劇場公開日 2021年3月8日

「エヴァファンでない私にも理解できるほど浅かった」シン・エヴァンゲリオン劇場版 えりちゅうさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5エヴァファンでない私にも理解できるほど浅かった

2021年3月25日
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若い頃にテレビでリアルタイムにエヴァを見ていましたが、当時は何を言いたいのかがよくわかりませんでした。熱くなっている人たちが羨ましかったです。私はファンではなかったですが、あのエヴァが完結すると聞いて、映画館に行きました。

劇場版シリーズを見てこなかったので、最初の方はわかりませんでしたが、途中でシンジが過去に蹴りをつけたことがわかり、その後の展開も理解できました。

ただ、最後はあっけなくて、そんなに簡単に蹴りをつけられるならとっくにつけているだろうに、と思いました。

過去のシンジのように、過去に自分を縛り付けてしまって身動きが取れない人は、シンジの苦悩に共感していたのだと思います。エヴァファンというのはそういう人たちなのかもしれません。過去に区切りをつけて自分の殻を破れというのはわかります。ですが、シンジにしてもゲンドウにしてもあまりにも簡単に行きすぎてはいませんか。せめてそこが丁寧に描かれていたら…と思いました。

もし自分がファンだったら、肩透かしを喰らったような、そんな感じになったんじゃないかと思います。

可もなく不可もなく、といった作品でした。

えりちゅう
funya_tomoさんのコメント
2021年3月28日

>ですが、シンジにしてもゲンドウにしてもあまりにも簡単に行きすぎてはいませんか。せめてそこが丁寧に描かれていたら…と思いました。

ご自身の感想に自信を持っていいですし、この部分共感できますよ。
ゲンドー氏、あそこまでの悪役ぶりなのに、あっさり息子の進言を受け入れ、あきらめてしまったり…。
他の人達についても、最後までの持っていきかたはもっと説明してほしかった一人です。

funya_tomo
えりちゅうさんのコメント
2021年3月28日

コメントありがとうございます。
なるほど、ファンの方のご意見、参考になりました。たしかに私は劇場版を見ていませんし、過程を飛ばしていますから、簡単に解決したと感じたのかもしれませんね。

えりちゅう
あびこさんのコメント
2021年3月26日

横から入ってきて大変失礼なのですが、それは理解しているような気になっているだけで理解できていないような状態だと思います。
もしくはその理解こそが「浅い」状態なのではないでしょうか。

ミステリー小説を買ってきて、探偵が犯人を暴き追い詰める部分だけを読み、こういう事件だったのか、理解した。というようなもので、
本当に重要なのはそこに至るまでの過程であり、それを読み解いていくことこそが理解するということなのだと僕は思います。

「ただ、最後はあっけなくて、そんなに簡単に蹴りをつけられるならとっくにつけているだろうに、と思いました。」
という部分も、「実はシンジとゲンドウが話し合えば簡単に解決できる問題なのだ」というのはファンの間では半ば共通認識みたいなものだったのです。
ただ、そこに至るまでの過程がすごく大変だったのです。
シンジとゲンドウがそれぞれ自分の事しか考えておらず、苦悩し、すれ違い続けたことこそがエヴァという作品の肝なのだと思います。
今回の作品で26年の時を経てようやくシンジは理解者と仲間の協力のもと「大人」になり、ゲンドウと本音で話し合う決意を固め、ラストへとつながっていきます。

僕は25年前からエヴァを追っているファンですが、今回のシン・エヴァンゲリオンはその25年の思いにしっかりと終止符を打ってくれる大傑作だと思っています。可もなく不可もなく、肩透かしをくらったような印象、というのはファンではないえりちゅう様が観たからではないでしょうか?

あびこ