劇場公開日 2012年9月7日

「FINALは、仕方ないかな。」踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5FINALは、仕方ないかな。

2012年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ネタバレ有り。

TVシリーズ開始から15年。ついに完結です。

ハッキリ言って前作『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』は、岡村隆史が出たり、小泉今日子が出たり、まさにオールスターキャストだった割には、実際には同窓会の域を出ずにイマイチだったわけですが、本作では、その反省もあったのか、ほぼオールスターキャストではあるものの、ちゃんと物語を作りこんでおり、見られる内容になっています。

それにしても、なるほどねぇ。小泉孝太郎は、登場当初は確か技官だったような気もするし、正直端役だったはずなんですが、今作品では意外に重要なポジションを得ています。加えて、真下の良き後輩だったと思っていたんですがねぇ・・・。

小栗旬の鳥飼誠一が・・・。小栗旬自身も、インタビューで言っていますが、鳥飼は踊る大捜査線のダークサイドなんだそうです。なるほど!『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』で初登場の時も、良い人を演じようとしている割に、ダークな雰囲気も感じていたので、今作品での鳥飼の立ち位置は納得がいきました。まさか、そこまで考えて前回登場した?

ぶっちゃけ、“警察行政人事院”なる荒唐無稽な設定もあり、突っ込みどころは多々あるんですが、前作があまりにもあまりにもだったので、FINALバイアスがあったととは否定しませんが、今作は見れました。

一言言っておきたいのが、フジテレビのTVCMは酷い!あのシーンを、ああ言う様に編集してTVCMに使うのか。酷すぎる。

「これで最後かぁ。」と感慨深い所もあります。しかし、出演者全員が、設定上昇格し、しかも、過去の登場人物の甥を出すようになってしまっては、これ以上物語を続けるのは難しいなと言うのが正直な所。そういう意味で、今回でFINALと言うのは本音でしょうね。

勝手な評論家