パシフィック・リムのレビュー・感想・評価
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現実レベルに近づいたCGに注目!
今日は長男(小5)とこの映画、「パシフィックリム」2D字幕版を見に行きました。
「KAIJU」という名の怪獣にロボットで立ち向かうという作品ですが、
それこそ戦闘機で誘導ミサイルぶち込んだほうがよさそうだし、
操作系が妙に体育会系なのがどうも違和感を覚えました。
この手の映画はそんなツッコミは要らないのかもしれませんが。
見所は、バカっ早い展開とハリウッドの豪快なCG、
現実レベルにかなり近づいており、
その部分だけでお腹いっぱいという感じです。
子供(男の子)と観に行く娯楽作品として、結構よく出来てると思いますが
いろいろ深く考えるとう~んとなってしまいます。
ラストシーンもまたシーンとなってました?
結構あのシーンハズしたかも・・・
この特撮力、無限大!!!!!
哀しみを呑み込み勇気を武装すれば、人間はどこまでも強くなれると言う事を改めて感じた。
そしてギレルモ監督の日本への愛も、スクリーンからあふれるほどに感じたね。
いやむしろ、あふれてた笑
だからこそ感動した!
地球に生まれてよかった!
IMAX 3Dの吹替で見ました。
IMAX 3Dはなにかと厳しいけど、この作品のためにあえて時間とお金を用意する価値は絶対にあります。
オレたちが作ってほしかった、ああいうのやこういうのを詰め込んだ映画。文句なしのおもしろさ!
ガキの頃に思い描いた怪獣と巨大ロボットのバトル、それを取り巻くエッセンスが実写で再現されています。
そしてアレやコレに対する制作者の並々ならぬ愛情が溢れており、それを感じる度に涙が出そうになります。
強いて文句を付けるとしたら、ロボット関連のギミックが少ないのですが、これは続編をお楽しみにってことなんでしょう。
それと吹替版は声優も超豪華なので、日本語が理解できるアレ系の人たちは絶対に吹替版がオススメです!
予告編を見てグッときた人は迷わず劇場へ! せっかく劇場で見られるチャンスなのだから。
逆に言えば、こういうのに興味が無い人は見る必要なし。一生掛かっても理解できません。
KAIJU!!
超合金ロボットとウルトラマン怪獣を闘わせて遊んでいた少年時代の私の頭の中を、まんま映像化したような作品。
これを楽しまずに何を楽しむのか!?文字通り理屈抜きでスクリーンに広がる世界を堪能しよう。
自分としては「トランスフォーマー」より好きです。
映画館で観る映画
話はとても単純で日本のロボットアニメとしてはマジンガーZレベルです。ビジュアル的にも重要なシーンでもガンダム00のパクリが沢山あります。なので、事前にガンダム00を見ていればニヤっとできます。ああいうのを観て実写化したいのは国境がないんだと思いました。話の内容は無いに等しいので家で観ても面白くないと思います。
駆け足の2時間20分。
8月24日、TOHOシネマズ海老名にて、午前9痔15分の回を鑑賞。
本当は2D字幕版で鑑賞したかったのですが、近くの劇場では、都合のいい時間帯に上映していなかったので、3D吹き替え版で鑑賞しました。
円谷作品に永井豪の「マジンガ―Z」的要素を加え、更にエイリアンやタ―ミネ―タ―風の味付けを施した映画といったところでしょうか。何だか冒頭部分からバタバタした展開でしたね。こういった題材を扱うのなら、最初から腹を決めて、3時間、もしくは3時間半の長尺ものにする、とか、第一部、第二部と分割して制作し、時期をずらして公開するとか、もう少し考えてもらいたかったです。折角の脚本が十分に生かされていません。舞台が舞台なだけに、なんだか、香港映画を観ているような錯覚に陥りました。話の筋を追っていくと、どうやら、パート2はなさそうですね。だったら、もうちょっと、長尺の映画を・・・、まあ、云っても無駄ですがね・・・。
尚、一度、本編が終わってもすぐに席を立たないで下さい。エンドロールが始まる前に、ちょっと、笑える映像が挿入されています。
映画名は、『Kaijyu(怪獣)』が良い!
昔のゴジラやガメラみたいな迫力があって良かったんですが、何か違和感がありました。
映画のタイトルです。
怪獣やロボットオタクの監督らしくないタイトルです。
映画のタイトルは、『Kaijyu(怪獣)』にして欲しいです。
次回作は、『怪獣×メカ怪獣』でお願いします。
ちなみに、『パシフィック・リム』の意味をインターネットで調べたら、『環太平洋地域』でした。
社会科の授業で習ったような難しい言葉です。
作品提供が日本では無い事が悔しい。
ぐだぐだした前兆は、一切抜きにして始めから飛ばします。
操作員が乗り込む所など、応年のおっさん世代には「オーオー・・」です。
ウルトラQをビビりながら観、ゴジラ対エビラに興奮した当時、このような作品を観たら人生が変わっていたでしょう。
にくらしいほどリアルに描写されており、途中から「なんで今の日本人が作らない。」
と怒りが湧いてきたと同時に、こんな日本臭い作品の興行を許すアメリカの底力が、いや広さに驚きます。
日本独自の「怪獣」・・・結局産んでも、良い所は持って行かれる民族なんでしょうかね。
これも日本人らしくて良いのかも知れません。
「俺が俺がと喚かない民族が一つぐらい世界に居ても良いでしょう。」
と納得させている自分がいます。
作品的には途中長いと感じる箇所があり、より厳密に編集してくれれば・・・いやいやこれは、子供向けなんだからこれで良いとも思えます。
評価の難しい所ではありますが、お子さんが小学校以上なら十分親子で楽しめます。
高学年がベストでしょうか。
観終わった後、お父さんと話がはずむ作品だと思います。
劇場公開期間にこの目で見られた奇跡に感謝!
DVDでは魅力の半分も伝わらないと思うので、少しでも気になっている方は一刻も早く劇場へ!
かなり良いと思っても滅多な事では2回以上劇場に足を運ぶ事はないのですが、パシフィックリムはどうしてもまた劇場で観たい!と思い、3D吹替と2D字幕の両方を鑑賞しました。
大迫力の3D、細かいディテールがわかりやすい2Dどちらも大変楽しめました。IMAXも気になるところです。
人物もメカも非常に良くキャラが立っていて魅力溢れています。そして、王道中の王道なストーリーな故に何回でも楽しめる良作に仕上がっています。
続編やスピンオフも観てみたい!
考えるな、感じろ!これが怪獣バトルだ!!
幼きころ、怪獣に萌えた世代の大人たち…
この圧倒的スケール感に酔え!
もはや着ぐるみ特撮は古典文化だと思い知るだろう。
そして戦隊シリーズを毎週観ている子供たちよ…
この超絶的リアル感に驚け!
ロボットの腕がもげ、怪獣の肉が裂けるバトルが目の前で繰り広げられる迫力。
怪獣オタクなら間違いなく満足・満腹な傑作♪
しかしデルトロ監督の情熱に日本特撮敗れたり…
と少なからず思ってしまったよ(泣)
ちょっと悔しいぞー!!
余談だが主役イェーガーの顔が、どことなくタイムボカン系の悪メカっぽいのは笑えた。
ねぇ大河原先生そぉ思いませんか?
まぁ、観れるようになりましたね
個人的には、楽しめました。
一緒にいた友人も、満足気だったので
ほっとしました。
怪獣、ロボット、大好きな人間なのですが、アメリカ版『ゴジラ』を観て、ガッカリどころか、大ショックを受けたので、今回は初めから期待しないで観にいったので、それが幸いしました。
まぁだいぶ安心して観ていられる、怪獣映画に、なっていました。
アメリカの怪獣映画は、『クローバーフィールド』もそうですが、日本人が観てきた怪獣映画とは、だいぶ様相が違うので、まったく別ものとして普段は、観ていましたが 今回のは結構日本人の、ツボをついているなぁと、感心してしまいました。
ただ、やっぱりハリウッド映画ですねぇ。ストーリーとかは、ほんと馬鹿っぽい。浅はかというか、単純というか、ワンパターンというか。もっと真面目に作ってくれないかなぁと思いました。娯楽映画だとしても。
こんな感じでまた『ゴジラ』を作ってくれるなよと、心から思います。
それでも、パシフィックリムは、観ても損はない、今後のハリウッドの怪獣、ロボット映画に、期待を感じさせる映画だと思います。ww
いい感じのB級ぽさ♪
「ローンレンジャー」「ワールドウォーZ」とこの夏の娯楽作が
想像以上にがっかりだったので、
迷いつつレビューの評価を観ての鑑賞。
お供に渋々のメンズ達は、大満足の帰宅!!
怪獣・ロボット・・・ときめきポイント満載だった模様。
全体にメリハリ不足がもったい出来になった感が。
でもB級ぽい、メジャー作品。
この夏の観た中では一番よかった。
IMAXで観ないともったいない!!
先に観た知りあいがこれはIMAXで観るべきだった、と後悔していたのを聞いて、迷わずIMAXに駆け込んだが、確かにその通りで、この映画は通常の映画館とIMAXではその体験が雲泥の差ほどあることを痛感した。
縦が長いIMAXのスクリーンでは、怪獣がアップになったとき、まさにそこにいるかのように、物理的にもう顔を見上げるしかない。
これは本当に怪獣に睨みつけられているかのような感覚で、本気で震えが来る。
特に芦田愛菜ちゃんが襲われているシーンでは、子供ならずともこれは泣き出すよ、と思うほどの迫力。
イェーガーを下からあおって撮影されているシーンも、思わずその大きさに見とれてしまうほどのスケール感。これは横長の画面では絶対に出せない。
おそらく横長の画面ではワンショットで映しきれてないイェーガーの全身を、縦長の画面だから一枚絵で、画面からはみ出さんばかりに映されているので、もう物理的に「デカイ」と思わずつぶやいてしまう。
音響も行きつけの東宝シ●マズよりもスゴイ。すべてのIMAXシアターが同じくらいスゴイのかわからないが、木場のIMAXでは地響きが、本当に地響きとして体感できるレベルなので、40メートル級のロボットや怪獣が動くとこれほどまでに重量感があるのか、とゾクゾクとする。
同じ劇場でみた、トランスフォーマー3のときには感じられなかった気がするので、この重量感は未体験の凄さかも。
これはまさに子供の時に魅せられたウルトラマンと怪獣の戦いが、今まさにリアルなスケール感で目の前で繰り広げられているという感じ。
小さな白黒のテレビの中の正義の味方に心躍らされた、あの時の男の子はぜひ大きなスクリーンで観ておくべき映画。
日本アニメや特撮への愛やオマージュが詰まったこの映画を、興行成績が悪いで早々に打ち切らせては、日本人の恥だ。
どんなに歳をとっても、自分は男の子だ、と思ったら見に行って欲しい。
特撮・アニメファン必見の超大作だ!!!
メガ牛丼に鰻・カツ・海老天がのった!!
特撮・アニメファン必見の超大作だ!!!
お台場ガンダムに参拝して拍手を打ったというデル・トロ監督の男気とオタク気に溢れた一品だ。
のっけから、2013年から始まる大KAIJU戦争の歴史が語られ、タイトル前に早くもド迫力の一戦。そして本編では5年後2025年の数日間が描かれる。
かって人類反攻の切り札だった巨大人型兵器イェーガーも年々パワーアップしてくるKAIJU軍団におされ気味。巨額の開発費と消耗リスクを恐れた政治家たちはイェーガーチームへの予算打ち切りを通達する。
これまで数10体生産されてきたイェーガーも生き残りは4体だけ。イェーガーチームはKAIJUの出現する異次元孔を塞ごうと最後の作戦に賭ける。
導入部はこんなところだが、とにかくイェーガー・KAIJUの造形・アクション・カメラワークがいい。リアルな格闘戦を重量感たっぷりに見せ付ける。手足をもがれながらも死闘を続ける巨大ロボと怪獣たち。かってない大迫力だ。
格納ハンガー、コックピット、パイロットスーツと作りこまれたディテール。
タメを効かせた出撃シーンに感動だ。
マスタースレイブ機構をベースにニューロリンク、音声入力も交えた操縦システムもいい。パイロットのアクション・心理を派手に表現できるし、必殺技も絶叫できる。
キャラの立て方もわかりやすい。
イドリス司令は特にイイ。立ち姿だけで絵になる。ジャパニメの司令官役にはヒネリの利いた性格を付け勝ちだが、直球なのが逆にいい。「AKIRA」の大佐がモデルらしいがいかにもアメリカ軍人らしくGood。ただし、日本製イェーガーに乗ってて被爆?ちょっと微妙な設定だ・・・
凛子隊員も強くて可憐で陰のあるジャパニメ調のヒロインをうまく演じている。メイクの濃さに比べてツンデレ度は抑え目だがグローバルを目指すには致し方ないところか。
短いが愛菜ちゃんの泣きの演技にも脱帽だ。これでブルーバックでの収録だというのだから恐れ入る。
ハナム隊員はヒーローにしては影が薄いが、主人公が薄いのは近年のジャパニメでは定番だ。ここ一番でオトコを見せろ。
オタ博士コンビに臓器ブローカー氏も説明不要の怪しさをかもし出してる。
豪州確執親子もいい感じだ。
中国三つ子やロシア鉄面夫婦にももっと尺をあげたかった。
メインの戦闘シーンでは主役のジプシーの活躍はいいのだが、他のイェーガーたちの扱いがちょっとさびしい。チェルノ君など敵を羽交い絞めの自爆するには格好の機体なのにと思うのだが、香港近海での核爆発はさすがに遠慮したのか?
メガヒット中の中国でも紅嵐君の活躍が少ないと文句が出ているらしいが、監督は予算が足りなかったんだよ~と弁解に努めているようだ。ちなみに中国語吹替え版のロケットパンチは「天馬(ペガサス)流星拳」らしい。いや、連打してないだろうと思うのだが。
中国版では本多猪四郎のほかにも永井豪、富野由悠季らへの謝意がクレジットされているという。いや、さも有りなん。
ガンフロンティアのアメリカ人にとって、例えモンスターといえども撃たれても死なない生き物にはリアリティを感じないようだ。モンスターの始祖キングコングからして機銃掃射で死んでしまうし、我らのゴジラすらハリウッド産では通常ミサイル数発くらっただけで昇天している。
その点日本の怪獣は自衛隊の総攻撃を受けてもかすり傷ひとつつかない。ただの生き物ではなく大自然の生んだ荒ぶる神だ。
KAIJUたちは今のところその中間ぐらいの強さか?荒ぶる神というよりもクトゥルフ神話の邪神群といった趣も感じるのだが。(デル・トロ監督は本作の前にクトゥルフ物を撮ろうとして取りやめになったことがあるらしい)
いずれにせよ、この作品がハリウッドのモンスター感の転換点になるかもしれない。
結末は核は世界を救うってことになるのだが、ココんところは実にアメリカンだ。
ID4やアベンジャーズでもそうだったが、いくら相手が宇宙人(異世界)でも核をぶち込んでそれで解決って言うのは日本人にはドーヨと思う。せめて非核新兵器にしてよっとも思うのだが、これもアメリカン・リアリティってやつか?
多少の不満やツッコミはあるが、それはもっと見たいぞの裏返し。
ぜひとも続編、そしてシリーズ化、ついでにスピンオフ作品の発表を切に願って〆としたい。
女性パイロットがカッコいい
怪獣映画、面白かったです!
KAIJUが良いフォルム、次から次へと立ちはだかって凶悪でした。
バディ物としてアツいのが凄く良かったです。「バロム・1」とか「ウルトラマンA」とか、大好きだった当時の熱が蘇りました。マコさん初搭乗後の流れも芦田愛菜ちゃん登場シーンも丁寧で、なかなか素敵でした。
女性パイロットがカッコいい!森マコもロシアのお姉様も。それぞれのチームのバディ関係、もうちょっと見たかったです。
面白かった!
まなちゃんが出演してるハリウッドのSF映画?くらいの軽い気持ちでなんの期待もしないで観に行った映画。あまりにも前知識がなかったため、「え?菊地凛子も出てたの?てかメインキャストすか!」とか「かいじゅー、ってそのまま日本語で言っちゃうの?」などといったところから観始めたわけですが、開始早々すぐにのめり込んでしまいました。最新技術を駆使したかのような画は迫力あるし、ちゃちいところがないし、戦闘シーンは楽しめるし、期待を裏切ってかなり映画に釘付けでした。気になったのは、凛子さんの訓練中の棒術シーンがちょっと完璧とは言えないなあ、と。。バイオハザードのミラ・ジョボビッチやトゥームレイダーのアンジェリーナ・ジョリーはやっぱ凄いんだな、と思ってしまった。厳しく見すぎでしょうか。。そして、かいじゅーはデコラティブすぎるのでは。パーツが多ければ恐く見えるということもなかろう!と思うのですが。かいじゅーっていうかエイリアンでは??と思うところも。最後にセリフの中で英語で話してたかと思えば突然最後の一言は日本語になるとか、やや頭が混乱することも。だって英語で話すと心づもりしてるんだもん。などなど重箱の隅をつつくようなことばかり書きましたがめっちゃ面白かったのは本当です!女であるがゆえ冷静に観てしまったところもあるかと思います。男性にとっては宝の山のような映画かもしれません。一緒に行ったダンナさんは大変満足げでしたね。
なかなかクール
今年の夏は特に、歴史認識問題等で、日本のマイナス面ばかりを吹聴しがちな隣国との話題が多い中、ギレルモ・デル・トロ監督の日本をリスペクトしてくれている気持ちが伝わり、うれしい気持ちになる映画でした。
”KAIJU”をはじめとする日本語の単語&日本語での会話、日本人俳優の使い方等、”クールなものはクール、米国産でなくとも良いものは良い・・”そんな憧憬にも似た思いが伝わってきます。
ストーリとして、中盤、やや中だるみはあるものの、冒頭と香港でのKAIJU vs イエーガーとの戦いは超重量級で凄い迫力でした。もし、東宝の怪獣映画が全盛の頃(年代はわかってしまう?)、こんな迫力のハリウッド映画が公開されてたら、興奮して気絶してたと思います。
なめてた
いや、ほんと、まいりました。
なめてた。ごめんなさい。
ってカンジです。
当方45歳なので、ど真ん中かな。
ちょっと記憶にない、こんなに痺れたカンジは。
愛にまみれた。
うん、そういうカンジ。
この映画に日本の制作陣があまり加わってないのが悔しい、
と同時に、嬉しい。
日本人が作ったモノが、日本人が愛したモノが、
数十年経って、こうやって世界から【アリガトウ】のメッセージをもらった気分だ。
ヒア・イズ・オタクヘブン
―人類は今試される
―戦うのか守るのか?
―世界の危機に立ち向かうのは二人の男女
とか何とかどーでもいいです。とりあえずこの映画を語るには、
「ロボット~~」
「カイジュ~~」
「スリーディ~」
の三つで片付きます。
物語のあらましはというと、異次元から襲来してくる巨大モンスター:「KAIJU」を倒すため、なぜか人類は遠距離兵器ではなく直接ぶちかましてぶん殴る人型巨大決戦兵器イェーガーを造り出し(でもトドメはミサイルだったりする)、そのイェーガーに二人一組みのパイロットが互いの心をシンクロさせ、これまたなぜか遠隔操作ではなく直接乗り込んで操縦し戦いに挑む、というもの。
こうくるとまるで例のごとくの昭和アニメの実写化のようですが、この作品はれっきとしたハリウッド映画、しかもスベリ無しの安牌娯楽作品なんです。そんな巨大怪獣と巨大ロボット(メインウェポンはチェーンブレイドとロケットパンチ!)という日本のオタク文化と、どんな作品でもある程度見れるものに仕上げる優れた技術と演出を誇るハリウッドの商業文化、この二つの奇跡の融合を成功させたのが、ハリウッドの映画監督でありながらお台場のガンダム像の前で目を輝かせ柏手を打って拝むほどの生粋のオタクであるギレルモ・デル・トロ監督と、そんな彼の下に集ったこれまたアニメオタクのクリエーター達なのですが、とにかくこの作品、大味で豪快なくせに一方でとても小奇麗にまとまっているんですよ。前席のジャポニカ・オタク達が鑑賞後に「三部作にすべきだったよね~」だとか宣っていましたが、いやいやこれを2時間に収めたのが凄いんでしょっ?て言いたいですね。世界設定や、戦いに臨む人物の背景や過去をしっかり描いて、さらにオタクならではのこだわり(施設の汚れや歴戦で付いたロボットの細やかな破損など)を盛り込んでんだから、これ以上望んだらバチが当たるってもんですぜ。ここまでオタクのフェティシズムを理解した上で秀逸な娯楽映画が作れるのであれば、何だかハリウッド版エヴァンゲリオンも成功しそうな予感さえしてしまいます※。
今夏最高の娯楽大作、まさに太平洋を隔てた両文化の邂逅『パシフィック・リム』、KAIJUの破壊行為も圧巻なのでポップコーン代をケチってでも3Dで鑑賞すべきです。あとついでにパンフレットも買いましょう、劇中では語られなかった(というか語る必要のない)KAIJUの名前やロボットのスペックなんかも掲載されてて、これまたオタク心をくすぐります。メガネにパンフとちょっぴりコストが高くつくけれど、2時間で回れるテーマパークと思えば安いもんですって!
※リメンバー・ドラゴンボール
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