と酷評したニコール・キッドマン主演のThe Paperboy(2012)さえ15分を記録したという。 それはさておき、過去にも一度あったが、カンヌの候補作がどんぐりの背比べになったとき、強いのがリューベン・オストルンドなのだった。 『コンペティション部門の最高賞パルムドールを受賞したのは、「ザ・スクエア 思いやりの聖域」でも5年前に同賞を手にしたリューベン・オストルンドの最新作「Triangle of Sadness(原題)」。同作では、豪華客船での船旅に招かれたモデルのカップルが、嵐によってほかの裕福な乗客たちとともに無人島へ取り残されるさまが描かれる。』 (ネット記事より) 5年前、2017年の第70回のカンヌ国際映画祭は「VOD配信の映画をどう扱うか」論争の只中にあった。つまりNetflix作品を入賞させるか否か、ということだ。 『私がオープンな考えを持っていないとか、新しいテクノロジーや可能性に寛容ではないとか、そういうことではない。しかし、私が生きている限りは新しい世代が気が付いていないことーー映画は大画面で観るのが前提だという考えを曲げるつもりはない』 その回の審査員長、ペドロ・アルモドバル監督は以上のように述べ、Netflixは対象外の方向性を示した。 しかし、そうなってみると『オクジャ/Okja』も『マイヤーウィッツ家の人々』も候補から外れてしまった。審査は難航したはずである。 結果、本年同様リューベン・オストルンドがとった。 しかし、この超ラッキー男の映画、どうやったら見られるのだろうか。──という話。
2020年12月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
不倫の代償はデカイという事かも。 ヒョンビンがイケメンで、笑う顔を観れて良かった💕 英語、中国語、韓国語が混じる。 話は3日間の出来事で、出会いから別れまで凝縮。シーンが長い!と感じる箇所が所々ある。 少し早送りしながら、映画を完走。 「愛の不時着」観て、ヒョンビン観たというよこしまな気持ちでした😅
2020年10月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
素性が知れず謎めいた雰囲気を醸しつつも職業柄か和かに女性と接するフン、どこまでも哀しくブルーな気持ちを抱えたアンナ、偶然出会った二人の刹那の恋。 「母国でない場所で、母語ではない共通言語でコミュニケーションを取り、限られた時間のなかで時を共有する男女」だからこその生まれ得る関係は、ある意味一種の同属意識だろうか。 言葉は少ないが、だからこそ伝わってくるものがあり、作中の人物たちもまた同じなのでは。
2020.8.8 DVDでの鑑賞 愛の不時着でヒョンビンロスになり、鑑賞したこちらの作品。 …つまらない。 ほとんどセリフありません。 内容も意味不明です… ヒョンビンのところだけみてあとは早送りして観てました笑 ヒョンビンがリーゼントじゃなかったら星2つにしてたかも。