「カミソリの存在意義…」グランド・マスター αさんの映画レビュー(感想・評価)
カミソリの存在意義…
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全体的にちょっと冗長と言いますか、アクションシーンは美しいけれどスローが多くて、もう一工夫ほしいなあ…と。
映像も全般的に陰影がきれいだけれど、暗い部分のノイズが気になりました。わりと大きなスクリーンの前方よりで見たせいかもしれませんが、人物に寄ってばかりのカメラが単調…ウォン・カーウァイって基本そんな感じでしたっけ?
しかし、毎度のこと完成がだいぶ遅れたみたいで、監督の迷いなのか…。
葉問とカミソリの対決もなく、ネットでちょっと検索してみると実際に撮影はしたそうですが最終的にカットしちゃったみたいで、じゃあ、カミソリなんのためにいるのよ?って感じでしたし、ルオメイが死の間際になって幼少期の父との思い出回想とか、いまさらそのシーンが入るか?っていう感じもありで、なんだか…まとまりが。
チャン・チェンの、名前の通りカミソリのような切れ味たっぷりの存在感はすごく魅力的だっただけに、残念でなりません。トニー・レオン演じる葉問と対極のような存在だったで、2人が対峙する姿みたかった。
トニー・レオンのたたずまいと言いますか、人物像はよかったし、だから最後はちょっと感じ入るものはありましたが、それにしても全体的に残念な印象のほうが強く残ってしまいました。
いろんな流派をひとりずつ見せていく段階が一番面白かったかな…。
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