シン・エヴァンゲリオン劇場版のレビュー・感想・評価
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心が動く作品
別れと出会いと始まり…
それぞれに抱える孤独はときに
つららのように互いを脅かす
しかしそのつららも
暖かな春の風に溶かされ
命をまた育む
この作品を観て感じたことを詩にしてみました。
以下レビュー。
アマプラで冒頭10分位を無料で公開していたのを観てまんまと劇場にきた。4DXで初めて観たが率直に面白かった。登場人物の繋がりが何回か観ないとわからない部分もあったが、全体的にまとまりがあり最後までしっかりと観れた。
TV版の最後を知っていただけに少し不安もあったが個人的には劇場版のラストの方がしっくりきた。今作を観てトラウマを抱えている人は自身の過去と向き合う時間が最後の方にあるかと思う。しかし、そういう人にこそ観て欲しい作品だと感じた。
ありがとう、庵野監督
ありがとう。
エヴァTV放送が映らなかった当時、
友人から借りたVHSをテレビデオに
かじりついて観ていた僕も、子どもから、
”Q”わけわからん、カヲルってなにものなん?
と問われる立場になりました。
一人で”シン”を観に行って、
勝手に納得していたので、ニヤニヤしていると、
気持ち悪いと最大の拒絶の言葉を頂き、
落ち込んでいます。
すみません。僕にもわかりません。
わかりませんが、好きって気持ちがあれば、
理解と納得は可能だと信じています。
以下、25年を振り返って、
自分で勝手に解釈して、
ありがとうと納得した”新世紀エヴァンゲリオン”です。
庵野監督、スタッフの皆さん。
楽しい時間を有難うございました。
”シン”によって運命は定められている。
そして”この宇宙”に存在する限り、繰り返される。
”それは定まっている理(ことわり)=円環”。
理=使徒(アダム:力:物質:生命の実)側が
制するのか(せいめいのみ)、
ヒト(リリス:知恵:魂:知恵の実)
側が制するのか(ちえのみ)。
1つの宇宙では
”どちらか一方しか選ばれることはない”=定理。
理の外に出る方法=イマジナリーインパクト
=”シン”による新しい新世界(宇宙)の創造(想像)。
シンジくん
(=わんこくん=DOGこくん=GOD子くん
=神子くん=神児くん=申し子)が、
アイ(アイデンティティ:愛:相:哀:会:I:
eye:逢い:遇い:藍)をシる(オトナになる)ことで、
”シン”になる。
”シン”はその”モロ手”ですべてを掬う
(アイのカタチ=ハート)。
ヒトを滅ぼしたくない矛盾を抱えた使徒:
定理をシり、このムジョウな円環から
エヴァに関わる全ての存在を掬いたい、
赤色の瞳を持つシ者”渚司令”によって
導かれるイマジナリーインパクト。
どこにいても”必ず”迎えに行くからね。
わんこ君。
シンジ君を”必ず”掬う存在として、
姓名の書(脚本)にその名前が刻まれた
ユイと同じアイを持つ真希波マリ。
真理はあなたを自由にする。
0=在るのに無い 観えるのにない
不思議な数字
レイによってシンジ君は愛をシる。
”左目”を失い、”ノロイ”を受けたアスカ。
ノロイを解くのは名前にeyeをもつ男
相田ケンスケ、相田ケンスケです。
2人の子供:リョウジの母であり、
希望を捨てない
優しく明るい笑顔の女性ミサトさん。
彼女が消えることでシンジ君は哀をシる。
最後のシ者存在:赤色の瞳を持つゲンドウ
(父:擬似シン)との会話(会)を経る(得る)ことで、
”オトナになる”ということ:アイを自覚し(自シンを持ち)、
”両シン”からの自立を果たし、
赤の瞳に藍を以て紫にいたり、
その名の通り、”申し子”になったシンジ君は、
”エヴァの世界”を創造した”シン”と
会話が可能となる。=キセキ。
”シン”は全てのエヴァスタッフ、
エヴァが好きなヒト(ファン)の
”エヴァを好きな気持ち=まごころ”で
ある。
シンジ君はエヴァの全キャラクターの
望みを聴く。
エヴァスタッフ、エヴァファンの望みは、
エヴァキャラクターが幸せになってくれることであった為、
エヴァスタッフは、エヴァキャラクターの望みを汲む形で、
新世界創造のシナリオをその両手で描ききり、
全てのエヴァキャラクターを
掬い(ノロイからの解放)、
”最後”にシンジ君をも掬い、
物語を”完結”させた。
また、物語が”完結する”ことで、
エヴァファンも掬われた。
”すべて”を掬っての、
さらば、エヴァンゲリオン。
アシカケ25年。ずっと"好き”でいられる、スゴイ作品でした。
出会えてありがとう。エヴァンゲリオン。
9年待たせた超大作
多くは語れませんが
にわかなので多くは語れません。
途中から話について行けなくなりました。
用語が難しいです。
でも、言いたい事はぼんやりとだけどわかったような気がします。
委員長が言っていた「おまじない」は良いですね。
ハッピーエンドで良かったのかな。でも最近エヴァを見始めたのにこの喪失感はなんなんでしょう。単にシリーズ物だからという以外の理由が有りそうです。
サヨナラはまた会う為のおまじない。
まずはヱヴァンゲリオンに関わった全ての人に感謝
そしてお疲れ様です。
シンヱヴァンゲリオンを公開にあたって
おめでとう(*’ω’ノノ゙☆パチパチ
全てのヱヴァンゲリオン作品にありがとう(*^_^*)
今作は去年公開予定でしたが
新型コロナの影響で二度の延期に(。´Д⊂)
新劇場版Qから9年くらい💦
映画は完成してるのにまだ待たせるのかって感じでした。
1月の緊急事態宣言で延期が決定した時は、
「共にこの困難を乗り越えましょう」
で我慢しました
3月8日に公開が決定しました
以外に早いΣ(゚∀゚)
てっきり公開は今年の夏頃かと(笑)
自分は公開初日に観に行きました\(^_^)/
そして2回観に行って来ました!
ネタバレ有りで勝手に感想を書くよ。
まだ観てない人はこれを閉じて映画館に行こう((o(^∇^)o))
自分はエヴァに関しては
東京で当時TV放送してた頃から見てました。
当然地方には放送されてないよ💦
仲間の知り合いでTVのダビングを見せてもらった
それがエヴァとの初の出会いでしたね♪
それからTV、映画に何度もみました。
今作はシンヱヴァンゲリオンは、
何故、最後はマリ(/ロ゜)/
シンジは綾波が好きではないの?
間違いなく新劇場 破まではメインヒロインは
綾波だったと思います。
それなのに最後はシンジとマリが手を繋いで行くシーンがΣ(゚∀゚)
アスカは使徒になったからね❗
綾波は新劇場 Qではシンジ対して冷たいしね❗
マリはシンヱヴァンゲリオンではシンジを見つけて迎えに来たからね(*^_^*)
今作はシンヱヴァンゲリオンでは真希波・マリ・イラストリアスが
メインヒロインだと思う、一番活躍したと思う。
ゲンドウが人を捨てて使徒になったのかな?
ミサトさんは最後旗艦AAAヴンダー共に死んだのかな?
アスカのオリジナルは13号機に乗ってたって事?
色々訳分からない所があるけど、
最後はシンジが三本目の槍ヴィレの槍で
ヱヴァンゲリオンのない世界を作り替えたって事かな?
色々間違ってたら(´。・д人)゙ゴメンヨ
今作は、前作の映画Air まごころを君に
に似てるところがありますね
Air まごころを君にではシンジの心の補完だけど
シンヱヴァンゲリオンではゲンドウ、アスカ、カオル、綾波の心の補完
だと思います。
ついにヱヴァンゲリオンという作品が終わりを迎えましたね
「サヨナラはまた会う為のおまじない」
庵野秀明監督がシンウルトラマンを作ったら
破とQの間の作品を作って欲しい((o(^∇^)o))
何かの形でまた新しいヱヴァンゲリオンに会いたいですね(*≧∀≦*)
テレビシリーズと違うもうひとつ終わり方
やっと公開・・・・と言う事で早々に見てきました。
今回も緊急事態宣言の延長で再度公開延期かと思っていたけど・・・「鬼滅の刃」が公開してヒットを飛ばしているのだから、「エヴァ」も公開しろよと思っていたらやっと公開しました。
「エヴァンゲリオン」だけは、ファンも多いし、それぞれの人が色々な想いで見ていると思うので、これはあくまでも私が見た観点からの感想。
本作品、テレビシリーズでの終わり方や、テレビシリーズでの謎などを含めて本作品で色々と完結に向けてお話を作っている勘があるかな・・・・
しかし、だからと言って、毎度のように分け分からないけど面白く出来ています。
さすがに本作品は長いけど・・・・・
しかし、東映と東宝のロゴマークを一緒に入れて公開とは凄いね。
結局、テレビシリーズも含めてひとつだけ言ってしまえば、碇ゲンドウが、奥さんである碇ユイに会いたくて人類を巻き込んだ人類保管計画を起こしたんだろうなと・・・・
また、庵野秀明さんの遊び心と言うか、最初のパリを舞台にしているシーンは、「ウルトラマン」のリスペクトなんだろうと思った。
「ウルトラマン」の科学特捜隊って、パリに本部(なぜ、パリが本部なのか、普通なら、ニューヨークとかだろう)があるだろうからパリを舞台にしたんじゃないかな・・・・他にも「宇宙戦艦ヤマト」などのリスペクトも同時に入れているような、我々世代から考えるのなら、そう言った想いがあるのではないかとみてけど・・・・
しかし、「シン」になってこんなに待たされるとは思ってもいなかったな・・・・
「1作目」の公開時は、新宿ミラノ座がしっかり有ったもんな(基本2作目も有りました)、1作目も2作目も新宿ミラノ座で見たから、それを考えるのなら、随分月日が流れたよな・・・・
1作目2作目はビスタサイズだったのが、Qからシネスコープになったのは何か訳でもあるのかな・・・
ま、テレビシリーズの終わり方で不満を持つ人や、もう少し分かりやすいように、今回少々アレンジして、もうひとつエヴァを作ったと思えば、このシリーズも有かと思う。
これで、終り、本当に終わりして貰いたい・・・・
いずれ、ソフトになったら一気見するのを楽しみにしよう。
庵野監督のワールドが炸裂!!
まず、キャラクターやら絵が綺麗で可愛くて神秘的である。
4Dで見たが
4Dのプログラミングの人がエヴァをわかりすぎていてすごい!!!
前にバイオハザード3を4Dで見た時はプログラミングの人悪すぎて良くなかった。
これもまた一つの感性であり
芸術だと思うけど。
それらがピッタリとマッチしてシンクロしていた。
素晴らしかった!!
そして、2時間半止まるところあまりなく
そんなに時間過ぎたかな!?という感じであっという間だった。
自分は趣味がパチスロなので、それよりも前からエヴァは見ているが。
やはり見ながら
あ、いま確定だなとか
あ、これ演出に使うなとか
思ってしまって(笑)
そんなところも楽しめた
あとは
懐かしの人物も出てきたりするところも
同窓会チックでよかった
珍しく林原めぐみさんをやたらと喋らせてるなーというところも面白かった。
みやむーは声が戻ってよかった。
緒方さんほんとうまい
最近超好き
山ちゃんはやっぱ目立つ
三石琴乃さん
もっと大人になったミサトさんの声で
成長を感じられる
すごい。
挿入歌
良い時も悪い時もあった
ストーリー
ワールドなので
よくわからなくてもそれが良いので大丈夫
絵コンテ、下絵、実写
いろんなところあり
自分は見ていて
長年見ていて
長年外から見ていたのに
一緒に作ってきたよ
一緒に歩いてきたよ
一緒なんだよ
一緒だったよ
と
問いかけるような感じの
自分も中に入るような
庵野ワールドに吸い込まれて取り込まれて
でも一緒に作ってきたような
そんなサービスな気がして
泣けた
今までの人生と
親と
お母さんやお父さんがいて自分がいた
そしてエヴァはその歴史を横から一緒にきていて
途中でシンクロしていく
そんな作り込みがとてもよかった。
泣けたわ
もう一回みてもいいなという作品
むしろ2回みた方が泣けそう。
あと、監督!
ひしがた?
十字架?
すきだよね
いくつ出たのか数えて欲しい(笑)
さよなら、エヴァ‥ありがとう‥
この作品を鑑賞して思ったことは、まず新劇場版シリーズを完結まで導いた全てのスタッフとキャストに感謝と敬意の気持ちでいっぱいです。
パンフレットにも記載されていました通りアニメーションの面白さを様々な形で取り入れていてストーリーや映像作りはどれも興味深く、9年間待った甲斐がある程の出来栄えでした。
良かったシーンはヴンダー艦隊戦と初号機VS13号機がとても印象強くワクワクさせられた。
そしてなによりシンジが一人の男として成長した姿が描かれていてとても感動できました。
【総合評価】
エヴァシリーズを観てきた者としては、エヴァらしさが素直にある納得する終わり方だったので個人的には大満足。日本のアニメーションにまた一つ名を残せる素晴らしい作品に仕上がっているんではないかと思います。
完結しました。
女性達の描写がカッコよくて好きだ!
高3の時に友人から借りて観たTV版エヴァ。
どハマりして、映画を観に行って、よく分からなくて離れて、今回ラストということで観に行った。
色々な人の感想を読んで、賛否両論あるというのはエヴァというのは「個人的な体験」なのだなと思った。
いつどんな精神状態の時にこの作品に出会ったか、また男性か女性かで感想が大きく違いそう。
私個人としては今年41歳になる独身女性。
まだまだ自分は未熟だなと思うことの多い人間。
それだからか、今回それぞれのキャラ達の成長と未来が見れてスッキリできたし勇気をもらえました。
あとは何より映画館でリアルタイムで観れて本当に良かった。
映像の進化がまずはとにかく凄いなと。今だから表現できたことが多いのだろうな。
映像は大大大満足!
日本のアニメは凄いなあ。
今回は廃墟シーンの美しさにとにかく感動。
ストーリーは、前作をサラッと観ていた程度だからか、よくわからないことも多かったけれど、それでも何をやろうとしているのか、何を伝えようとしているのかは理解出来るので、分からないながらも面白く思えた。
まあ、とにかくゲンドウとシンジが最後に分かり合えて良かった…。
そのラストしかあり得ないのだけども。
ゲンドウは元々弱い人だったのに初めて愛した唯一の人が死んでしまったことで、やっぱりだいぶ昔に壊れてしまっていたんだなと。
人間はそんなに強くないよね。
最後は少し戻れたようで良かった。
シンジという息子がいて良かったね。
地球を完全に壊さずに済んだ。
ミサトさんがカッコよかったな。
母親になると、あんなにも強くなるのかな。
この映画、女性達がカッコよくて好きだ。
それぞれの境遇で悩みながら、悲しみながら、或いは楽しみながら戦ってる姿がいい!
アスカとマリの戦闘シーンはホント最高。
委員長の今が一番若い、ってセリフはよくあるセリフだけど、やはり大好きな言葉。
この言葉しか歳とった自分を救わないから笑
これだから若い男は、も良かったな笑
庵野監督のモヨコさんへの愛をたくさん感じて、それもキュンとしたな。
ご都合主義という批判があるのもわかるけど、それでも沢山の愛の詰まった素晴らしい作品で、私は好きです。
映画館でもう一回観たいなあ。
タイトルなし(ネタバレ)
エヴァンゲリオンは何度見ても大まかな内容までしか理解出来ずそれでも何度でも見たくなる映画でした。人間の欲や生き方、それから日本人らしい性格そういう言い方を悪くしたら汚い部分をエヴァンゲリオンには描かれていて好きです。使徒が怖くて映画館で見るか迷いましたがもし今回見なかったらきっと後悔すると思ったので見に行きました。しかも1人で笑笑 一緒に見に行く相手がいなかったので…。アニメも漫画も読んだことがなく映画しか見た事がないのでどんな終わり方をするのかどのようにシンジくんが成長するのか気になりこの2時間30分で完結できるのだろうかと思いながら見始めました。心を閉ざしたままのシンジくんに対し心を開き始めたレイちゃん。でも生きることに意味を見いだせないシンジくんに対してレイちゃんは生きることの楽しさや面白さすごさを見出したのに生きることの出来ないレイちゃん。シンジくんの前でレイちゃんがカヲルくんと同じ死に方をしたのはシンジくんにとって残酷だなと思いました。だけどレイちゃんの死がシンジくんを動かし前に進ませたと思います。変わり果てた世界で1人取り残されたように突然目を覚ましエヴァに乗り、周りに責められる。そんなシンジくんだけど最後は世界も父親も全てを救い出し私たち現代人に未来を切り開く方法や気持ちの持ち方を教えてくれた気がします。もし時間があればもう一度見に行きたいなと思いました。
さようならエヴァンゲリオン
見終わっても、「うん、知ってた」としか言えない
「まあ、こうするしか無いんだろうな・・」
本作を見た直後の、これが率直な感想です。
「エヴァ」という作品を牽引していたものとして、
・学園エヴァとしてのラブコメ要素
・既存のロボットものの枠にハマらないバトル描写
・謎によるクリフハンガー
・私小説的でさえある心情描写
などがありますが、今回の「シンエヴァ」でどれほどのものが残っているでしょうか。
今の庵野さんがラブコメを描けない事は既に「破」で露呈していますし、
バトル演出はほぼ全てをCG化する事で作画時代のケレン味を失い
屋上屋を架すような謎を本気で追いかけるのは一部の好事家のみとなり
そして一番大事な事として、すでに庵野監督自身がシンジ君に仮託するほどの熱情を失っている。だからこそ9年かかるわけです。作りたいものを作っているなら、こうはならない。
Qのラストに続く物語に、私が期待していたのはジュブナイルSF的な展開でした。シンジ、綾波、アスカの3人が赤い荒野の大地を旅する・・そこで人としての何かに触れる、気づく、取り戻す・・どんな壮大なお話になるかと期待していました。確かに作るのはむつかしい、9年かかっても仕方がない、と。ところが出てきたのは災害後の日常をサバイブする共同体。after3.11のアレです。「あーこっちに持っていっちゃったか・・」って、思いましたね。楽な方を選んじゃったなと。
このコミュニティの住人がまたやたら饒舌で。綾波に絡むおばちゃん達や、委員長やらが、聞かれてもいない事まであれこれ語る。限られた尺の中で役割をこなすために、みんなが都合の良い住人になっている。綾波もまた、やたら素直に順応する。シンジに勧められても本を頑なに読まなかったQとは既に別人です。段取りをこなすための、舞台装置に過ぎない。そんな描写の薄っぺらさが、見ていて辛い。前半はアスカだけが救いでしたね。
シンジ君が復活してからも、艦長がひとり特攻するヒロイズムだとか、父殺しを行う息子だとか、最新の映像技術を駆使して古典を見せてくれます。庵野監督のご年齢を考えれば、新しい引き出しがあるわけもなく、こうするしか無かったのでしょう。もちろん、古典やお約束が悪いわけでもないですし、実際よく出来ている。だから感動する人が居ても不思議じゃないです。それを否定するつもりはありません。ただシナリオが弱いから、引用したシーンのコラージュで終わってしまっている。ヤマトだったり、999だったり、ナウシカだったり。「旧エヴァ」も引用は多いんだけど、それらが修飾する中心に「エヴァでしか見れない熱量」があったわけですが、新劇場版の中心には何もなくて、空っぽなんですよ。だからこそ脚本でもう少しスイングさせたい所ですが、原案が監督だとこの辺はどうにもならないですね。
さてラストですが、庵野監督が富野さんの「新訳Z」を見て今回の連作を作ることを決めたと聞いた時から、こうなるだろうなとは思っていました。そして「新訳Z」のラストがオリジナルに比べて語られる事が少ないように、ハッピーエンドというのは物語の死を意味します。「エヴァ」はこれまで、例えお話として一応は完結していても、何かを観客の心に宿題のように残してくれてきました。問題作とされたQですら、その意味ではれっきとした「エヴァ」でした。だからこそ、綺麗なお姉さんと走り出すシンジ君を見て、「あーほんとにエヴァ終わったな」って思えました。私が受け取るべきものは、もうこの作品にはないなと。
まあ、だから、これで良かったのでしょう。だって終われたのだから。
PS.それでもシンジ君はアスカとくっついてほしかったな~
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