「終われるように、続くように…」踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 こばこぶせんさんの映画レビュー(感想・評価)
終われるように、続くように…
「踊る」FINALになってしまいました。
FINALっぽい終わり方でもあり、まだまだ続けられるような、少し含みを持たせたような終わり方でした。
テレビシリーズ放映時からの熱狂的ファンではありません。
でも、テレビシリーズのビデオでおもしろくなり、内田有紀のスピンオフも我慢しながら見て、映画版はスピンオフも含めてすべて劇場版で見るほどのファンではあります。
そんな自分から見て、劇場版としては一番おもしろかった作品だと思います。スピンオフものは話がそれなりに練れて、すっきり終わるのに、「踊る」本編の劇場版は、なんだか話がすっきりしないものが多かったように思います。伏線も回収しきれないものが多かったように思います。それら劇場版本編に比較すれば、話もうまくまとまっていたように思います(悪く言えば予定調和的)。
ファン感謝祭的な映画でもありました。「踊る」的なくすぐりもあったし、心配されていた水野美紀も出ていたし、和久さんもイメージされていたし、テレビシリーズのメインキャストは善人だったし…。
前述したように、細かい不具合はあるものの、よく話がまとまっていたのではないでしょうか。強いて言うと…
○唐揚げ屋から始まってどうなってしまうのか、これは妄想や空想、回想なのかと思ってしまった。だんだん話に引き込まれていきましたが。
○数年前の誘拐事件の伏線が弱すぎです。。あとから、実はこんなことがありまして…といわれても、つじつま合わせにしか聞こえません。今までのテレビシリーズや映画で扱っている事件ならよかったのかもしれませんが(実は扱っているのか?)。
○子どもがバナナ好きとは限らんぞ!
○バスがバナナ倉庫に突っ込んで、青島たちが助かるってのは、少し強引だったと思います。ご都合主義が強すぎです。ほかの助け方もあったろうに。すみれさんがこのあとどんな罪に問われたのか気になります。
○そういえば、すみれさんの辞職は受理されたままなのでしょうか?