シン・エヴァンゲリオン劇場版のレビュー・感想・評価
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もう感想はいい。
もう感想はほかの方々が語りつくしてくれてるからいいでしょう。
それにしても、こういったレビューに1.0の評価だったり、
庵野君と上から目線で評価したりする輩は何なんですかね。
ご本人には面と向かって言えないのでしょう?
無数の作画の中の後半のスケッチ風1枚ですら描けないんでしょう?
もっと制作関係者に敬意を払うべきです。
失礼すぎて看過できません。
私は特別アニメに思い入れはありませんが、
一連の作品を鑑賞して日本人でいることに誇りを感じました。
私は領域の異なる世界のクリエイターです。
未知の世界を見せて頂いて、感じさせて頂いて、考えさせて頂いて、
心から感謝いたします!
『庵野秀明が若者向けアニメがなるべき結末を実践して旧版にけりをつけた分岐点となる良作』
テレビと旧劇場版のみ鑑賞していたエヴァ弱者でもある自分だが、インプットとアウトプットつねにおこなう天才的な映像作家でもある庵野秀明の他の仕事についてはある程度追いかけていたので、確認作業のつもり鑑賞したが、オーソドックスな物語と爽やかエンディングには魅力された。
新劇場版を避けていたのは、旧版のモヤとした終わりと、それに伴いエヴァ自体への興味が弱いのも要因だったが、優れた作品であった『シン・ゴジラ』やゴシップではあるが、ガイナックス仲間への悲しみに満ちた絶縁状を知ることで本作への興味が湧き事前情報や信頼できるレビューアの記事や庵野監督のドキュメンタリーなどを見て鑑賞。
パリ上空でのシュールで迫力あるアクションと農村での生活により人間性を取り戻すシンジと綾波?達の姿をじっくりと描く事により後半の正統派で王道なクライマックスまで長尺を感じさせないパワフルな演出と映像に見て良かった感じるラストまで全編楽しめた。
特にクライマックスの艦隊戦は、庵野監督のデビュー作の『トップをねらえ』やテレビアニメ『不思議の海のナディア』を彷彿とさせて最終決戦にふさわしい盛り上げがある。
個人的に気になるは、前半の見所でもある農村部分で閉ざされた人間性を癒すのは素朴な田舎暮らしで農業は、随分とありきたりで幻想的に感じる。
NHKのドキュメンタリーなどで見る限り、小洒落たデザイナーズ・オフィスやマンションに住んでいる都会人でもある映像クリエイター達が、癒しとしての農村幻想を抱いているとしか思えないところもあり農業の考証もしっかりされているみたいだが、機械化されてない農作業や現在の制度によって疲弊して高齢化する農家の過酷な現状などを知っているとノンキなモノだと思う。
凝ったレイアウトとカメラワークも素晴らしいが、老婆心ながら一部女性キャラクターを視姦する視線は、近年問題化しており、のちの作品批判にも繋がる危うい点だと思う。(メインのスタッフも客層も男が多いからかな)
あと新規キャラのマリのいかにもアニキャラ的芝居かかった口調の強調や身体的特徴や「巨乳の彼女」な台詞を本人に言わせるのもアニキャラの胸を揺らして喝采を浴びていた30年前ならともかく近年の感覚だと違和感しかない!(80・90年代に合ったダメなラブコメ漫画の人格のないヒロインの系譜かな)
ちなみに師匠的立場の宮崎駿監督の代表的なキャラクターであるナウシカの胸が大きいのは、宮崎監督曰く母性への憧れと強調らしい。そこをマリに組み込んだのかな?
個人的に印象に残っているのは、林原めぐみが歌う「VOYAGER〜日付のない墓標」の選曲が見事過ぎてこの映画の為に作られた曲だったのか?と錯覚する程、場面の説明になっている。音楽で語り過ぎと思う部分も有るけど多くの人々を惹きつけるには、分かりやすくエモーショナルなところも必要。(しかし林原めぐみは、ガイナックスのアニメでも懐メロである「あなたの心に」をカバーしていて妙にハマっていたのを思い出す)
あと今回のラスト見て思ったのは庵野秀明が途中まで手掛けたTVアニメ『彼氏彼女の事情』の主人公で、庶民派仮面優等生?の宮沢雪野の彼氏になる有馬くんの深いトラウマの克服と再生の物語がシンジくんやゲンドウとダブる点だが、アニメは後半の作画の乱れや構成に難があり未完で終わっている。
漫画原作は今回のエヴァに近いカタチで大団円の完結をしているので、それのアンサー的雪辱も兼ねていると思う。(この作品も実写を試験的に導入していて庵野監督の実写志向が本格化してきている)
庵野秀明は、インプットされたものを的確に優れたカタチでアウトプットする天才だと先にも述べたが、正直女性キャラへのアプローチや扱いが記号的だったり歪がんでいると感じる事が時折ある。(ただし庵野秀明は若い頃から結構モテたとの話しも聞いているので女性慣れしてない訳では無いと思う)
細かいところに文句もあるが見事な大団円で物語にケリをつけた庵野秀明監督の次回作に期待しているので、ウルトラマンや仮面ライダーなどもとても期待している日本を代表する映像クリエイターだと思う。
これで本当のエヴァの終わり
広げた物語を、きちんと、閉じた。
25年?
本当にいろんなことがあった
物語を広げて広げて
叩かれて叩かれて
「わかんねーよわかんねーよ」
「わかんなーーい」「アンノ、アンノ」「庵野わかんねぇーーよーー」
と言われて。
それでも
死に物狂いだったと思う
あそこまで広げた物語を
ちゃんと
ちゃんと!!!
閉じました。
それができることは、すごい。
できることがすごい。
高い高い山を登って、
誰も文句を言わない、ゴミも何も残さない
最高の形で下山して、生き延びた。
これでも「アンノ、わかんねぇーよぉー」と言い続ける人は、単なる頭の悪い馬鹿で、映画だけじゃなく
本の一冊も読めない、感性がないんでしょう。
最後の彼女と彼の会話。
よく聞くと、彼は疲れてるよね。
それを癒すような彼女の言葉。「さあ、……」
って言うのも、「もう少しで下山だから、もう少しだけ頑張ろう」みたいなニュアンス。
それに答える彼
もう少しで終わる、そして始まるという
少しの疲れと、最後の力を振り絞るような精一杯のような。
寂しくて新しくて幸せに向かうラスト。
何度でも何度でも見ていたい。
おさらばです。最高の映画です。
もう一つの『日本沈没』としてのシン・エヴァンゲリオン
【1】総評~エヴァンゲリオンの要約にかえて
90年代にエヴァンゲリオンが登場した際の問題提起は斬新で強烈だった。現代日本人は他者への依存から如何に脱却し自立すべきか、という命題を、難解そうなユダヤ=キリスト教風の用語や理論物理学風のジャーゴンを散りばめたプロットに流し込み、わかったようなわからないようなターミナル・ケア風のオチに持ちこみ、作者自ら回答を回避した(TV版)。しかし、話が畳めていないと作者は再考したのか、アスカにシンジを拒絶させる結末に作品をなんとか着地させた(旧映画版)。旧版とは異なる結末を想定したのだろうか、TV版や旧版とは異なるキャラ配置とプロットで、再び問題提起に解答を試みた(シン映画版)。
作者の投影であるとおぼしき碇ゲンドウが亡き女房に逢いたい一心で「人類補完計画」を紡いだ、というシン映画版の畳み方に、私はなんだかな~とモヤモヤしてしまう。むろん、スッキリ物語を畳めないから、ダメなのではない。私が観るに、作者の問題提起は様々な作品により既に解き尽くされた観があり(『コードギアス』等々)、どこまでも陳腐な答案にみえてしまう。もっとスッキリ踏み込んで、解答できたはずなのに、と考え始めると、四半世紀も問題を解きあぐねた末、ついに時代の速度に追い付けなくなった無惨さすら、シン映画版のオチには覚えてしまうのだ。だが、はたして、それだけなのか?このモヤモヤ感は、きっと主題の読み方を根本的に私たちが誤っているからではないか。二番底を私たちが見落としてはいまいか?
【2】子宮からの離脱ドミノ
本作の屋台骨は、子宮のなかで羊水に浸り、眠りこける胎児のような現代日本人がどう自立すべきか、という命題解答にあるが、このモチーフは『日本沈没』と同系列のテーマ性にあるのは、謂うまでもない。京大でイタリア文学を学んだ小松左京が黙示録的な『日本沈没』を書いたように、本作もやはり黙示録的内容である。ただ異なるのは、小松左京の『日本沈没』が大文字で日本人を主語に見立てた小説であったのに対して、本作の主語は日本人であるワタクシ=作者である点だ。
『日本沈没』へのオマージュだからこそ、京大の冬月ゼミの門下生たちによる子宮離脱ゲームは、沈没しゆく日本列島から如何に逃げ延びるか=民族として自立するか、という『日本沈没』の未完のストーリーをダウンサイジングして継承されたものだとも謂える。
この種のネタを巧妙に自分語りに布置するあたり、さすが庵野氏だと感心するが、碇ゲンドウに象徴されるのは、むろん作者自身ではあるが、隠されたテーマは『日本沈没』的命題を解くことにあるから、シン映画版完結編の前半が牧歌的なムラ共同体を一時間も描くのは当然なのだ。つまり、セカンドインパクトとは第二次大戦による敗戦後の日本社会であるのだ。そう考えないと、作者の故郷山口県宇部市の重化学コンビナートを実写映像でラストに持ってくる理由がスッキリしない。
多くの鑑賞者を碇ゲンドウ=庵野氏のワタクシ語りの顛末と、巧みに誤読させる手法は流石だが、では、肝心の子宮からの離脱ゲームを上手く遣りおおせたかは、大いに疑問だ。
だが、子宮からの離脱ドミノが昨今の思潮であれば、いつまでも子宮の中で眠りこけてばかりもいられない。あの結末が凡庸で陳腐であればあるほど、現代日本人が如何に自立するかという命題は切実だからである。しかも、その自立方法は既に日本人という大文字では既に括れない現実に自覚的である作者には、碇ゲンドウを作者だと読ませることでしか、問題提起の深刻さを主張できずにいるのだろう。
エヴァンゲリオンとはなんだったのか?と問えば、もう一つの『日本沈没』であり、その命題は私たち日本人が個別具体的に解いていかねばならないのであろう。こう考えると、なぜ作者がシン劇場版を製作したのかという理由も見えてくるだろう。日本人として各人が答えを見つけなければならない、という問題提起こそ、シンのエヴァンゲリオン的問題提起ではなかったか。
だから、作者=庵野氏の答案は解答例の一つにすぎない。あのオチはいろんな答案の一例だと見抜かないと、シンのエヴァンゲリオン理解にはつながらないような気が私にはする。
良かったです。
アニメ映画の集大成
エヴァンゲリオンシリーズが始まって約26年。
私が初めてエヴァンゲリオンを見たのは去年のYouTubeでの無料配信だったが、どっぷりと沼に浸かってしまった。
延期を何度も繰り返してようやく本作「シン・エヴァンゲリオン」の公開。
作品の内容はもちろん、制作技術がとても素晴らしいと思った。作画はもちろん、CG、アニメ映画史上初のプリヴィズでの撮影。とにかく生活感が出るような風景には感動した。
庵野監督はとにかくシネスコの使い方が上手い。今作品はおそらくシネスコアニメの見本となるだろう。
個人的にはとても満足だが、監督の意図を理解できずに「CGが下手」「意味わからない」のように賛否分かれる作品だと思う。観る人を選ぶかもしれないが、戦闘シーン、BGMと興奮が止まないので是非観てほしい。
個人的に文句なし
100億突破おめでとうございます!!
こんにちは全てのエヴァンゲリオン
1.以前J:COMの放送で旧劇場版を見て以来エヴァがトラウマになってたので新劇場版シリーズを避けてきたが、Amazon primeで新劇シリーズが無料配信してたのでせっかく無料だしと序と破を見てみる。
2.破にドはまりして5回見る。そして勢いでQも見るが内容が中々理解出来ず結局Qも5回見る。
3.結局内容は理解出来なかったがこうなったら最後まで見届けるぞと今作を劇場で見る。 凄まじい映像美とそっくりさんの可愛らしさに打ちひしがれる。
4.視聴後大きな感動の余韻があった反面結末の内容に納得がいかず大きな喪失感に打ちひしがれる。 これで本当に終わりなのか…とまるでリアルタイム放送時から今日に至るまでエヴァを追ってきた人の様な気持ちになる。
5.シンエヴァは好きだ。だから結末にも心からちゃんと納得したい。 そんな思いからTVシリーズと、今後の人生2度と見ることはないだろうと思っていた旧劇場版も含めたエヴァのコンプリートBlu-rayBoxを定価で買う。
6.自宅に届くまでの間YouTubeでエヴァのストーリー解説動画を見漁り更にエヴァの世界にハマる。
7.覚悟してたがやはり旧劇場版で心がへし折られる。
8.このままでは終われないと漫画版に手を出す。そして漫画版に救われる。
以上。映画のレビューに全くなってないけど、少なくとも卒業するどころか自分にとってはエヴァの世界に飛び込むきっかけになってしまった作品でした。 破がきっかけの様な気もするけど、シンエヴァ見た後のあの喪失感がなければあのBlu-rayBoxも漫画版も全部揃える事も無かっただろうな…。
さよならはまた会う為のおまじない。こんにちは全てのエヴァンゲリオン
これは私が「観るべき」映画
エヴァの作品をリアルタイムに劇場で見るのは、これが初めてだった。序破Q、テレビ版、旧劇場版を見た上で、シンエヴァは劇場で「観るべき」だと思った。公開後1週間程経ってから観に行った。
シンジ君は大人になっていた。いつの間に、あれほど成長したのだろう。夏休みに二人で篭ってゲームをしていた友人が、いつの間にか企業して社長になっていたような感覚だった。私は置いていかれたのだと感じた。
その後、2回目、3回目を観に行った。すると次第に、シンジ君に対する見方が変わって行った。彼は私の隣を歩くことをやめて、私の前を走ってくれる存在になったのだ。私の行く先に彼の背中がある事が、とても頼もしく、安らかな事であると気づいた。
「シンジ君は成長した。だから、君たちにもできる」私はシンエヴァから、こんな言葉をもらった。
エヴァって感じ
見終わったあと、ちゃんとストーリーが分かった人がどれくらいいるのか疑問。
上映後の映画館の雰囲気的に、誰もあまり分かってない印象だが、それこそエヴァな気もする。
全体のストーリーは何となく分かるけど、細かい部分は相変わらず説明されないし、前作から今作の間にも状況が変わっているものもある。
同じように疑問を持った人も多いようだが、ネット上での質問の回答も、結局細かい描写はなかったとか、想像ですが、とかの前置きのある解答が目立つ。
序、破、までのストーリーはそれなりに分かりやすいが、Q、シン、は哲学的要素が多すぎて正直よく分からない。
純粋に楽しめたかは別として、エヴァの世界観的にはそれでいいと思うし、一応それなりに終わったと思う。
今更何を
コアなファンでは無いしパチンコもやらないし、ストーリー展開もいまいちピンと来ていない外連味だけが好きなニワカですが、そんなニワカがどう評価しても嫌な顔されない所にエヴァと言う作品の懐の深さを感じます。
寧ろこうした自身も含む鑑賞者達の様々な考察や憶測やそれぞれの感想などを互いに意見交換するような一連のムーブメント自体が、エヴァのストーリーの神髄(あくまで私はそう感じるだけ)である他人との干渉をポジティブ化するシステムのメタファーになっているように感じました。
物語が終盤に向けて進んでいくにつれ、シンジの意思と共に虚構から現実味のある世界へと変化していくリアルな絵の演出や描写が、現実の世界に、それぞれの人生に各自が起結する構造は総監督である庵野監督の決意でもあるようにまた感じました。
本当に庵野監督様ご苦労様でした。
続く実写立て2本の映画が本当に楽しみで仕方がありません。
26年付き合ってしまった、、、
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