ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日のレビュー・感想・評価
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観る者のこころを映す映画
観た者の心を映す映画…ですかね。
なので酷評する方の意見もなるほどと思いますし、絶賛する方の意見にもうなずける。そういう映画です。
いづれにせよ1度は観てみた方がいい…観ない事には判断出来ない映画なのかなと思います。
観たとしても、観る度に評価が変わり得る作品かもしれない。
不思議な体験をしました。
以下、少〜しだけネタバレ
いわゆる「虎と少年が漂流して心の交流うんたら」って映画では無い…かもw
「かも?」なんですよ。ホントに。
観ない事にはわかりませんw
個人的には「どっちも真実」…であり「どっちも事実ではない」かな?w
浮遊感
幻想的で美しい映像は圧巻でした。
主人公の宗教観と、不思議な体験の数々で観ていてフワフワした気分になりました。何か特定のことを訴えているわけではないと思います。
自分の人生観は、宗教や体験に基づいて形成されていくもので、特定の宗教が全てというわけでは無いと思います。
この主人公は、それをわかっていながら、それぞれの宗教に敬意を表しています。もしかしたら、それが一番良いのかもしれません。
生きよ! そのメッセージを感じる
3月8日、TOHOシネマ錦糸町で鑑賞。3D作品。
監督賞はじめオスカー4部門を受賞。それだけの価値はあるね。
予告編で見たときに、なんでトラとずっと船で漂流できるのか、と当然ずっと不思議に思っていたけれど、そう説明せざるを得ない主人公の重い経験。
過去の体験を幻想的に描き、主人公が抱えた現実の重さをインタビュー風にまとめた構成も、映画的に成功している。
アン・リーの手腕が十分に発揮された、すぐれた「映画的」映画と評価したい。
エンターテインメントであるならば、見ている人に「生きる勇気」を与えてくれる、それが上質であれば、これに勝るものはない。よって高い評価をつけたい。
余韻を楽しむ映画
封切り初日のレイトショーで観てきた。
ネタバレになるから詳しく書けないけど、数少ない登場人物をちゃんと記憶しておくと良いかと。
映像は、精神世界を描いたような現実感のない光景が続く。後半に出てくる浮島は象徴的なもの。
最後まで観たあとで、数々のシーンを反芻して、そこに描かれてた意味を考えることが出来る。あえて2度めを観ない方がいいかも。わかりすぎてしまうから。
とても良く出来た映画でした。ドキュメント風ですが、フィクションです。
まるで記録映画のような美しい映像と奇想天外なストーリー
3D字幕で観た。ブッカー賞受賞作だと聞いていたので、もっとおカタい内容かと思ったら、波乱万丈なストーリー展開で楽しませてもらった。ブッカー賞というと、「日の名残り」とか「イングリッシュ・ペイシェント」を思い出してしまうので・・・ リー監督は、漂流する映画を2Dで撮ったら、観客が飽きてしまうのではと思って、3Dで撮ったそうだが、とにかく印象深いシーンがたくさんあった。月光の中クジラがジャンプするシーン、クラゲが浮かんでいるシーン、トビウオが集団で飛んでいるシーン、ミーアキャットが島を覆い尽くしているシーンなどなど。そして、何といってもベンガルトラ。ほとんどCGだということだが、まるで本物のような迫力だった。海の上のトラってちょっと想像できないから、やっぱりCGだったんだろうなぁ。パイは知恵と勇気と工夫で長い月日の間トラとの漂流を乗り切ったのだ。すごいよね。残念なことがひとつ。パイ役が子ども、青年、大人と変わるけど、あんまり似ていなかったこと。子ども役と大人役はまだ許せるけど、肝心の青年役が似ていなかったと思う。もう少し輪郭とか眼とか似た人を選んでほしかった。
深い哲学と宗教観に包まれた崇高な映画
神様の口の中に宇宙が広がる話とか、僕は別のところにすごく興味を持った。同じように小学校の頃、宗教体験をしたことがある。広がる宇宙と自分との一体感。そして、それがあるから、長い漂流に耐えられたのだ。漂流している間も、美しい神秘的な体験をしながら、生き抜くことが出来たのだ。トラは可愛いよ
まさに飛び出す絵本!
「パイの物語」知らなかったな、この原作。面白そうな話だけど、普通、映画化は難しそうなところを特殊技術で、しかも3D、だけでなく、冒頭からの回想シーンのインドから見事だった。見事な配色、というか、全体が「飛び出す絵本」のような感じで、絵としてのファンタジーの徹底ぶり、特に海と空と宇宙の合体表現、ストーリーとしての寓話性、文句の付けようがないくらいに3Dの良さも感じた。
間違いなく、参加する「飛び出す絵本」。凄いな。
映像は綺麗でした。
タイトルにある通り、画は綺麗でした。
でも内容はありませんね、それに、冒頭のパイの子供の頃の話は
いらないんじゃないの?
名前の由来とか、おじさんに泳ぎを教えてもらったとか、インドを離れるんで恋人と別れるとか、ストーリー上全く必要ないし。
これがなければ30分は上映時間が短くなってたね。
無粋かもしれないけど、ラストで事故調査に来た人達、虎と漂流したことが嘘か本当かなんて、乗ってたボート調べればすぐわかるでしょ、いくら波で洗われても痕跡くらい残るだろうしw
わたしは2Dで観たんでこんな感想ですけど、3Dならまた感想が変わったのかもしれないですね。
素晴らしかった
本当に見てよかったです
これは映画館で
見るべきと思いました
生死について考えさせられる良い機会になりましたし
動物の人間と違う部分もきちんと描かれていたので
現実でおきているような気持ちになり感動しました
色んな意味での涙もでました。
ため息がでるほどの
胸が打たれる作品でした
野生にはなれない人間
見終わった後、何とも言えない難しさが残った気がします。まるで子供にどうして動物を殺し食べるのかを教えるようなそんな感じの映画のように思えました。
序盤は正直退屈感があり、宗教についてや主人公であるパイの名前の由来や少年時代の話などちょっと長く感じてしまいました。しかし漂流してからはもうスクリーンから目が離せられないくらいよかったです。
虎(パーカー)と主に漂流しちゃうという話ですが普通に考えるとまったく現実味のない話、しかしそこはアンリー監督の腕前でしょうかあたかも実話のような話みたいに思えてしまいます。
パーカーのCGも動きが少々CGっぽいということ以外は目を疑うほどよくできたCGでした。その上初めてとは思えない、スラージシャラマンの演技であたかもそこにいるかのよう。ここら辺の配慮のすごさはスタッフの器用さを感じます。
知恵を絞って苦難を切り開く展開も見応えあり。ちょっと笑えるシーンもありパイとパーカーとのやり取りはちょっと和みます。しかしそれらのこともちょっとした問題提起になっていきますが。
最後はいろいろ考えさせられるものだったと思います。パイが一時理性を失い神にすがってしまうシーンやパーカーの最後のしぐさなどを見ると野生動物のすごさを見せつけられた気がします。人間が当然のことのように思えること、それをまるで生きるために捨ててしまうパーカー。何とも言えない悲しさがこみ上げてしまいますが、それが人間と野生動物の違いなのかもしれません。
あと押しつけがましくないラストもよかったです。まるである一人の男性の体験談のようなストーリーがいろんな思考を刺激させられるのに功を奏していたと思います。
ショッキングなシーンもあり子供には向かない映画かもしれません、しかしたまにはこういった映画を子供に見せるのもいいかもとも思えなくもないですが。。
自分としてはいい映画をみさせてもらったと思える映画でした。
いい体験でした
心だけがその美しい不思議な世界を浮遊して戻ってきたようで、エンドロールを静かに見ながらちょっと切なくなりました。いい体験したなと思います。
オープニングから気持ちよい映像で作品の世界に連れていってくれます。
作品を包みこむ宗教観もけっこうゆるくて、押し付けがましくないのが好感もてました。主人公パイの叔父さん、えらく印象的でした。
乗り物酔いがキツイ方は船のシーンに少し注意が必要かもしれませんが、穏やかで幻想的な3Dの映像はなんとも美しく、トラは何度も首をすくめてしまう迫力でした。
人混みの中にあっても漂流する孤独な魂、けっこう誰にも小さな記憶はあるんじゃないだろうか。
切なくなったのは、とにかく良かったねって言ってもらえたような気がしたからかもしれない。
いい映画でした
思い出したくもないようなつらいこと、悲しいことが降り掛かってきた時には自分もこんな風なお話ができればいいなあと思いました。
過去のトラウマに打ち勝つ為の軽やかな創造!
トラを森に帰した後の優しそうに話す現在のパイの姿。
トラのように野生にならなければ乗り越えられなかった状況だったのだとわかると泣けてきました。
本作は、とにかく理屈を超えて美しかったのです。
3Dの立体映像にもすっかり慣れてしまい、どんな映画を見ても驚かなくなって入る人でも、この作品には純粋な映像美として感動させられるでしょう。何より彩度が高めの鮮やかさの中に、ハリウッド映画にはないアジアンティストに満ちた豊かな色彩使いに感動してしまうのです。まるで天国や極楽浄土を見ているかのようなオープニングタイトルから、本作の作品世界にクグッと引き込まれてしまいます。3Dだからといって、やたら飛ぴ出すとかか、奥行きがあるとかという映像効果の面ばかりが強調されてきたけれど、本作は、とにかく理屈を超えて美しかったのです。
激しい嵐から一転、鏡面のように一空を映す静かな海面。
夜の海を漂う小船が、まるで星空に浮かぶ宇宙船のように感じられきます。
、カツオに追われたトビウオの乱舞に驚愕し、
音もなく星降る夜に茫然とし、
激しく光る稲妻に夜の妖しさが映えます。
そこには青白くクラゲが光る海が映し出され、
巨大なクジラのジャンプが静寂を打ち砕くのです。
そして何より、本物と見まごうばかりの卜ラの姿。
その美しさに目を奪われ、しばしうっとりされることでしょう。トラを含めて殆どがCGだと後から知って驚きました。実際にトラについては、実際に4頭連れてきて、筋肉や目の動き、ボートが揺れたときに尻尾がどう動くかまで研究したそうです。そのデータを使ってトラを自在に動かしたというけど、最先端のVFX技術は恐れ入るばかりです。
物語は、小説の題材を探しにやってきたライターに、大人になった主人公のパイが、体験を語る形で始まります。その体験とは、インドで動物園を経営していたパイ一家が、閉園して動物を売り、カナダへ移住することに。しかし航行中に、船は難破してしまい、パイは、ひとり救命ボートに乗り移り、一命を繋ぐことができました。ところが、その救命ボートには、輸送中だった獰猛なベンガルトラが潜んでいたのです。
そんなトラと人間が共に227日も漂流するなか、いったいどうやって共存し得たのか、そもそも共存なんてあり得ることなのかというところが惹き付けられる内容です。
本作はそんな途方もない原作物語を、観客に完璧に信じこませる伏線を仕込むことがができたという点で優れた名作と評価します。
それにしても舞台は海上のみ限定されます。場面展開の乏しい、究極に限定された状況でも、少しも観客を飽きさせることがないのは、凄いストーリー性だと思います。
一見あり得ないような奇蹟の物語が、不自然ではないように描かくために、アン・リー監督はいくつかの布石を用意して、主人公のパイが、スーパーマンではないが、どこか「普通ではない」異才の持ち主でもあったことが印象づけられているところが巧みだと思います。
まず本作の大前提として、主人公は泳ぎが得意でなければいけません。その点、パイは父親の親友が水泳好きだったおかげで、名前にパリの水泳プールの名をつけられてしまうほど、幼い時から水泳に親しんでいたのです。
次に困難な状況を卓抜なアイデアで乗り切るための主人公がサバイバルしていける賢さも必要です。
その点も少年時代のパイが、「パイ」として認知して貰えるようにセルフプロモーションに励んだエピソードから、片鱗を伺うことができます。
実は、パリの水泳プールのネーミングは、インドで直訳すると「おしっこ」という意味になり、パイは学校で馬鹿にされ続けてきたのでした。
そこで、パイは一計を案じ、クラスの最初の時間に、自分からあだ名をつけて披露してしまうのです。自ら教壇に立って暗記した円周率を正確に披露するという作戦が功を奏して、晴れた「パイ」が愛称になっていったのでした。
そして、パイが動物園に育ち、幼い頃から動物たちと触れあってた来たこと。動物の扱い方に知識があったことも、大きな要素ということができます。
ただアン・リー監督は、幼い頃のパイに、どんなにこころを開いてフレンドリーに接しようとも、このどう猛なベンガルトラは、絶対に友だちになり得ない現実を突き付けるところが、心憎い伏線だと感じました。
さらにパイが最終的にサバイバルに生き残っていく上で、強い信仰心の持ち主だったことも不可欠でしょう。日本人は、信仰というと御利益しか思いつかない低次元の宗教観の人が多いので、パイの敬虔に真理を求める心境がイマイチ理解できないかもしれません。
パイが求めたものは、特定の宗派を越え、教典を超えて、純粋に神仏の世界の摂理とこの世に生まれてきた自分の生きる目的を問うものでした。ヒンドゥー教の神も、キリスト教の神も、イスラム教の神も、すべてに等しく親愛の念を抱くというパイの超宗派的な信仰は、凄く共感できました。
大海原に放り出されたら、宗派の違いなんて論外です。そして日々がこんな困難な状況に追いやった神仏への、なぜに?という問いかけだったのですね。
そこにはきっと大きな意味があるのだという信念が、簡単に絶望しない精神を生み出すことに繋がっていったのでした。
ついでに言うと、実はラストに、もう一つの物語があったことが、年をとったパイの口から語られます。そのことによって、美しくも奇妙なファンタジーだと思っていたこの話は、まるで遠った愛の物語に転換するわけです。
神仏は、決してパイを見放さず、じっと見守って、試練を乗り越えた後に、甘美な祝福を用意していたわけですね。信仰を持つものなら、とても勇気の奮い立つ終わり方でした。
だからあのリチャードーパーカーとは、一体何の化身なのか? どんな深遠な哲学的意味を持って、顧客に突きつけたのか気になるところ。終盤の彼は、ただうろつくだけでなく、パイの同志としての意志をしっかり感じることができました。
ところで、卜ラが飢えては、自分が餌になるから、自分の食料以外にトラ用も確保しなくてはなりません。
先ずは、ボートの底に敷いてある簀の子でなんとかイカダを作り、船尾にロープでしばりつけて乗り移り、トラとの棲み分けを図かったり、トラのエサとなるための
魚釣りに励んだり…。
そんなパイのトラとの共生のため智慧を目指し涙ぐましく努力するところも見どころです。
大袈裟な広告!!!
まず前置きが長い! 違う映画を観に来てしまったのかと思った。
肝心の漂流の方は予告編で見た映像以外は変化がなく動物達の動きもどことなくぎこちなく退屈な時間が多かった。 それでもやはり映像は綺麗だなぁと思う場面もいくつか有りました。
グッさん似のお父さんとIMAXでプラス0.5
壮大な寓話
予告編を劇場で観て、腹の底で馬鹿にしていました。トラと海を漂流するなんて、何て馬鹿げた話なのだ。ハリウッドも遂に脚本が払底したか・・・。しかし、本編を観終わった今、馬鹿だったのは馬鹿にしていた自分の方だったことを痛感しています。内容については詳述しません。この映画、くだらないだろうな、と想像している、そこのあなた、騙されたと思い、劇場へ駆けつけて下さい。星を半分、減らしたのは、最後の重要な場面が駆け足になってしまったからです。副題にある「トラと漂流した227日」ですが、劇中に227日を示唆する科白や描写は出てきません。何故、227日なのか、不思議です。尚、3Dの映像に関しては、「アバター」よりも上出来です。
可もなく不可もなく、ある意味予想通りのデキ
主人公は16歳の少年・パイだが、現在の成人したパイを演じるイルファン・カーンによる甘く落ち着いた語り口が耳に心地いい。
貨物船が嵐に遭遇したというだけで、なぜ沈没に至ったかは説明がないが、救命ボートに少年とトラが乗り合わせた経緯は無理がない。
幼かったころのパイにトラに対する恐怖心を植えつけたエピソードも効いている。
ただ227日にも及ぶサバイバル漂流は意外にあっさりしていて平坦だ。たとえトラがいなくても生命の危険が勝るはずだが、光り輝く美しい映像が多くを占める。つくづく、アン・リーという監督はロマンチストな人なのだと感じる。それは温かみのあるエンディングにもよく顕れている。
さて、大人のパイがこの映画の原作者と思われるカナダ人のライターに自身の経験を話し終えるラスト、パイはもうひとつの物語を語り始める。パイ少年の体験談の真実はいったいどこにあるのか? その答えは人それぞれの受け止め方でいいと思う。アン・リーのようなロマンチストになるか、それとも日本人の保険調査員のように現実的にものを見るか、性格占いのようなものだ。
総てを受け入れる事は、総てを信じず否定する事と決して同一ではない
私が最も敬愛する監督アン・リーが4年もの歳月を費やして遂に完成させたという本作品は、今の映像技術の可能な限りを尽くして制作された3Dの見事な画面を展開して魅せてくれるのは一体何故なのでしょうか?
私が考えるには、パイ少年と虎のパーカーの漂流の冒険ファンタジーを、観客である私達が、まるで同じ海で遭難し、少年の乗るボートに同乗しているかの様な臨場感を共有する事が出来る様にとの監督の映画に対する愛情とプロ意識、そして観客の私達に心から映画を楽しんで欲しいと願う、監督から観客へ向けられた愛情とサービス精神の表れだと思うのです。監督のその想いの下に世界から一流のスタッフが集結し、その力が見事に溶け合い開花したのが本作品と言う事が本編を観ていると見事に伝わってくるのです。
ハリウッド映画は「アバター」以来、何時でも単に3Dを駆使すれば、面白いだろうとハデな映像ばかり重視し、そのくせ中身の薄い作品の量産をしていた昨今の映画界の有り方には、正直嫌気がさしていた私ですが、やはりアン・リーの作品では3Dに凝るにはそれなりの物語のドラマ性を重視し、そのドラマの世界を最大限に伝える為の表現方法としての映像技術の充実を図ると言う工夫が生れて来ていると言えるのです。
彼の作品は、始めに明確な映画のドラマが存在し、その目的の為の、日々の技術の表れとして、職人技術の集大成である総合芸術としての映画がそこには出来上がるのですね。
だからそれ故にこの映画は、子供は冒険活劇としての映像の美しさや、面白さを楽しむ事も出来るでしょうし、大人は、家族の在り方、自然と人間の関係性、そして神と宇宙と人間の繋がり、人間がこの世界で生きる人生の意味と言うように、観客一人一人の人種や世代の違いがあっても、それぞれの立場の人達が、みんな心の本質的な発見を持てるように、映画が作られているのは、この映像同様に正に神秘と言うよりほかがありません!
アン・リー監督の描く世界は、常に家族の姿を軸にして、人間の本質とは何かを問いかけ、そしてこの世界で異なる価値観を持つ人々が混然一体となり日々暮している中で、それぞれの人々がみんな人間として幸せに生きようと努力する姿が描かれている。その人々を見詰める監督の目線の愛情に満ちた細やかさが画面一杯にいつも溢れていると思うのです。そのため彼の描いている世界観は、かつて小津安二郎監督が徹底的に家族の姿を通して人の本質に迫っていき、その彼の世界観は、人種の違いを越えて今も尚世界の人々に受け入れられ、高い評価を受けて愛され続けるようになったのと同様に、アン・リー監督の作品も、家族の生活を描き、その先に有る社会を見事に捉え、同時に人間に共通する人の本質とは何かを常に問いかける映画を魅せてくれている彼の作品は今後もきっと世界で高い評価を得る筈です。彼は今後も、更に楽しい映画を制作するでしょうね。人は常に希望を失わずに生きる勇気を掲げて前進あるのみですからね!貴方の日々の生活を常に見守り、サポートしてくれている大いなる存在がいる事を忘れず、さあ今日も元気に生きよう!
映像で観せないのは映画の禁じ手
みんな、なんか間違ってる気がする。 これは、船が難波して、4人の遭難者が 出てそのうち体が弱った少年を3人が 食ってしまったという話を聞いて、作 者が創造した話なんだよなあ。 だから細かい所をつついて、そんなわ けないとか言ってみても無意味な気が する。
ただ映画的には最後のネタばらしは映 像でみせるべき。 映画で言葉だけで説明するのはやって はいけないタブーだと思う。 映像で表現していたら、もっと評価が あったきもする。
まあ原作読まないと本当に作者が言い たいことは、わからないけどなあ。 なんせ中国人の映画監督が、単に解
釈 間違ってるかもしれないし。
期待が高かっただけに・・・
アカデミー11部門ノミネートに引き寄せられて見た作品。単純な漂流ものかと思いきや、神との関係など人生を考えさせる面も。美しく激しい映像に圧倒されるが、もうひとひねりあると生涯ランキングに残る作品になったかも。
全109件中、81~100件目を表示