劇場公開日 2012年8月11日

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「松岡茉優発見」桐島、部活やめるってよ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0松岡茉優発見

2020年6月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

知的

気恥ずかしい『アオハライド』を観たらなぜか久しぶりにこれを観たくなった

高校の生徒たちを記録した写実主義群像劇を淡々と描いている
2012年の作品
たしか地元の映画館で観て13年ツタヤでDVD借りて観たそれ以来
その当時はいまいちピンとこなかった
スピンオフ作品?いや違う?桐島が主人公の青春映画は存在しない
原作も読んだが『何者』もそうだが朝井リョウには全くはまらなかった
いくら世間で高く評価されても文学も映画も向き不向きがある
一部ネットだが面白くないという意見もわかる
中森明夫氏の解説もたしかに一理ある
その年の映画賞で高く評価されるのもまあそうだろう
日本テレビが制作して日本アカデミー賞受賞はなんだかなと思うけど
ガストのチーズハンバーグが1番のご馳走と感じる人は出汁のきいた薄い繊細な味は理解できまい
小津安二郎作品みたいなものかな
今こうして観るとわりと面白い
こういう作品を楽しめる年齢になったのかもしれない

タイトルにインパクトがある
タイトルが面白い
小説でも映画でもこういうのは大事

一応主人公は映画部部長神木隆之介←かわいい
同じ映画部でよくつるんでいる副部長前野朋哉←いつも寝起きなようなブサイク
幽霊部員の東出昌大←全く変わらない!無駄にデカすぎる!
バレー部員の太賀←あれ?こんなに小柄だっけ?
吹奏楽部の大後寿々花←子役から地味に上手な歳の重ねかたを続けているしゃくれ
女子グループ4人組で一応ヒロインの橋本愛←美人!新人賞!なぜか伸び悩み
女子グループ4人組で桐島のカノジョ山本美月←いたいた
女子グループ4人組の1人で地味な清水くるみ←誰?
女子グループ4人組で一番嫌味で生意気な松岡茉優←あれ?いたっけ?今観るとこの頃から芝居うまい

神木と大後のやりとりが面白い

桐島は出てこないようだが屋上にいたのが桐島で間違いないだろう
エンドロールで桐島じゃないから桐島じゃないと主張するのは馬鹿

みんなギクシャクしている
バラバラだ
それが当たり前なんだ
昔から今もこれからもそうなんだ
ありがちな学園ドラマなんてメルヘンだ
コロナも反安倍もみんな一つになってなんて無理なんだよ熱すぎるんだよ冷静になれリベラル個人の尊重はどうした?全体主義か?

スクールカーストって・・・
映画会社の広報が宣伝する映画の内容をちゃんと理解できてないってなんなの?

比較的低予算でわりと深い話を堪能できて嬉しい

あとオタクがよく着るチェックのシャツはあんなに気持ち悪いのになぜチェックのスカートの女子高生はあんなにかわいいのかいまだにわからない

DVD特典?の映画部の短編エチュードっておまけ動画面白い
13年当時は本編より面白かった
あの黒板のやりとり最高に面白い
芸人じゃないのにアドリブ?で高級なコント
映画って映像が綺麗な方が安っぽいってなんだろう
フィルムの味わい?
公明党のおかげで10万円貰ったことだしセルDVDも買おうかな

寝かせれば寝かせるほど風味が出て噛めば噛むほど味が出る隠れた名作です

野川新栄