「別世界を彷徨っていた私でした・・・残念」ゼロ・グラビティ Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
別世界を彷徨っていた私でした・・・残念
この映画特殊効果映像を駆使した映像表現が大好きな映画ファンの方には、超お薦めの映画だと感じたが・・・・・
しかし、「アバター」を3回観て、3回寝てしまった私にはやはり「アバター」同様に退屈な映画にしか思えなかった。
サンドラブロック演じるライアン博士の名前が、女性の名前でなく男性名なのも何故か気になって違和感が最期迄有った。その後私は遂に寝てしまった為に、名前について説明があったのかもしれないが、その事に付いては解らないので、それは脇に置いて続きを観た。
遂にジョージ・クルーニがフェイドアウトして、ライアンが一人残されるころから、退屈さはピークに達して、思わず50分を過ぎたのを確認すると私も、別世界を彷徨い始めたのだ。そして、ラストシーンへと向かう迄の15分程は寝てしまったと思う。
映像的には、リアルに宇宙空間を疑似体験出来た人には、本当に感動出来る作品なのだろう。
しかし、殆んど一人で宇宙空間を、彷徨シーンの連続を観るのは、自己に投影して物事を考えると、形容し難い恐怖に襲われる作品なのは、分かるのだが、その事自体に感情移入が出来なかったのだ。現実的に自分の人生とは余りにかけ離れていて、想像の範疇を越えていてイメージが自己とシンクロしなかった。
しかし、ライアンに感情移入を巧く出来る人には最高に恐い、不安で胸が潰れる想いがする最高のエンターテイメント映画になるだろう。
そして貴方は、正に彼女同様、正常な呼吸をするのが困難になる程のリアルさを憶えるだろうが、このような状況に何も反応出来ない私などは中々馴染めない苦痛の連続の作品だった。
この物語は、一体西暦何年頃に起きている話になっていたのかも、私は見逃していたが、この様な宇宙探査を出来る時代ともなれば、もう火星移住をしている人も少なくないだろう?とそんな事の方が気になり、何処かに、簡単に非常時には退去出来る場所が確保出来る様になっているのではないか?
そんな馬鹿げた余計な事が脳裏にあって、物語に集中出来なかったと言う訳です。
「2001年宇宙への旅」「アポロ13」「カプリコン1」そして「月に囚われた男」など宇宙がテーマになる作品を観てきたけれども、これらの作品の面白さを本作は越える事も無く、映画を観ていても、何故か、物語の背後に存在する人物の心理に興味が湧かなかった。
サンドラはやっぱり、「スピード」しか魅力を感じない。しかも「スピード2」は面白く無かったし、単に彼女に女優としての魅力を見出せないから退屈したのだろうか?
そう言えば、プラネタリュームへ行くといつも寝ていた私だもの、やっぱり違う空間を彷徨うのは個人的な問題なのだろうか?