劇場公開日 2012年6月30日

「いわゆる「刑事もの」だが、独特の世界観」臨場 劇場版 Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 いわゆる「刑事もの」だが、独特の世界観

2025年9月27日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

単純

2012年公開、配給・東映。

【監督】:橋本一
【脚本】:尾西兼一
【原作】:横山秀夫〜『臨場』

主な配役
【倉石義男(検視官)】:内野聖陽
【小坂留美(検視官心得)】:松下由樹
【立原真澄(警視庁捜査一課)】:高嶋政伸
【仲根達郎(神奈川県警捜査一課)】:段田安則
【浦部謙作(神奈川県警)】:平田満
ほかに、
若村麻由美、柄本佑、デビット伊東、市毛良枝、長塚京三

1.2009年、テレビドラマとしてスタート

原作の倉石と、内野聖陽演ずる倉石は、いくつか、
設定(性格や妻のこと等)が異なる。

かなりの高視聴率を獲得したとのこと。
残念ながら、リアタイではなく、たまの再放送で観た程度。
だが、他の刑事ものとは一線を画した空気感が好きだ。

監督の橋本一は、『新・科捜研の女』、『相棒』、『御宿かわせみ』にかかわっている。

中でも、NHKでいまも繰り返し再放送されている、真野響子版の『御宿かわせみ』は大好きだ。

2.内野聖陽版の倉石

最初、テレビドラマの『臨場』を観たとき、
内野聖陽らしくない印象で驚いた。

いや、正確には、笑えた。

だが、観ているうちにシックリくるのだから、
人間の第一印象なんていい加減なものだ(笑)。

彼の話し方、人との接し方、着用している服も含め、
警察関係者というより、「殺し屋」だ。

でありながら、各回とも、
最後は、「人」にスポットをあてたヒューマンドラマに仕上げており、独特の世界観を与えている。

3.本題の映画版について

普段(テレビドラマ)は、45分で完結させる話を、
129分引っ張らなくてはならないから、
たくさんの伏線を張り、話を寄り道させたりする必要もあった。

従って、登場人物も多く、
真犯人?に辿り着くまでの道のりも長い。

エンドロールの後半に挿入されたシーンも、なかなか思わせぶりだ。

などを考え合わせて、
「テレビドラマシリーズのほうが冗長さがなくて良いな」となってしまう。
☆3.0

Haihai