「三歳の子どもと見てきました。」グスコーブドリの伝記 とりちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
三歳の子どもと見てきました。
三歳になるちび助と見に行ってきました。
いつもはがさがさ動いたりするのですが、終わりまで一生懸命見ていたのが驚きでした。
最後の場面では一言「しゅごい…」。
小さいなりに何かをかんじとっている様子でした。
終わった後も「青いにゃんにゃんが!」などなど一生懸命話してくれて、たのしかった様子でした。。
今、意味はわからないとおもうけれど、何かが子どもの中に引っかかって十年たっても話せる映画のような気がしました。
子どもと見に行くのもいいもんだなあ‥
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おぽっぽこさんのコメント
2012年7月20日
映像、音楽、声優(ブドリの声が若干大人びていたか、こどもの頃のブドリはもっと高音でないと、違和感があった)とても良かった。しかしストーリーがどうしてしまったのか?
ブドリはもっと苦労をしている。そういう中での妹ネリとの再会がきわだってくる。長年生きてきた私にとって、人生は本当に何が起こるかわからない。しかしまったく偶然とでもいうべき良い事もある。そういう兄妹の感動の再会の部分をさらりとカットしてしまったのは何ゆえか。そしてラストの内容。ブドリが他者のために、自分の命を犠牲にする過程のシーンは、あまりにもあっさりしすぎていた。自分の命のこと、妹のネリのこと,死の恐怖....たくさんのことが頭を巡る。そういう中で、最終的に自分をささげたのだ。かつて自分の父、母とネリのような不幸な目に合う人が新たに起こらないようにとの深い願いがブドリの中にあったのだ。その部分が描かれていない。ブドリの死とひきかえに冷害をふせぐ事が出来たのだ。1985年公開の『銀河鉄道の夜』があまりにも良かっただけに残念。