「おつかれ様でした」シン・エヴァンゲリオン劇場版 n41gさんの映画レビュー(感想・評価)
おつかれ様でした
色々と思うところもありますが素晴らしい映画でした。
完結おめでとうございます。
トウジとケンスケと委員長が生きていてよかった。
ニアサーで彼らも苦労したと思うけど一切シンジを責めず、むしろ本気で心配をしてくれている描写はなんだかホッとしました。
トウジとヒカリの子供を見ることができたのは感無量です。
個人的に旧劇から惣流アスカとシンジのカップリングが好きだったので残念に思う気持ちも最初はありましたが、かっこよく成長したケンスケが14年近く式波アスカを支えてたんだと思うとこれでよかったんだなと思えてきます。できれば破からQの間のエピソードもみたいなと思いました。
黒波さんの田植えや村の人たちの交流も良かったです。
最初はありがとうの意味も知らなかった彼女が、村で暮らすうちに自然にありがとうと言えるまで成長し、ずっと村に居たいと願うところは切なくて悲しくなりました。
加持さんがすごく英雄になってましたね。
息子の加持リョウジくんイケメンだったな。
でも父親と同じ名前つけられたら周囲にはややこしくないかな?
ブンダーに戻った後もQで敵意全開だったと思ってたクルーも実は(一部を除いて)そうではなく、ミサトさんもずっとシンジくんを気にしていたと聞いて涙が。やっぱりミサトさんはミサトさんだった。
シンジとリョウジくんのツーショット写真を大切に眺めている姿も特攻して槍を届ける時の「お母さん何もできなかった」も涙腺崩壊ポイントでした。
あとピンク髪の人...もっとヘイト溜めるかと思ったら案外普通の人だったとわかった。
鈴原サクラちゃん...もうこの子ヒロインでいいじゃんってなった。シンジへの感情がぐちゃぐちゃで重たくていい。本当に躊躇いゼロで撃ってピンク髪の子の存在を完全に食ってしまった。すごく好きです。
ゲンドウの独白は共感してしまった。
回想でちょくちょくマリっぽいのが出てくるんだけどゲンドウはユイ以外眼中にないのね。
なんか単眼になってたり脳みそこぼれたり人間やめちゃってたけどシンジとエヴァ対決してミサトさんの汚部屋で取っ組み合いしてる姿はシュールだった。
小さなシンジを抱きしめることができた時、ゲンドウは救われたんだなと思った。
その他にもリツコさん有能すぎる(居ないと詰んでいるレベルで)し、男前だし、日向さんと青葉さんは拳コツンするし見どころ多い。マヤさんの「これだから若い男は」もラストは意味が変わるのがいい。
式波アスカも一見シンジを突き放しているように見えてQのラストでシンジを助け出したり、見捨てず村まで連れて行ってあげるし、家出した後もちょくちょく様子を見に行ってあげたりでなんだかんだかなり献身的に面倒見てるなぁと思った。態度はかなりつっけんどんでキツめだったけど(笑)。
色々言われているレーションを無理矢理食わせたのだって食わないと死んでしまうっていうのがわかっていたからだし、食べろと言われて食べない人には物資が限られている中では、ああする他なかったんだと思う。
立ち直って戻ってきたシンジを見た時もつっけんどんだけどどこかホッとしてるように感じました。
補完シーンや和解シーンも良かったです。新劇の式波アスカはこれで良かったんだなと思えました。寄り添って頭を撫でてくれる人がいて本当によかったねアスカ。
シンジは、最初は目の前でカヲルくんが死んじゃってショックで何もかもを放棄していたけどトウジとケンスケとアスカや黒波たちとの交流で立ち直って覚悟完了してしまった。14歳なのにメンタル強いなぁと思いました。ゲンドウより大人だね。最後まできっちり決着つけたのはさすが主人公だなと嬉しくなった。ただ成長したシンジの声?が思ったより若くて声変わり前から声変わり後っていうより、声変わり途中のように感じてしまった。神木くんの声は嫌いではないけど普通に男性声優使えばよかったのでは?
マリ...一体何者?ゲンドウとかユイと同期だよね?貞本エヴァと若干設定変わってるっぽいし謎の存在すぎる。ラストではアスカやシンジが成長してることからエヴァの呪縛とかも無くなって年相応にみんな成長したのかと思ったけどマリは結構そのままだったな。ちょっとおしゃれだったけど。本当に謎の存在だ。この子もクローンだったりするのかな?でも綾波とも式波とも扱いが違うしなぁ。シンジくんのパートナーとしては文句はないのですが、謎の存在すぎて少しモヤモヤします。
そのうち設定資料集とかで明かしてくれるといいな。
気持ちが落ち着いたらもう一度観に行こうかと思います。まずは序からQを見直そうかな。