ゼロ・グラビティのレビュー・感想・評価
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憧れの無重力と、宇宙空間の恐怖を同時に味わえる。
・・・のだが、どうにもサンドラ・ブロック演じるライアンに、終始苛立つ程の違和感。
現実を直視しない冷静さの無さ、時間という限られた中での行動への躊躇。そこからお約束の様に訪れる危機、そして事故。とても宇宙飛行士として選ばれる資質ではないはず。人間らしいと言えば、人間らしいのだが。
批評はしてみたものの、やはり手に汗握る展開と、これでもかと見せつけられる宇宙空間の美しさ。この為だけでも鑑賞する価値は充分にある。
諦めたら終わりという''無限に広がる空間''。
宇宙船、宇宙服という''閉塞された空間''。
"生きる"という事へ執着する重要性。
そして、それらを含めて全てを悟っているジョージ・クルーニー演じるマット。
登場人物の設定をここまではっきりと明確にしたのは意図があっての事で、そこにどれだけ引き込まれるか。この90分という非常に短い尺の制限の中で、脚本をしっかりまとめるにはこれだけの思い切りも必要と感じる。出来る限り無駄を省き、伝えたい物語をストレートに鑑賞者へ。だからこその2人、表現が出来るこのキャストでもあったのだと思う。
この【ゼロ・グラビティ】で起こる事故の切っ掛けは、やはり人為的なもの。
起こってしまった事への対処、細かな所に気配り、目配りがどれだけ大事か。そこに至るまでの経緯で、どれだけ真摯に取り組んだか。たった一つ見逃した切っ掛けが大きな事故に繋がっていく怖さ。
酸素が必要で、火花が散り、水があり、重力がある。改めて地面で重力を確認、体感して"生"を感じる。前半の悲劇はとりあえず置いておいて、ホッとするラスト。さすがアカデミー賞という演出、映像美。SFというよりは、とにかく宇宙が好きな方は是非。
追記:
2023/02/23 地上波にて吹替版を鑑賞。
改めて観てもライアンの慌てぶりとそそっかしさに苛立ってしまうが、やはり演出がとにかく素晴らしい。再評価★+0.5にして修正。
主人公について
主人公の女がどうも好きになれない。ジョージクルーニーがベルトを外し漂流するシーンも違和感があった。
極め付けは主人公がSTS-175に無事入り、宇宙服を脱いで生を感じる場面、身体の丸め方で胎児=生を連想させるシーンだが、思わず笑ってしまった。ジョージとの別れの悲しさはどこにいったんだ?全く感情移入できない。
そもそも、ここまでパニックに陥る人間が宇宙飛行士試験をパスするのかという疑問が最後まで付き纏う。
映像は綺麗なので見応えあり。
重力の恵み
完全に宇宙
宇宙で禅問答
よくある宇宙物の終盤だけ見たような感じ。
タイトル通り、よくある宇宙物の「中盤にトラブルが起きて仲間が次々と減っていって諦めかけたりしながらも何とか帰還」というよくある話でした。でもサンドラブロックが好きなのと長すぎずサクッと観られたのが良かったです。最終的には主人公一人が生き残るのは良くありますが、ほぼ最初から一人になるのは珍しいかも?
ボタン押しても起動しない、何かが引っかかる、それの繰り返しでイライラする場面も多かったです。もっとテキパキ動けばジョージクルーニーも助かってたんじゃないかな?って気もしたり。
でも、結構面白かったです。
究極の非日常
アトラクション寄りの映画です。宇宙空間を1人で彷徨うという恐怖をかなりリアルに追体験できます。
個人的に「エンタメ=非日常」だと思っているので、遭難する宇宙飛行士の気分を味わえる今作品は、究極のエンターテイメントだと思いました。
また、無機質な宇宙空間に対比して、サンドラブロックの鍛え上げられた肉体美が、強い生命力を感じさせます。
無事、地球に帰還し大地を踏みしめた時、心の底から重力のありがたみを感じました。
ぜひ部屋を真っ暗にして、大画面のモニターでご覧ください。
優秀なベテラン初老宇宙飛行士がヘタレ宇宙飛行士を救うお話。
先ず、めちゃ綺麗な映像です。
ジョージ・クルーニー演じる、マット宇宙飛行士。
本来ならば生き残れたであろう超優秀なベテラン初老宇宙飛行士が『仲間の命が助からないと判断出来た時、諦める勇気』が無かった為、自らの死を持ってヘタレ宇宙飛行士を救う事になる。
サンドラ・ブロック演じる、ストーン博士。
メディカルエンジニアとは言え『訓練を積み万人から選ばれた宇宙飛行士』とは思えぬメンタルの弱さとヘタレ言動とパニック行動。
終始イライラしっぱなしでした。
物理的な観点でもISSのコード紐に脚が引っ掛かったストーン博士が、マット宇宙飛行士を掴んだ時、真空なのに何故あんなに長く二人を引き裂く力が加わっているのか謎です。
まぁそんな細かい事は気にせず、ホラー映画として違った角度から楽しめる映画とは思います。
映像は観る価値あり
さすが7冠
クリアーな映像、リアリティを欠いたストーリー
素晴らしい映像美の作品だ。
宇宙は大気が無いので、
大気圏外はきっとこの作品のように
クリアーな世界なのではないかと思った。
このクリアーな宇宙空間シーンを見せる
のが、この映画のひとつのテーマ
なのだと納得する感動的な映像だ。
一方でそんな世界だからこそ、
人間にとっては怖い場所ともなり得る訳で、
そこからの脱出劇がこの映画の
もう一つのテーマだろう。
いかに観客がハラハラドキドキ出来るかに
その成否がかかっているかは理解出来るが、
ただ、そこにはある程度のリアリティが
必要だ。
観客動員を意識し過ぎたか。
次々と襲いかかるトラブルが多過ぎ、
特に、ソユーズ乗船以降、
中国の宇宙ステーションに到着から、
更に地球帰還のラストシーンまでが
御都合主義的解決ストーリーになって
しまったのは残念だった。
ここは興行意識を少し外し、
トラブル回数を減らし、
その解決策を丹念に描くことで、
より名画に近づいたのでは無かったかと
考える。
また何故か、最近観たある戦争映画
が頭に浮かんだ。
ラストでヒロインが水中でカプセルから
脱出出来ず“溺死する”のが、
映画「U・ボート」の世界だな、と。
その道の専門家が、
その専門知識を駆使して
専門世界のトラブルと散々格闘して
生還出来た挙げ句、
最後の最後に
専門外要素で命を奪われる皮肉。
そんな描き方をしなくとも良い設定の映画
で良かったなと、
つまらないことが頭を過った。
凄絶な宇宙空間
宇宙から観た美しい地球、精緻な映像が圧巻。
サンドラ・ブロック演じるライアン・ストーン博士が、極限状態で生きたい!という思いを強く認識した場面からラストシーン迄が特に感動的でした。
映画館で鑑賞していたら、より引き込まれたかも知れません。
テレ東を録画にて鑑賞
SFXの進化を見せつける圧倒的映像世界!!
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