「擬似体験型ムービー‼️」ゼロ・グラビティ 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
擬似体験型ムービー‼️
今作は3D映画の決定版ですね‼️「アバター」は実際に惑星パンドラにいるというのが売りだったんですけど、今作では実際に自分が宇宙空間で遭難してる感覚に陥ってしまう‼️ホントにリアルで、ホントにコワい‼️スペース・シャトルのメディカル・エンジニアであるストーン博士と宇宙飛行士のコワルスキーは、船外での修理作業に当たっていた。その時、ロシアが自国の衛星を爆破したことが原因で大量の破片が軌道上に散乱、猛烈なスピードでスペース・シャトルを襲う。宇宙空間に放り出され、酸素も残りわずか、地球との交信手段も絶たれた状態で、1本のロープで繋がる2人は生還を目指すが・・・‼️「宇宙にひとり取り残されたらどうなるんだろう?」という、考えただけで怖くなってくる、そんな恐怖を体感させてくれる究極の疑似体験型ムービーですね‼️事故が起こり、宇宙空間に投げ出され、中国の衛星へたどり着き、地球へ帰還‼️という、無駄な要素を極力そぎ落としたシンプルさ‼️そして91分という上映時間も観てる側の集中力を高め、ドップリと物語に浸れる要因ともなってますよね‼️人間の無力さと絶望感と希望、生への執念を見事に体現するサンドラ・ブロックはホントに素晴らしい‼️「スピード」と並ぶ代表作だと思います‼️ジョージ・クルーニーも短い出番ながら、その "青い瞳" でサンドラ・ブロックを見守るような、お守りのような存在感を発揮してますね‼️ストーン博士が半ば諦めかけてた時に、幻影として登場、ストーン博士を勇気づけるシーンは忘れられません‼️そしてやはり今作はその映像の美しさですね‼️どこまでも続く漆黒の宇宙空間、その闇、見下ろす地球の青の美しさ、それを照らす太陽、巨大で緻密な宇宙ステーション、そして猛スピードで迫ってくる宇宙船の破片etc...‼️思わず息をのむ美しさながら、特筆すべきはその "静けさ"‼️基本的に会話以外は無音、破片が宇宙ステーションに衝突し、宇宙ステーションが大破する時も無音‼️登場人物たちの会話と、宇宙服のマスク部分に白い跡を残す "息" だけが不気味に響く‼️その静けさ、サイレント映画的演出が、観る者の恐怖と不安感を存分に煽りまくってくれます‼️ホントに上手い演出‼️ラスト、湖に着水、陸地に立つサンドラ・ブロックの美しさ‼️生命の危険にさらされた人間の、生きる事への執念があふれ出す、そのお姿‼️ホントにステキでした‼️