「FINALにふさわしい内容」踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 CDさんの映画レビュー(感想・評価)
FINALにふさわしい内容
踊るファンとしてぜひ劇場で見たいと思って見に行きました。
感想を一言で言うと、面白い!の一言に尽きる。前作(3)がちょっと期待はずれだっただけに、どうかなと思っていましたが、期待を裏切らない内容でした。
本当に見所満載。ストーリーのいろんなところに伏線が敷かれていて、それが最後に全部つながるという感じ。鳥飼の素性が明らかになったのも面白かったし、「3」ではあまり見所のなかった真下の子どもが事件に巻き込まれるという設定もよかった。それから室井も、前作はあまり見せ場がなかったが、今作は最終的に大変重要な役割を担って大勢の捜査員を取り仕切る。その姿が本当にかっこよかった。
それから笑いも満載。踊るシリーズには笑いは欠かせませんが、この作品でもたくさん笑わせてもらったし、劇場でもかなり笑いが起きていました。
最後に、この映画のラストで、鳥飼が今の警察の本質を問うような問いかけを残し、そして室井が中心となってその体質を立て直していくというラストで終わるのですが、これがこの映画の一番のメッセージであり、日本社会の未来への希望を意味してこの副題をつけたのかなと思いました。
唯一の心残りは、すみれさんがストーリーの中心から完全にはずれてしまっていること。昔のように青島と走り回ってほしかっただけに、それが残念でした。最後には一番いいところをもっていくのですが。
それから、こういうテレビドラマ・スペシャルドラマ・映画・などいくつも関係作品があるものには、どれかひとつでも見逃していると、次の作品を見たときの楽しさが半減するというのがありますね。本作でも、「この人、こんなに中心人物だったっけ?」という人がいましたが、後で調べてみたら、どうやら以前テレビドラマのスペシャルでメイン人物として描かれていたようです。
これが本当の最後ということでなんだか寂しい気もしますが、こんな素敵な映画で最後を締めくくることができてよかったです。