白夜行 白い闇の中を歩く
劇場公開日 2012年1月7日
解説
ミステリー作家・東野圭吾の人気作で、日本では綾瀬はるか、山田孝之主演でドラマ化(2006)、堀北真希、高良健吾の主演で映画化(10)もされた「白夜行」を、韓国で映画化。密室の廃船で質屋の店主が殺害される事件が発生し、容疑者の死亡で事件は一応の解決をみる。しかし、担当刑事のハン・ドンスは、容疑者の娘イ・ジアと被害者の息子キム・ヨハンの存在が頭から離れなかった。14年後、美しく成長したイ・ジアとキム・ヨハンの周辺で不可解な事件が連続し、2人の意外な関係性が明らかになっていく。主演は「私の頭の中の消しゴム」のソン・イェジンと「超能力者」のコ・ス。
2009年製作/135分/R18+/韓国
原題:White Night
配給:ギャガ
スタッフ・キャスト
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2021年3月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
※原作小説既読
※ドラマ版視聴済(2006年放送)
ぶっちゃけドラマ版を観る前までは『白夜行』を映像作品にするなんて、小説の持つ雰囲気が損なわれるのではないかと思っていたので、ドラマ版の仕上がりには正直驚いたしお陰で映画版を躊躇わずに視聴する気になった。
原作ではあくまで主役の二人は他者の視点から「限りなく黒に近いグレー」で当事者の心理描写は一切無く、故に二人の間にある関係(絆なのか愛なのか贖罪なのか打算なのか)は誰にも判らないし、だからこそ際立つ雪穂や亮司の「妖しさ」「際どさ」の世界観が描かれるが、二人の心の在り方だけでなくこの描かれた世界観も含めてすなわち「白夜行」なわけだけど、全てが可視化される映像作品は、この辺りをどう描写するか役者がどう演じるかによって観る側に与える印象が大きく変わるのだなということを本作を観て改めて思った次第。
例えばドラマ版ではあえて「二人の間には愛があった」という解釈で描いてはいるが、打算的で冷淡な雪穂の人間性が一貫して描かれていたため説得力があった。
本作も同様に二人の間には愛があって、やがて訪れる「温かい」日だけを信じ一日一日過ごしているという点では同じだが、計画的に母を殺害しえたミホ(雪穂)にしてはいちいち心が揺れ過ぎてて「普通の女」感が拭えない。ヨハン(亮司)一人が白夜を行くようで、結果「成就しない悲しい恋物語」な仕上がり。
2021年1月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
日本版ドラマ、映画も観てるけど全然違う!
韓国版は現在と14年前を相互に映してて
ずっと観てないと分からなくなるから目が離せないところも魅力のひとつ。
ストーリーの流れは同じだけど
明確な目的・絆があって、
心理描写がとても上手く、伝わり易かったと思う!
韓国の映画は見慣れないせいか
顔と名前が覚えきれなくて苦戦しちゃったけど。笑
また違った白夜行が観れた!
今度はもっとゆっくり観れるときに鑑賞しようと思う♫
2020年11月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
この白夜行は韓国でリメイクされた映画です。
韓国の風潮に合わせての原作からの変更はありますが、とても面白い作品となっています。
何よりも、原作の作者「東野圭吾」が絶賛した映画ということで一気に注目を浴びました。
https://eiga.com/news/20111210/1/
案外、知らない人も多いので、ぜひ一度見てください(*^^*)
2019年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
日本版の記憶の新たな内に韓国版を観ました。
しかし話の構成はかなり違っていて、
日本版の時系列を重視した作りではなく、
韓国版は現在から昔を振り返る、という感じです。
結論から言うと、日本版の方が良かったです。
終わり方は日本版も韓国版も似てますが、
日本版はメインの2人を幼少期から描いているので、
大人になった2人が再会しても分からない可能性があり、
ヒロインの最後の台詞にも重みがあるが、
韓国版は大人の2人が常にお互いを知っていて、
家も知ってるし、携帯も知ってるし、
連絡方法のコインロッカー要らなくないか、くらいだし、
それで最後の台詞があれだと、ヒロインがただのゲス。
更に、ヒロインの演技の質にも差があって、
日本版はあの堀北真希の乾いた演技が(褒めてますよ)、
幼少期の体験から来る強さにも見えるけど、
韓国版のヒロインは、フツーに感情出しちゃうし、
よく塞ぎ込みし、影となる男に泣きつくし、
ブレてるとしか見えないのが残念。
韓国版の良かった点は、2人を追いかける刑事の動機付け。
日本版では船越栄一郎がボンヤリ追いかけていたが、
韓国版では流石のハンソッキュ。
キッカケは強引だが、追いかける理由はしっかりしている。
元々の話からかなり改変してるので仕方無いだろうが、
ちょっと無理があったかな、勿体無い。
韓国には学童とか児童館とか無いのかもね。
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