おおかみこどもの雨と雪のレビュー・感想・評価
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アイデンティティをどこにもつか
見る人によって、大きく感想が異なる作品だと思った。
1人で子どもを育てなければならない母、人間として生きたい姉、狼として生きたい弟とアイデンティティがそれぞれ異なる点が印象深かった。
特に、同じおおかみこどもである姉と弟がそれぞれのアイデンティティ違いから、喧嘩をしていたのは考えさせられるテーマだ。
自分が観るには早かった
一人の女性が子を産み育て、そして送りだす。
そのシンプルなストーリーの中に、子育ての苦労と喜びを、かけがえのない存在を守る強さを、感動的に描く本作。
天涯孤独の大学生・花が、同じく孤独を感じさせるオオカミ男と出会い、そして子を成す。
男は死ぬが、子供たちを守るため花は自然豊かな環境へと居を移す。
その風景の美しさたるや。
周囲の農家の気のいいおばさんたちの助けもあり、伸び伸びと育ち時に憎たらしくもある子供たちの、無条件な可愛さに抵抗出来なくなります。
やがて訪れる、まだうら若き花にとって早すぎる別れ。
最後のシーンの彼女の表情を見るたび、この複雑な感情を、自分が理解できる日が来るのだろうかと必ず自問してしまいます。
日本人が忘れつつあるモノとの再会
子どもや男性をオオカミに喩え🐺
狐を先生🦊とするところに
もう既に忘れつつある日本を
見ることができる映画だと思った。
この監督の作品はこれといった
主張を押し付けてはこないけど
一貫したメッセージがあるなぁ。と
感じる◎
当たり外れはあるけど、本作は僕の中で
間違いなく当たり(^^)
花さんの笑顔が怖かった。
地上波放送していたので録画して観ました。
母と子の13年間を描いた物語です。
■花さんの笑顔が逆に怖い
待ち合わせで寒い中かなり待たされて遅れて来た彼に笑顔で対応する花さんを見て、この子・・・ちょっと怖いと思いました。
まぁ狼男と分かって一線を越えるあたり、やっぱり普通の子ではなさそうだよねw
その後も苦難が続きますが、いつも笑顔で対処してて、
いくら父親からの教えとはいえ、ちょっと不気味に感じました。
■トトロをオマージュしてますか?
引っ越し先がまるで『まっくろくろすけ』が出てきそうな山の感じと古民家。
そして雪ちゃんがメイちゃんにしか見えんかったw
■貯金どれだけ貯めこんでた?
田舎に引っ越して仕事するまでの貯金だけで生活していますが、役所の手当もなしに
子供を小学校まで育てるのは相当な金額がかかりますし、
いくらなんでもお父さんの稼ぎではそんなに貯金があるように思えなかったですw
■草平が男前すぎた
転校してきた当初、雪ちゃんにしつこくつきまとって、
なんやねんこいつ!って思ったけど、後半めっちゃ男前な奴だと気づかされる。
この年代の男の子なら狼であることに恐怖を感じるか、からかうか・・
なのに、彼女を受け入れて秘密にしてくれていた。
もう雪ちゃんの彼氏でいいよね。
■花さんは幸せだったのでしょうか?
最終的に1人ぼっちになってしまった花さん。
最後の笑顔を見ると幸せだったかな?
ぃゃ・・花の笑顔は本心が見えにくいのでなんとも・・・。
ほんとは寂しいんじゃないかな。
最後の笑顔はとても複雑な感じがするなぁ。
なんか苦労続きの壮絶な人生だったなぁ・・と思ってしまいました。
雨くんも狼として生きるとしてもさ、時々は顔見せに帰ってたらいいな。
雪ちゃんも夏休みとかには帰ってきてるといいな。
でも立派に子供育てたんだから、きっと花さんは満足していると思います。
親子の絆、子供の成長、子離れ、母の強さ・・・そんなメッセージ性を感じる映画でした。
今更ながら観ました
前にも書いたかもしれませんが『時をかける少女』から『未来のミライ』へ飛んでしまい『竜とそばかすの姫』の鑑賞をきっかけに『サマーウォーズ』とこの『おおかみこどもの雨と雪』を観た細田監督初心者です。
率直によかったです。『未来のミライ』のレビューにも書いた気がしますがお子さんをお持ちの方とそうじゃない方で感じ方が違うんじゃないかと思います、いい意味でも悪い意味でも。
それにしても細田守監督作品は両極端の感想が多くそれだけ期待されている監督さんなんだな〜ってつくづく思います。
これだけ時間を経て作品が色褪せないことに驚きを感じるとともに自分の年齢、世代、立場が変わるごとに観直すとより深く感じられるんじゃないかと思い挑戦してみたくなりました。そのために長生きしなきゃと思う今日この頃です。
映画そのもののレビューになってなくてすみませんが10年近く前にここでの激論をこれまた今更ながら読んで感心した次第です。
タイトルなし(ネタバレ)
冒頭の夢のように可憐な小花が揺れて何とも優しいけどシンプルな作画に思わずうるっときて一瞬で引き込まれました。監督の演出や見せ方、自然や山の神聖さ雄大さ美しさ厳しさの中で助け合って生きてる人達の姿、便利な都会暮らしとは別世界にもう言葉を失いました。
監督が子供時代を過ごした富山県の小さな村で過ごされた体験が描かれてて、おおかみこどもっていうのは抑えきれない生来の野性の本能、闘争心、荒々しさ激しさの比喩かな?って思った。弟の雨君は監督自身で、狐の先生は宮崎駿監督かな?
12歳位で自分の生きる道を見つけて家を出て、暖かく見守って心配するも応援してくれたお母さんの最後の笑顔も印象的だった。
バケモノの子とも繋がってくるけど、渋谷の裏通りに動物人間の住む世界に迷い込んで修行するのも監督自身のモチーフかも。
そしてこの家出する子供達って戸籍がなく生まれて学校にも行かず育って裏社会や特殊な人脈で能力を発揮していく人達の事なんだろーなぁと。。
生まれても戸籍のない人達っているらしいけどそう言うコミュニティがあるのかもね。知らんけど。
細田監督の天才的観察眼とか、演出スタイルとか
山の精霊とか仙人が憑いてる?ホント天才って思う。
スタジオ地図さんも凄い。
監督がアニメーターさん達と信頼関係をしっかり築いてるからなんだろうなぁ。
東京から雪深い富山の田舎に嫁いで父は単身赴任で仕事しながら私と弟を必死で育ててくれた母の姿を思い起こした。一晩で屋根まで雪が積もって雪かきって重労働だから、ご近所さんが雪かき助けてくれたり、当たり前に助け合わないと生きていけないんだよね。
花ちゃんは若いけどいつ倒れるんじゃないかとヒヤヒヤしながら観てたけど、一人で子供達を育てるために不器用ながらも必死に働く姿は雪も積もらなくて便利な都会暮らしには想像絶すると思うけど。
不便だからこそ、周りの人達の助けや優しさそして交流が力強く生きる糧になるんだね。
花ちゃんや監督のお母さんはずっと田舎で一人暮らしされてる話もグッときた。
監督のお母さん倒れられて田舎で介護するか東京で仕事を続けるか悩んだけど、そのまま東京で企画が通るまで戦い続けるって決めたエピソードも、
雨を追って倒れた母を抱えて人里に戻して山に戻るシーンに描かれてたのかなって胸熱ですね。
好きな映画だけど、お父さんの扱いが、、、
本当の自分を愛してくれる、大切な人/今年見た映画ダントツ1位
自分の本当の姿をさらけ出せる仲間はいますか?
本当のあなたを愛してくれる、大切な人はいますか?
きっと誰にでもコンプレックスがあって、偽りながら生きている。しかし、その全てをさらけ出しても全肯定してくれるのは、親の存在だ。とりわけ、母親はどんな辛い時も悲しい時も、守ってくれた、世界に一人しかいない存在だ。たとえ、自身の身にどんなに辛いことがあろうとも、それさえ忘れて子供である自分を守ってくれる、かけがけのない大切な人・・・
最後の雨が狼として旅立つシーンは、(あまり映画で泣かない自分でも)何度見ても涙が出る。十分すぎるほどの愛をもらっていたのに、まだ何もしてあげていないという母。こんなにも感動するシーンはない。細田守、天才だ。
この映画の良かったところ。悪かったところ。監督の伝えたかった事を考察してみた。
この映画を見た感想を一言で言ってしまえば、人を選ぶ映画でした。もちろん良いかと聞かれたら、映画的にはあまり美味しいところを取れていませんが…。それがこの映画の魅力でもあると私は思います。
デメリット1、 人を選ぶ映画
まずはここです。何故人を選ぶ映画になったのか?それは、映画のテーマは[母と子]つまり、子を持つ母や子を持つ予定の母などが対象となってくる訳です。つまり、母親なら共感できる映画となります。もちろん、子供が見ても楽しい映画になっているのですが、少し難しい話だと感じてしまう人もいると思います。
デメリット2、 人によって感じ方が違う。
これは、映画のレビューにもつながる大切なことですよね。この映画は観てほしい対象が限られているので、あまりこの映画の世界に馴染めない人も多いのです。
これまでデメリットを話しました。次はメリットです。
メリット1、 ファンタジー好きな人にはたまらない作品。
この映画の世界感はファンタジーに近いです。ファンタジー好きな人からしたら、最後のシーンは感動すること間違いなしです。
メリット2、 自分への母親の愛情が分かる。
やはり皆には、必ず母親がいます。それは生き別れでも、捨てられても、肉親の母はいるのです。まぁこれも対象者が限られますが…。母が自分をどのように育ててくれたか、聞ける機会ができる。
それでは最後に監督が視聴者に伝えたかった事。
それは、多種多様と共生です。
テーマとは別です。私があくまで感じたことです。人を尊敬し、偏見や差別を生まないようにするのが、理想だと思いました。
もちろん難しいです。映画でもそう描かれていました。花は雪は人間として、雨を狼として、生きることを認めていました。世界には沢山の人種がいる。その人種の文化や生き方を認める事が大切だと思います。それは、映画のレビューでもそうです。いろんな意見や見方、考え方があるので自分の思ったことを押し付けるのではなく、他の人の考えや、意見も尊重すべきだと、監督が視聴者に伝えたいのだと自分は、感じました。
だいぶ深堀しましたが、多分、筋から離れていないと思うので是非参考にしただければ、幸いです。まだ、この映画を見てない人や見たことある人も、少し時間を置いてまた視聴してみれば新たな発見があるかもしれませんね。
いくつか気になるが
竜そばが、あまりにも、だったので、その話を友人にしたらこの作品をオススメされたので、観てみた。
時かけ、サマウォ、バケモノ、未来は劇場で観てきたのに、なぜかこれだけ抜け落ちていた。
当時息子に「すごくよかった」と聞き、小さい頃フランダースの犬で号泣していた息子らしいな、と思ったものだが。
と、余談はさておき。
うーむ、自分がおかしいのかなぁ。
細かいところが気になってしまって。
笑顔でいなさいといわれ、信じて葬式で笑ったら怒られた、って。(笑)
仕事もなく田舎に移り住む。
健康ならいいだろうけど、病気になってしまったら?(動物病院か人間の病院で悩むとかではなく)
本を買い込んで(借りて?)自力で治すのだろうか、とか。
なぜあの少年は会った直後から「花」を追いかけ回すの?とか。
あの悪天候での学校の判断が遅すぎるわ、とか。
どうでもいいところが気になるのも困ったもんだ。
ざっくりと、おとぎ話を織り交ぜた親離れ子離れの作品と捉えれば、いいのかな。
いつの時代でも、寂しさが伴うことが多いものだし。
親は子供が元気で幸せでいてくれたらそれでいい。
離れて暮らす子供がいると本当にそう思うもの。
感謝の気持ちなど表さなくても。
だから、山で狼として生きていく雨を明るく見守る花の姿は共感できたし、雪の生き方も。
でもやはり、時かけ、サマウォは超えなかったな。
もっと若い頃に観たら違っていたかなぁ。
モヤモヤしたが
家族愛、親の愛が深く描かれつつも、まだ親にはなれていない自分にはまだ早かったかもしれないと思った作品。
雨よ、お前親の苦労も分からずに何も返さないまま別れて良かったのか…。
けど雨を自分に置き換えると自分が親にどれだけ恩を返せてるかわからない。 親からして見れば無償の愛情を注ぎ、見返りを求めず子を送り出す事の方がリアルな形なのかもしれない。
もしいつか自分も親になれたらもう一度見てみたいと思う作品でした。
家族愛。そして子供の自立。それに向き合う母。
いい作品でした。
ただ、雨がいなくなって、
戸籍上どうなったんだろう?失踪扱いなのか?
殺人の疑いはかけられないのだろうか?
と本筋とか感想とかではないところが気になってしまいました😭
【親離れ・子離れ/道】
小さい頃は人見知りで、親の陰に隠れて、穏やかだけど、あまり人となじめなくて...とか、明るくて活発で...とか、でも、大きくなるに従って、その面影とは正反対の大人になるなんてことは、かなりある気がする。
僕は、それは心が成長しているからってこともあると思う。
子供も自分なりに一所懸命考えているのだ。
時には自己否定もしてみて、自らのありように疑問を持ち、自分のあるべき姿を少しずつ積み重ねるように変化させていくのだ。
そして、大人になり、親離れするのだ。
しかし、冒頭で、面影とは正反対と書いたが、もともとの性格は心の奥底にとどまっていることも多いように思う。
雨の優しさはそのままだったではないか。
雪は、前向きな芯の強さを内に秘めていたではないか。
親の思い通りにならないことも多い。
それは、子供が成長することも要因だ。
だから、親の子離れも必要だ。
日本の田舎のコミュニティの良さや、都会や、学校教育になじめない子供、しかし、異なるものも受け入れられる子供の柔軟性などもモチーフになっているようで、なんか心温まる素敵な作品だと思う。
人の住まう場所も、獣の住まう場所も、バランスして僕達の世界は成り立っているのだ。
そして、大人と子供も変化しながらバランスしているのだ。
まあまあ。ってとこ
正直、もやもやが残る映画。
特に気になったのは、
雨が友達の男の子に追いかけられて不本意にその子を傷付けてしまったシーンの後。
花は呼び出されて学校に行き相手の母親に謝る。その後雨と2人きりになるが、雨がこうすけを傷付けてしまった根本的な理由をしっかり聞かなかった。終いに雨が自身で口を開き、その言葉が『学校、もう行けないかな。ここにも住めないかな。ごめんなさい。』だった。謝っておる。本当は、こうすけに『獣の匂いがする』と言われ、これから人間としてしっかりやっていけるのか不安になってしまったのが原因なのに、それすらしっかり話せていない。雨がこうすけを傷付けてしまったのは本能が働いたからである。でも、傷付けるくらいに狂ってしまった理由は他にあるはずだ。それを知るのが、相談するのが母親の役目では無いのか。どちらの血も入っている彼らには、私たちよりもよっぽど葛藤があるはずだ。それを頭から離さずに産んだ責任をしっかり持って、しっかり向き合って、雨が人間としてやっていける方法などを一緒に話し合っていけば良いのにと思った。これから人間として上手くやっていけるか不安を持った雨は、きっとこれからも変わらないと思う。こうすけに最終的に打ち明けてハッピーエンド!という感じだったが、いや、周りのみんなとはこれからどうやっていくんだよと思った。親がもっとこう根本的な理由から掘り返していかなければ、また同じ事が繰り返されそう。それ以外は少し愛情の傾き具合?が気になりました。まあこれは尺の問題もあるし狼になる側に焦点を当てるのは当たり前という意見があるからあまり言いませんが。確実に雨のシーンが少なかったかな。あーあと、雨が雪を失くして悲しんでいるシーンが無いのもちょっと気になったかも。あと雨と雪が喧嘩した後あまりしっかり和解せずに離れ離れになったようだけどそこら辺は…
という感じで気になるところが1つあるくらいならまだしも、ちょっと多過ぎた感が拭えません。
けれど絵柄も好きだし、何よりお父さんの一途な感じがとても好きでした。世界観がいいね!どうもありがとう。観させて頂いてまた1つ感性が増えました!!
最後のシーン
花が雨ばかりで雪が可哀想ってなんかで見たけど最後のセリフ聞いたら雨がオオカミとして生きる上では何も教えてあげられてないからただ不安だったんじゃないのかな〜とか思った
花は人間だしね
人間として生きると決めた雪には今まで人間として生きてきたし大体教えられてるけど…
色んな意見があっていい映画だ
雨も雪も最初は別の生き方なんだろうなぁと思ってたけどまさかの逆!面白かった!
でも愛する子供が巣立っていくのは悲しいものね…
中盤までは良かった
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