劇場公開日 2013年1月25日

  • 予告編を見る

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日 : 特集

2013年1月28日更新

本年度アカデミー賞有力作品!あなたの“映画観”“人生観”が変わる1本
少年とトラが漂流227日間──希望と感動の物語!

「少年とトラが一隻のボートで227日間にわたって漂流する」という驚きに満ちたベストセラー小説を、アカデミー監督賞に輝くアン・リー監督がこれまでにない新しい3D映像美で映画化。観る者の映画観、そして人生観をも変えてしまいそうな注目作「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」(2013年1月25日公開)は映画ファン必見の1本だ!

227日間におよぶ、少年とトラの“2人きり”の漂流生活
227日間におよぶ、少年とトラの“2人きり”の漂流生活

■その物語に世界中が驚き、震えた!少年はなぜ生きることができたのか!?

少年パイが繰り広げる決死のサバイバル!
少年パイが繰り広げる決死のサバイバル!

誰もがその目を、その耳を疑うような奇跡と感動のストーリーが誕生した。その作品とは、「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」。サブタイトルに記されている通り、“どう猛なトラと227日間もの日々、太平洋を漂流したひとりの少年”の物語だ。

主人公の少年パイは動物園を経営する家族とカナダに移住することになり、動物たちと一緒に航海に旅立つ。しかし大嵐に見舞われた船は沈没。ただ1人生き残ったパイがたどり着いた救命ボートにはなんとトラが身を潜めていた……。トラと漂流することになってしまったパイは、どうやってサバイバルしていくのか? どのようにして共存の道を探していくのか? 刻一刻と表情を変えていく大海原を舞台に、少年パイとトラの数奇な運命が、壮大なスケールと美しい3D映像で描き出されていく。観る者の心を鷲づかみにする物語は、どのようなラストに行き着くのか──それは、人生観すら変えてしまうような、想像を超える感動に満ちた結末だった。


<過酷な運命、誰も見たことがない227日間の漂流生活が始まる>

トラの名は「リチャード・パーカー」
トラの名は「リチャード・パーカー」

・パイとトラとの間に生まれる、不思議な距離感

一瞬のスキを見せただけで命を奪われてしまう──パイとトラの命がけの共存、漂流生活がはじまる。限られた食料で生き残るのも困難な中で、どうやって共存していくのか?

幾多の危機をくぐり抜けていくパイとトラに奇妙で繊細な関係が生まれていく。


成長したパイが語る物語は果たして真実なのか?
成長したパイが語る物語は果たして真実なのか?

・漂流の末に待つ、驚がくのドラマとは?

絶望的な現実の中、前向きな気持ちを失わないパイ。生きるための勇気と知恵でたどり着く先に一体何があるのか?

実はこの類まれなるドラマの結末には、想像を絶する奇跡と感動が待ち受けている。


⇒“あなたの予想はきっと当たらない!”想像を超えた感動のラストが劇場で待っている!



■ジェームズ・キャメロンが大絶賛!美しすぎる3D映像──
 「これこそ3D映画のあるべき姿だ!」

ドラマティックかつ繊細な物語もさることながら、本作で注目すべきなのが3D映像美。アカデミー賞に輝く名匠アン・リー監督が作り上げた3D映像は、ポスト「アバター」の名に相応しい、これまでの3D映画とは明らかに違う透明感と幻想美、臨場感を実現している。その「アバター」のジェームズ・キャメロン監督も、「驚きにあふれていて、そして実に美しい。これ以上の作品はない」と絶賛。「アン・リーのような人が作り出す冒険を映画館で味わえるのは、最高の喜びだ」と絶賛コメントを寄せている。本作の3D映像は、観客がこれまで経験してきたどんな映像体験をも覆すに違いない。

<3D映像“新世界”!>

・ジェームズ・キャメロンが絶賛した「ライフ・オブ・パイ」の3D映像美!


夕暮れが映り込む海面は目を見張る美しさ
夕暮れが映り込む海面は目を見張る美しさ

・夕陽の中──静寂が支配する幻想世界

巨大な船を飲み込む過酷な大海原を見せつけたと思えば、夕暮れどきのまったく波の立たない“凪”のシーンが描き出される。

静寂が支配し、海面がまるで“鏡”のように輝く。夕陽のオレンジの光がすべてを包み込むような幻想的で美しいシーンだ。


3D映画の醍醐味を感じられる1シーン
3D映画の醍醐味を感じられる1シーン

・大海原にたった一隻のボート!3Dだからこその臨場感と驚き!

本作の秀逸な3D表現でも特に印象に残るのは、広大な大海原に漂う一隻のボートという“臨場感”だろう。

観客を劇場から連れ出すような3D演出は、「アバター」をはじめ様々な3D映画で模索されてきたが、本作の3Dはそのどれとも違う全く新しい映像体験と言える。



■観る者の“人生観”を変える魅力──
 映画評論家が感じた、本作が放つ“映画の力”とは?

本作が持つ非常に特別な魅力。それは、ありえない状況が持つ“物語の力”、幻想的な映像が持つ“映像の力”、そしてそれらを生み出した“監督の力”──本作が持つ“映画の力”を、3人の評論家・ライターはそれぞれどう受け止めたのか。

   獰猛なベンガル虎と16歳の少年が小さな救命ボートで太平洋を漂流する……。え?どういうこと?……。「ライフ・オブ・パイ」の奇想天外な設定を聞けば、こんな絶体絶命の状況から一体どんな物語が展開するのかと、好奇心をそそられずにはいられない。そして、喰うか喰われるかの緊張関係の中でパイが見つけた究極のサバイバル方法に、この物語が示唆する命の不思議なパワーを感じて感動するはずだ。

 最初、虎から逃げることばかり考えていたパイは、やがて、虎を生かすことが自分を生かすことに繋がると気づく。そして、一緒にサバイバルするという不思議な共闘感を感じるようになる。敵の存在に、自分を生かしてくれる力をみつけたのだ。この物語には、こんな東洋的な調和の精神が随所に出てきて、単なる冒険物語を超えて、生きることの素晴らしさを教えてくれる。敵がいるからこそ、最後まで生き抜こうと願う。そんなパイの想いには、自分と考えの違う人たちを肯定する意志が込められているのだ。宗教の違い、民族の違いが多くの紛争の火種になっている今の世界で、すべての命を肯定しようとする意志は希望の光だ。この映画には、その光をあなたの胸に送り届けてくれる力がみなぎっている。

 
   臨場感、迫力、リアリティ……3Dの魅力を表現する場合によく使われる言葉である。しかし、アン・リー監督の3D作品「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」を観ると、そこに「美しさ」という言葉を付け加えたくなる。こんなに美しい映画は今まで観たことがないからだ。

 その美しさに私たちが気付くのは、映画の冒頭で「世界一美しい」と言われるパリのプールが登場したとき。言葉の通り目を奪われる美しさであり、それは3Dだからこそ表現出来たもの。さらに少年が漂流しはじめると、彼を
取り巻く海が、厳しさ、優しさ、おかしさ、愛らしさ……驚くほど豊かな顔を見せるようになる。そして、その海にはすべて、本当にすべて、息をのむような“美”が宿っているのだ。

  人間を見つめたドラマを得意とするリーが3Dを駆使して水と海の美しさを表現する。そこから台詞では伝えられないエモーションが溢れ出る。そう、だから、こんなに美しくエモーショナルな映画は観たことがないのである。

 
   アン・リー監督の初の3D作品だ。ベルリン国際映画祭金熊賞受賞の「ウェディング・バンケット」「いつか晴れた日に」、ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞の「ブロークバック・マウンテン」(アカデミー監督賞受賞)と「ラスト、コーション」、そしてアカデミー外国語映画賞受賞の「グリーン・デスティニー」。どのようなジャンルでも、完璧な映像美を叩きつける「名匠」アン・リー監督だけに、ヤン・マーテルの原作をどのように料理するかが見モノだったが、「見たこともない世界」を見事に映像化していることに舌を巻いた。

 太平洋上でのパイ少年とトラの救命ボート生活が、映画全編の4分の3を占めているのだが、そこでのパイ少年のサバイバル体験が、神秘的かつ幻想的かつ魔術的な映像で満たされており、観る者の目を飽きさせないのだ。

 海の神秘はどこか神々しく、「ナショナル・ジオグラフィック」誌の写真のようでもあり、ニューヨークにあるアメリカ自然史博物館(映画「イカとクジラ」で描かれた)の展示物のようでもある。

 深夜の海を妖しく照らすクラゲの大群の中から突如現れるシロナガスクジラ、ボートの上に飛び跳ねてくるトビウオの大群、そしてイルカの大群やミーアキャットが群れて棲息する不思議な島。

 童心に戻っていうなら、夏休みの宿題の絵日記の題材に事欠かないのである。すこぶる目に楽しい光景の数々に心躍らせられる。

 

インタビュー

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」の作品トップへ