「蜷川実花×沢尻エリカ」ヘルタースケルター　penginbonさんの映画レビュー（感想・評価）

蜷川実花らしい色使い演出は、さくらんと通づるものが感じられた。
カラフルで、誇張した表現は、映像を見るのに次から次へと楽しかった。
豪華？な出演者やテンポの良いストーリーは、観ていて飽きなかった。
ストーリーは、重い。
作品なんだと思って観る分にはなんてことない、シンプルでわかりやすくて良いけど、この重さはきっと、ストーリーだけではなく、沢尻エリカの演技がそうさせているんだろうと思う。
沢尻エリカの演技がまたすごいし、体も凄くきれいで、蜷川実花の色にぴったりだった。
沢尻エリカ×蜷川実花ってすごく相性がいいんだろうな。
互いの持っているものを上手く引き出して、一つのいい作品が出来上がってる・・そんな感じを受ける。
映像が本当にきれいなので、何年か経ったらまた映像を観たい。
大胆で、荒々しく、激しく、切なく、恐くて、怖い。
だけどきれい。
脚本だけでなく、蜷川実花が監督したからこその"色"という表現がまた、眼を通して体に心に入ってくる。
すごい映画だと思う。