「なんでこれが高評価?」パシフィック・リム ジルさんの映画レビュー(感想・評価)
なんでこれが高評価?
突っ込みどころが多すぎて、まったく楽しめない
なんでみんな高評価なのか理解に苦しむ
はじめに断わっておくと、
自身は洋画はもちろん特撮もロボットモノも大好きだ
そこが受け入れられなくて楽しめないわけではない
CGはお金かけてる、そこは安定のハリウッド
ロボットデザインについても、好みはあるだろうけど別に悪くない
ただ、要所要所が気になってしまう
■2人操縦設定
イェーガーの操縦は脳の負荷が耐えられない
→わかる
じゃあ2人で操縦して負荷を分散させよう
→わかる
右脳・左脳に分かれて担当している
→わからない上に、その設定が生かされていない
人間だと右脳は直感・記憶、左脳は計算・論理がある
それなら右脳担当はメイン操作、左脳担当は火器管制や
レーダー索敵、みたいに役割分担してもいいんじゃないか?
特に意味もなく、右脳・左脳に分けてなにがしたいんだ
■2人操縦のシンクロ率
親類の方がシンクロ率が高いから望まれるみたいなのあったけど、
ローリーとマコやスタッカーとチャックでも初見から
普通に何不自由なく操縦できてるし……
(マコが暴走したけど、シンクロとは別のところ)
ちょっと操縦がギクシャクするとか、
逆に問題ないことに周囲が驚くとかしてもらえると
説得力があるんだが
■ジプシー以外のイェーガーの扱い
絶望感を与えたいのか、雑に死んでいく他のイェーガー達
何年もロシア拠点を守り続けてたとか言ってるのに
単体にサラッと負けてるのは失笑しか出ない
あとストライカー、キミ最速とかどうとか言われてた割に
他イェーガーのところに駆けつけるのもたもたしてるのなんで?
■ドラマを展開したいのかしたくないのか中途半端
なんだろう、アクションシーンをメインにしたいにしては
ちょこちょこドラマが挟まるし、
ドラマメインにしたいにしては描写不足で、掘り下げれてない
序盤でまだちょこっと話しただけなのにローリーがマコに
執着し過ぎて違和感がある。
そして、マコのパイロットは駄目だと言ったのに
葛藤ほとんど見せずに、さらっと送り出してる
マコとローリーのテスト失敗でチャックと険悪になった後、
怪獣との戦闘でストライカーを助けに来たジプシーを
チャックが普通に応援してて「あれ?」ってなった
そこは認めてないけどお前しかいない、頑張れ的なニュアンスを
出すか、戦闘前にローリーたちを認めるエピソード挟まないと……
チャック、記憶喪失でもなってるのかな?
■「これいる?」なシーン・設定
逆にハンニバルのシーン全般って無駄に時間食ってる割に
そのシーンが無くても話が展開できそう
あと、ニュートンが怪獣に目を付けられてるのも
結局必要だったのかな?シェルターぶち破ったけど
その後普通に引いていってたし
■妊娠している怪獣がなぜ?
怪獣は培養してたりして知性ありそうなのに
なぜ前線に妊娠している個体を送り込んだのか
明らかにストーリーの都合で妊娠させられてる
■ストライカー決死の自爆
自爆で道連れにするのはいいけど、
都合よく怪獣が2匹同時に突っ込んでくるの謎
ストライカー「自爆準備できたんでこっち来てもらっていいですか?」
怪獣「OK、うまいこと自爆に2匹巻き込まれるようにタイミング合わせて突撃するわ」
って見えて、まったく感動も悲壮感も出ない
そこは、肉を切らせて骨を断つ精神で怪獣に組みついて自爆するか
逆に怪獣にまとわりつかれてる状態で自爆でしょ
ざっと思い返してあげてみただけでもこれだけ出てくる
わたしが、細かいことを気にし過ぎなのかもしれない
もっと、頭をからっぽにしてロボットアクションを楽しめれば
この映画は楽しめるのかもしれない