劇場公開日 2012年7月14日

「久々の女優・沢尻エリカ」ヘルタースケルター 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0久々の女優・沢尻エリカ

2012年7月11日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

興奮

このスキャンダラスな内容の監督と主演に蜷川実花と沢尻エリカはぴったり。

蜷川実花が、全身整形のトップモデルの栄光と破滅を、「さくらん」同様極彩色豊かに鮮烈に描く。
それに応えるように、りりこは沢尻エリカしか考えられない!と納得させるほどの強烈パフォーマンス(怪演?)。りりこの叫びは沢尻エリカ本人と被り、真に迫るものがあった。

女の性と欲と貪欲に追い求める美をきらびやかに描きながら、弱肉強食の芸能界の光と闇を赤裸々にも描き、戦慄すら感じた。

前半のりりこの破天荒な姿に対して、後半はりりこの精神崩壊なのだが、急に迷走し、少し伝わりにくく感じたが、全体的に見れば思ってた以上に良かった。
脇を固めた実力派の面々も好助演。(この人たちの支え演技あってこそ、沢尻エリカも熱望出来たと思う)

まるで性格の悪いレディー・ガガのような決して好感の持てる役柄ではないが、久々に沢尻エリカは魅力的に見えた。
やっぱり女優してる時が一番イイ。

近大
琥珀糖さんのコメント
2023年2月22日

ファーザーは見落としでした。
単純ミスです。

琥珀糖